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ロードレーサーとは?

ロードレーサーは、自転車で舗装された道路を走り、順位や所要時間を競う「ロードレース」で上位入賞して賞金を稼ぐ仕事です。ロードレーサーになるためには最低限、日本自転車競技連盟(JCF)の「競技者ライセンス」を取得し、プロとして活動するには全日本実業団自転車競技連盟(JBCF)の「Jプロツアー」にエントリーする22チームに所属することが必要です。企業チームに所属する社員選手の給料は、同期入社の一般社員とほぼ同じくらいといわれますが、実力をつけて欧州の大きな大会で活躍すれば、年収を跳ね上げることができるようです。今のところ、欧州に比べてロードレースがマイナーな日本では選手を取り巻く環境も厳しいといえますが、2020年の東京五輪開催が決定してから自転車業界でも選手育成の動きが高まっており、今後は少しずつ状況が変わるかもしれません。

ロードレーサーの仕事内容

ロードレーサーの仕事は、ロードレースで上位入賞して賞金を稼ぐことです。

ロードレースでは自転車で舗装された道路を走り、順位や所要時間を競います。

数㎞の短い距離で個人ごとに順位を争うレースもあれば、平地や山岳コースなど毎日異なるコースを100㎞以上も走り、個人と団体で順位やタイムを競うレースもあります。

世界的なレースとしては、賞金総額が約3億円の「ツール・ド・フランス」、約2億円の「ジロ・デ・イタリア」などが有名です。

大会で活躍するには、日頃から地道なトレーニングが必要ですし、自転車の整備(メカニック)も大切な仕事です。

また、所属チームやスポンーのイベントや宣伝活動にも参加します。

もっとも日本でプロのロードレーサーとして活動している選手は、男女合わせても約200人と少ないです。

ロードレーサーになるには・必要な資格

ロードレーサーになるのに最低限必要なことは、まず、日本自転車競技連盟(JCF)の「競技者ライセンス」を取得することです。

このライセンスを取得すれば、JCF公認の大会に出場できます。

その上で、プロとして活動するには、全日本実業団自転車競技連盟(JBCF)に加盟する実業団チームで、かつ「Jプロツアー」にエントリーする22チームに所属するのが近道です。

お金をもらいながら、競技に専念することができます。

これらのチームに入るには高校や大学の自転車競技部で活躍したり、アマチュアのレースで上位入賞することです。

女子選手の場合も、JCFの競技者ライセンスを取得して一般向けレースで優れた活躍をすれば、実業団チームから誘われます。

ロードレーサーに向いている人

ロードレーサーに向いているのは、心理学でいう「グリッド」をもつ人です。「グリッド」とは、情熱をもって努力し、その努力を長く続ける力のことです。

漫画『弱虫ペダル』の主人公・小野田坂道も、このグリッドをもつ少年として描かれています。

中学生の頃はアニメやゲームを愛するオタク少年でしたが、高校生になり急な坂道でもママチャリで軽々と登れたことから、ロードレーサーとしての才能に気づかされます。

その才能は、片道45㎞も離れた秋葉原へ情熱をもってママチャリで通い続けたことで身につきました。

高校で自転車部に入ると先輩にも憧れ、情熱をもってトレーニングを継続して成長していきます。

ロードレーサーの強さは日頃の走り込みの量に比例するといわれますが、同じ練習をするのでもいかに情熱をもって長く続けられるかどうかにかかっています。

ロードレーサーの就職状況・雇用形態

日本でプロのロードレーサーになるには、全日本実業団自転車競技連盟(JBCF)の「Jプロツアー」にエントリーする22チームに所属することが必要です。

22チームは大きく企業チームとクラブチームに分かれます。また、企業チームの選手は、社員選手とプロ契約選手に分かれます。

社員選手は会社の仕事をして給料をもらいながら、仕事以外の時間でトレーニングをし、ロードレーサーとして活動します。

それに対してプロ契約選手は、会社の仕事はせず、ロードレーサーとしての活動に専念できる一方、成績が悪いと契約を打ち切られます。

クラブチームの選手は全員がプロ契約です。

競技に専念できますが、大きなケガをしたり、成績が悪いと契約を打ち切られることも珍しくありません。

ロードレーサーの給料、年収、待遇

企業チームの社員選手の給料は、同期入社の一般社員とほぼ同じぐらいです。

大企業が多くて給料や待遇も恵まれており、現役引退後も会社に残ることができます。

しかし、恵まれた環境では選手として自分を追い込みにくいため、最近は企業チームでもプロ契約の選手が増えています。

ただし、企業チームもクラブチームも、年俸は決して高くありません。

トップクラスの選手でも、チームや年齢によって年俸が300~800万円といわれています。

実力があってヨーロッパの大きな大会で活躍すれば、新たにスポンサーがつくなどして年収も1000万円を超えるようですが、日本では平均年収が約1500万円とされる競輪選手と比べ、ロードレーサーは給料も待遇も恵まれているとはいえません。

ロードレーサーの生活、勤務時間、休日

ロードレースのシーズンは、2月~11月です。シーズン中、選手たちは10~20の大会に出場し、練習と遠征を繰り返します。

目標とする大会を定め、それに合わせてスケジュールを決めます。

そのため、国内のレースで実績を上げることが最優先の選手と、海外のレースを転戦する選手では日々の生活も大きく変わってきます。

練習も基本的に個人でしますし、練習時間や休日も選手に任されています。

自分の実力や身体の状態と相談しながら、どのようなトレーニングをいつ、どのように行うかも自分で判断しながら行います。

現役引退は平均で30歳半ば。現役期間が短く、収入も多くないことから、現役時代は日々の練習と休息、大会への参加にほとんどの時間を費やしている選手が多いです。

ロードレーサーの現状と将来性

ヨーロッパでロードレースは、スポーツの中ではサッカーに次ぎ、テニスと同じくらい高い人気を誇るそうです。

それでもトップ選手の年俸は約1億円といわれ、サッカーやテニス選手とは大きな差があります。

スタジアムの入場料収入や広告収入が期待できないからで、ロードレースがもっとマイナーな日本では選手を取り巻く環境もかなり厳しいです。

しかし、2020年の東京五輪開催が決定してから、自転車業界でも選手育成の動きが高まっています。

また、漫画『弱虫ペダル』のヒットでロードレースへの関心も高まり、最近はレースへ参加する若い人が増えています。

選手を取り巻く環境が一気に改善されることまで期待はできないでしょうが、現在の追い風を将来につなげていくことが必要です。

そのためには実力があって、アピール力もある若手の出現が求められています。