なでしこジャパンに入るには

なでしこリーグで活躍すること

日本女子代表が、2011年6月に開催されたFIFA女子ワールドカップ・ドイツ大会で初優勝を果たすと、その活躍が震災復興の大きな励みになっていると、日本政府から国民栄誉賞が授与されました。

また、「なでしこジャパン」という愛称が、同年の流行語大賞にも選ばれ、女子代表は1981年の初結成以来、空前の大ブームとなりました。

なでしこジャパンに入るには、一にも二にも代表監督にプレーを認めてもらうことですが、最近の代表選手は、ほとんどが「なでしこリーグ」のチームか、海外のクラブチームに所属しています。

また、海外のクラブチームでプレーする選手も、元はなでしこリーグでプレーしていました。

まずは「なでしこリーグ」でプレーして、そのプレーを代表監督に認められることです。次に代表候補合宿に呼ばれますので、そこでもプレーが認められれば晴れてなでしこジャパンのメンバーとして選出されることになります。

では、女子代表選手たちは、どのようにして「なでしこリーグ」でプレーするようになったのでしょうか。彼女たちの経歴を見ると、大きく3つのパターンに分かれます。

1.高校や大学で活躍してなでしこリーグに入る

まず、高校や大学でのプレーが認められて勧誘されるケースです。

ほとんどの選手が小学生の時、地元や学校のクラブでサッカーを始めますが、高校や大学では女子サッカー部のある学校へ進学。そこでのプレーが認められて、なでしこリーグ所属のチームに誘われるというパターンです。

たとえば、なでしこジャパンのDF近賀ゆかり選手は、湘南学院高校の女子サッカー部で活躍してU-19日本女子代表に選ばれました。高校卒業後、日テレ・ベレーザに入団。2年目にはなでしこジャパンに選出されています。

FWの川澄菜穂美選手は、神奈川県の弥生西高校を経て日本体育大学へ進学しました。大学時代にユニバーシアード代表には選出されていましたが、なでしこジャパンには選ばれませんでした。

大学卒業後の2008年、INAC神戸レオネッサに入団。その頃からなでしこジャパンにも召集されるようになり、当初は控え選手でしたが、結果を残すことでレギュラーの座を射止めました。

2.なでしこリーグ所属の下部組織から昇格する

なでしこリーグに所属するチームには、たいてい下部組織があります。そこに小学生や中学生で頃に入部し、トップチームへ昇格するケースです。

MF沢穂希選手やFW大野忍選手、DF岩清水梓選手は、中学生の時、日テレ・ベレーザの下部組織であるメニーナに入団。その後ベレーザに昇格してリーグ戦で活躍、なでしこジャパンに選ばれています。

ロンドン五輪代表の18人のうち、10人が高校のサッカー部出身、7人が下部組織出身、残り1人のFW大儀見優季選手は、中学時代にいきなり日テレ・ベレーザに登録された選手です。

3.JFAアカデミー福島から入団する

2012年から新たなルートとなったのが、「JFAアカデミー福島」から「なでしこリーグ」のチームへ入団するケースです。

JFAアカデミー福島は、日本サッカー協会が設立したエリート選手育成機関です。専用の寮で生活しながらサッカーはもちろん、英会話や論理的思考、リーダー教育、マナー講習まで学びます。

生徒は中学1年で入所し、アカデミー近くの中学や高校に通いながら6年間の一貫教育を受けます。遠征や用具などサッカーに関わる費用は、日本サッカー協会が負担してくれます。

2006年に開校し、2012年3月に第1期生が卒業しました。(震災後、所在地は静岡県御殿場に移っています)。

1期生の田中陽子選手は、アカデミー卒業後、INAC神戸レオネッサに入団。「ヤングなでしこ」の中心選手として活躍し、2013年、なでしこジャパンに初召集されています。