「競輪選手」とは

競輪選手_画像

「トラックレーサー」と呼ばれる競輪専用の自転車に乗り、レースに出場する。

現在3000名程度の競輪選手がプロとして活躍しています。

競輪選手にはS級S班からA級3班まで6つの班にランク分けされています。

最高位のS級S班は今のところ9名しかいません。

平均年収も1200万円と高く、特にS級の選手になってくると平均の年収が2000万円を超える選手もいます。

競輪選手になるには、競輪学校に入校し、卒業後に検定に合格する必要があります。

2012年7月からはガールズケイリンと呼ばれる、女性専用の競輪レースも開催されるようになり注目度が高くなってきています。

競輪のレースだけでなく、オリンピックの競輪競技に参加する選手もいます。

自分の体を動力にしますから、強靭な肉体と体力が必要になります。

競輪選手の特徴として、太ももが異常に発達していることが挙げられます。

「競輪選手」の仕事紹介

競輪選手の仕事内容

競輪レースで勝利を目指す

競輪は、競馬や競艇、オートレースと同じく公営ギャンブルの一つです。

「トラックレーサー」と呼ばれる競輪専用の自転車に乗り、最大9名でレースを行って着順を競います。

競輪選手の仕事は、まず、このレースに出場して勝利を収めることです。

勝ち続けることで選手としてのランクが上がり、参加できるレースの数が増え、獲得賞金も多くなります。

ランクには、S級S班、S級1班、S級2班、A級1班、A級2班、A級3班の6つの階級があります。

競輪レースは、1年365日、全国のどこかで開催されており、選手は平均して月に2つか3つの開催に出場しています。

レースに出場しない日は体力維持のために休養やトレーニングを行っています。

競輪選手の就職先・活躍の場

全国各地の日本競輪選手会に所属

競輪選手として競技生活に入る者は、全国各地にある日本競輪選手会の支部に所属します。

どこに所属するかは出身地や師匠と同じ支部を選ぶことが多いようです。

これによって選手登録が行われ、レーサーとしてデビューすることができます。

全体の1割程度の数にはなりますが、毎年女性の新人レーサーも誕生しています。

ただし男性とは体格や体力が違うため、女性選手だけの別のレース(ガールズケイリン)を走ることになります。

競輪選手の1日

レース開催日の1日

7:00 起床 
7:30 食堂で朝食
8:30 競輪場に移動して車体の整備や練習を行う
11:00 仲間のレースのサポート
12:00 昼食休憩
13:00 自分のレースに備えてウォーミングアップ
14:30 レース出場後、マスコミ対応
15:00 仲間のレースのサポート
17:00 レース終了後、自転車や整備道具の片付け
18:00 選手宿舎に戻って入浴
19:00 食堂で夕食
19:30 自由時間
20:00 ウェイトトレーニング
23:00 就寝

競輪選手になるには

まずは日本競輪学校へ入学を

競輪選手になりたい人は、まず、静岡県の伊豆にある日本競輪学校に入学して1年間勉強することが、実質的に前提条件となっています。

競輪のルールやレースについて学科と実技を学んだ上で卒業前に競輪選手資格検定を受験し、合格すれば競輪選手になることができます。

その後、競技生活に入るために全国各地にある日本競輪選手会のどの支部に所属するかを決めます。

これで選手登録が行われ、晴れてデビューすることができます。

競輪選手の学校・学費

全寮制の日本競輪学校

競輪選手になるには、国家試験の「競輪選手資格検定」に合格しなければなりません。

この資格試験は誰でも受験することができますが、日本競輪学校で学んだ者でなければ合格はかなり難しいようです。

日本競輪学校の在学期間は通常1年弱で、成績優秀者は半年でも卒業できます。

既婚者も含めて全寮制で、帰宅できるのは夏と年末年始の休暇中に限られます。

学費は無料です。

ただし寮での食費やウェア代などで約100万円かかります。

競輪選手の資格・試験の難易度

日本競輪学校の入試倍率

日本競輪学校の入学条件は「入学日に17歳以上であること」と「高校卒業と同等以上の学力を有すること」の2点です。

一般入試では、技能試験か適性試験のどちらかを受けます。

男性は、2013年実施で、応募者375人に対して合格者は36人(倍率10.4倍)でした。

倍率は10倍前後です。

女性は、2013年実施で、応募者38人に対して合格者は20人(倍率1.9倍)。

倍率の傾向は2〜3倍ではないかと推測されます。

競輪選手の給料・年収

男性選手の平均年収は1200万

競輪選手の平均年収は、約1200万円ですが、実力の世界だけに成績によって年収にも大きな格差があります。

選手は、レースでの成績によってS級S班、S級1班、S級2班、A級1班、A級2班、A級3班の6つにランク分けされています。

最上位のS級S班の選手は年収1億円を超えますが、新人選手が所属するA級3班の選手は600〜800万円といわれています。

1990年代以降は競輪界全体の売上が減少し賞金額も減っています。

競輪選手のやりがい、楽しさ

世界の大舞台で活躍

自転車競技はもともとヨーロッパで非常に人気のあるスポーツであり、時代の流れとともに世界的な人気が広がってきています。

2000年のシドニー五輪からは「ケイリン」が正式種目となり、2008年北京五輪では永井清史選手が銅メダルを獲得しました。

実力次第では競輪選手として五輪に出場しメダルを獲得することも可能なのです。

世界の大舞台で活躍するという夢を持てることは競輪選手の大きなやりがいになっています。

競輪選手のつらいこと、大変なこと

ケガが絶えない過酷な世界

競輪選手にとって最も大変なことはケガが絶えないことでしょう。

レースや練習中に接触したりバランスを崩して落車したりすると、大きなケガにつながります。

路面に叩きつけられたり自転車に激突したりして、打撲や擦り傷は当たり前、肋骨や指、脚を骨折したり、頭を強打して脳しんとうを起こすこともあります。

特に鎖骨を骨折することが多く、競輪界では「鎖骨骨折を乗り越えてこそ一人前」ともいわれるほど過酷な世界なのです。

競輪選手に向いている人・適性

瞬発力と体幹の強さがカギ

競輪に必要なのは瞬発力です。

同じ自転車競技でも、長距離のロードレースは持久力の方が重要ですが、バンクでスピードを競う競輪は瞬発力の方が問われます。

そのため、筋線維の1本1本が太くてバネのある筋肉の持ち主が、競輪選手には適しています。

また、自転車を漕ぐときに体がぶれてしまうと力がうまくペダルに伝わりません。

身体全体をまっすぐに支える背筋力があって体幹が強い人はこの競技に向いているといえるでしょう。

競輪選手志望動機・目指すきっかけ

自転車への愛情をアピール

競輪選手を目指すきっかけはさまざまです。

「子どもの頃に競輪のレースを見に行って感動したから」「自転車が大好きで一生乗り続けたいから」「闘争心が強くレースに勝ちたいから」という理由の人もいれば、「世界の舞台で活躍したいから」「実力次第で高収入を目指せる業界で頑張りたいから」という人もいるでしょう。

どのような理由でも構わないので、自転車への愛情やストイックな精神をしっかりアピールすることが大切です。

競輪選手の雇用形態・働き方

JKAからの斡旋でレースに出場

競輪選手は全国各地にある日本競輪選手会の支部のどこかに所属しています。

仕事をするときの流れとしては、まずJKA(旧・日本自転車振興会)からの斡旋の通知を受けて、そのレースへの意思表明をしたら開催会場に移動することになります。

競輪のレースは365日全国いずれかの競輪場でレースが行われており、ランクの高い選手になると必然的に斡旋されるレースも多くなるため、全国各地を転々と移動することになります。

競輪選手の勤務時間・休日・生活

レースがない日は体力トレーニングを

レースがないときの選手は基本的に自宅にて待機することになりますが、自由に遊べるわけではなく、ほとんどの人が体力維持のために身体を鍛えています。

レースが開催されていない競輪場でトレーニングを行ったり、スポーツジムで体を鍛えたり、街中や山道を自転車で走ったりするのです。

また、レース外の期間中に開催されるファンイベントなどで競輪場に行くこともあるので、競輪選手はレースがない日にも忙しく過ごしています。

競輪選手の求人・就職状況・需要

競技人口が多いプロスポーツ

競輪選手の数は、2013年10月の時点で、男性2736人、女性51人です。

日本のプロスポーツでは、最も選手数が多くなっています。

競輪学校の入試は、競馬の騎手のように若い人しか受験できないという制限はないので、何度も挑戦することが可能です。

努力次第でチャンスを掴むことができるでしょう。

ただし、競輪選手は実力主義の厳しい世界なので、この職業に就けたからといって安定した仕事や収入を得られるわけではありません。

競輪選手の転職状況・未経験採用

転職に向いている競技

競輪選手に転職したい人は、まず、日本競輪学校に入学する必要があります。

その場合の年齢制限などは特に設けられていないので、転職を目指す人は誰でもチャレンジすることができます。

実際に会社員や公務員などから転職し競輪選手になった人もいますし、他のスポーツで活躍してきた選手が競輪選手に転職するケースもあります。

選手の最高齢は60歳で引退までの時間が長いので、第二の人生を目指す人に向いている競技なのです。

競輪選手の現状と将来性・今後の見通し

厳しい現状を打破するために

競輪界の現状はとても厳しいものです。

バブル崩壊後の1990年代から日本経済が長い不況に入ったことや若い人のギャンブル離れが進んだことから、売上が激減しています。

公営ギャンブルだけに売上が経済状況に左右されるのは仕方ありませんが、現在の衰退に歯止めをかけるためには競輪の認知度をあげる地道な取り組みを続けるしかありません。

競輪界でもさまざまな改革を行い、イメージガールに女優を起用して宣伝活動を行っています。