「陸上選手」とは

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主に企業の陸上部に所属し、国内外の陸上大会に出場して好成績を残すことを目指す。

陸上選手の仕事は、「トラック競技」「フィールド競技」「ロードレース競技」などの陸上大会に出場して好成績を収めることです。

陸上選手として活動するためには、日本陸上連盟に会員登録し、かつ選手としての活動資金や生活費を確保することが必要です。

陸上競技で有名な高校や大学の卒業生が多いですが、そうした学校に推薦で入るためには、都道府県レベルの記録が求められます。

企業の陸上部に所属する選手が大半で、日本でプロ宣言をした選手はごくわずかです。

企業の陸上部所属の場合、仕事をしながら練習をする「社員選手」と競技に専念する「契約選手」に分かれますが、いずれも一般社員の給与に手当がついた額が支給されます。

プロ選手は国内外の大会で賞金を得ることで収入を得ますが、陸上選手がプロとして稼ぐのは難しいといわれています。

「陸上選手」の仕事紹介

陸上選手の仕事内容

陸上競技で好成績を収める

陸上選手の仕事は、陸上大会に出場して好成績を収めることです。

「陸上競技」とひと口に言っても、大きく「トラック競技」「フィールド競技」「ロードレース競技」の3つに分かれます。

現在、オリンピックでは、男子が24種目、女子が23種目行われています。

日本のトップ選手が出場する大会としては、オリンピックや世界選手権、アジア大会などの国際大会と、日本選手権や国体、日本グランプリシリーズ、マラソンや駅伝などの国内大会があります。

日本の陸上選手の多くは、企業の陸上部に所属して国内外の大きな大会に出場しています。

陸上選手として、企業から競技生活をサポートしてもらう一方、日本代表になるなど大きな大会で活躍することで企業のPRを行います。

陸上選手の就職先・活躍の場

企業の陸上部に所属する

企業の陸上部に所属する選手には、社員選手と契約選手がいます。

社員選手は会社の仕事をしますが、契約選手は会社の仕事をせず、陸上競技に専念します。

社員選手は、会社の仕事もして給料をもらっています。

ほとんどの選手が午前中に仕事をし、午後から練習をしています。

トレーニングの強化期間や合宿中、さらに出場する大会が近づいてくると、会社の仕事は免除されるところが多いです。

日本のトップ選手で企業に所属する選手は、ほとんどがオフィスでは仕事をしない契約選手です。

陸上選手の1日

練習の日と大会の日

陸上選手の一日は、練習の日と大会のある日、また通常の練習日と大会前の追い込みではスケジュールが変わります。

ここでは、企業の契約社員として競技生活を送る長距離選手の1日を紹介します。

通常練習日の1日

7:00起床
ウォーミングアップとして近所をランニング

9:00
トレーナーにマッサージと身体調整をしてもらう。

13:00
陸上部の専用グラウンドに集合して全体練習をする。
ときにはトレーナーとマンツーマンで指導を受けることもある。

17:00
終了後は入念にストレッチングを行い、場合によってはマッサージや整体に行くことも。

陸上選手になるには

日本陸上連盟に会員登録する

高校や大学を卒業しても、陸上選手として競技生活を続けるには2つの条件を満たす必要があります。

一つは、日本陸上連盟に会員登録することです。

日本陸連に会員登録しなければ、日本陸連の公認大会に出場できません。

2つめの条件は、選手としての活動資金や生活費が用意できることです。

世界各地の賞金レースに出場して、競技生活を続けるだけの賞金を稼ごうとすれば、その種目で世界のトップクラスの実力が必要です。

企業の陸上部に所属すると社員として給料をもらえ、陸上競技にかかる費用はほとんど企業で払ってくれます。

陸上部をもつ企業に就職するには、インターハイやインカレ、国体、日本選手権といった大きな大会で、好記録を出しておくことが必要です。

陸上選手の給料・年収

日本の陸上のプロ選手は一握り

日本の陸上選手で、過去にプロ宣言をした選手は限られます。

また、あくまで推定ですが、年収も数百万円から数千万円と見られています。

日本では、陸上の大きな大会も少ないので、プロとして生活しようと思えば、海外の大会を転戦しなければなりません。

企業に所属する選手の収入は、同期社員と同等の基本給+競技者手当です。

競技者手当ての額は、成績によって変わります。

大きな大会で活躍する選手は、競技手当ての分だけ一般社員より給料は少し多いようです。

陸上選手のやりがい、楽しさ

自己記録の更新

陸上選手のやりがいは、自分の記録を更新することです。

陸上競技は、基本的に個人競技で競技の記録がはっきりと出る種目です。

選手たちは、日々の練習で、0.1秒でも、1cmでも記録を伸ばそうと努力しています。

目標としてきた大会で自己ベストが出せれば、これまでの苦労が報われたと達成感や満足感に浸ることができ、また目標とする大会の標準記録の突破ができれば、オリンピックや世界陸上といった大舞台をめざせることも、陸上選手にとっての大きなやりがいです。

陸上選手のつらいこと、大変なこと

故障や怪我で選手生命を失うことも

陸上選手は、多くの人が何かしらの故障を抱えています。

無理をすれば大会に出場できなくなるばかりか、選手生命さえ危うくなる危険性があります。

そのためには、しっかりと自分の身体のことを知り、トレーナーや監督と密に連携を取って練習していかなくてはなりません。

また陸上選手の場合、体力や瞬発力などが求められ、どうしても若い選手の方が良い成績を残すため、選手生命が短く長い間選手として活躍できないという点もつらいところです。

陸上選手に向いている人・適性

いつも前向きに努力ができること

走ることが好きだったり、幼いころから走るのが早かったり、身長が高いといった才能に恵まれたうえで、陸上選手になるために大切なことは、コツコツと努力を継続できることです。

多くの人にとって、わずかなことでもコツコツと継続するのは難しいことです。

毎日の天候や体調の変化など、日々のさまざまななことにもうまく対応しながら、コツコツと努力で着る人こそが、良い成績を残すことができるのです。

こうした日々の努力こそ、大きな成果となって自分に返ってくるのです。

陸上選手志望動機・目指すきっかけ

身体の限界に挑戦

陸上競技は、結果が目に見えるスポーツです。

そのため、「もっと自分の成績を上げたい」「もっと身体の限界に挑戦したい」と陸上選手を目指す人が多いようです。

また、中学や高校・大学などで良い成績を上げ「もっといい成績を出してほしい」と学校や企業から熱望され陸上を続ける人も少なくないようです。

選手として志望動機を聞かれることはほとんどありませんが、日々練習をする上で「「自分がなぜ陸上競技をしているのか」ということや、具体的な目標は常に頭に置いておいたほうが良いでしょう。

陸上選手の雇用形態・働き方

社会人として陸上を続ける方法

高校や大学卒業後も、陸上選手として活動するとき、「企業の陸上部に所属する」「本業をもちながら競技活動を続ける」そして、「プロの陸上選手になる」という方法があります。

最も多くの陸上選手に当てはまるのが、企業の陸上部に所属するという方法です。

競技活動に集中することができますが、企業スポーツは、その会社の規模や業績に左右されやすいもので、会社の業績が悪化すれば、陸上部が廃止されることもあります。

そのほか学校の先生や公務員といった本業をもちながら、競技活動を続ける選手や、スポンサーをつけてプロの陸上選手として活動する人もいます。

陸上選手の勤務時間・休日・生活

大会に合わせた生活

陸上選手の生活は、シーズン中とシーズンオフではまったく違います。

シーズン中は、出場する大会に合わせたスケジュールになってきます。

トラック&フィールド競技のシーズンは、4月から10月頃までです。

シーズン中は、1、2週間ごとに大会があり、たいてい土・日曜に行われます。

マラソンや駅伝、競歩といったロードレースのシーズンは、基本的に11月から3月頃です。

トップレベルの選手になると、出場しなければならない大会が多く、大会へ出ることに追われるようになります。

陸上選手の現状と将来性・今後の見通し

プロになるのは狭き門

日本で陸上競技は、駅伝やマラソンを中心に一定の人気があります。

将来的にも、陸上部をもつ企業が選手をサポートしていく体勢は続いていくでしょう。

業績の悪化した企業によっては廃部するところもあるでしょうが、陸上競技に対するマスコミの注目度が高いことは、企業にとっても魅力で、大きな宣伝効果を得られます。

反面、日本でスポンサーを見つけプロの陸上選手になるのは相当な実力がなければ難しいといえ、まだまだ狭き門といえるでしょう。