サッカー選手になるためのトレーニング

プレー中の筋肉の柔らかさに注目する

Jリーガーになる選手は、子供の頃からプレーの質が違うといわれます。そういう子は、小学生の頃から地域トレセンや選抜チームに選ばれています。

では、「プレーの質とは何か?」といえば、一般に「サッカーセンスの違い」と説明されます。

では、「サッカーセンスとは何か?」というと、説明するのは難しいことですが、最近、トップレベルの選手やトレーナーを中心に注目する人が増えているのが「筋肉の柔らかさ」という観点です。

たとえば、サッカーには「柔らかなタッチ」や「柔らかなパス」、「柔らかな動き」といった誉め言葉があります。それらは何が柔らかいかといえば、筋肉です。

人は筋肉を動かすことで体が動きます。キックするのも、ドリブルするのも、トラップするのも、すべて筋肉を動かすからできることです。その時、筋肉を柔らかく使えれば、タッチも、パスも、トラップも柔らかな動きでプレーできるということです。

また、筋肉が柔らかければ、体がスムーズに動きやすくなります。それだけプレーも滑らかになり、自分の思ったようにプレーしやすくなります。

それに対して、筋肉が硬いと、どうしても動きがギクシャクします。バイタルエリアでのプレーや1対1の局面などプレッシャーのかかる場面ほど、緊張で筋肉が硬くなるため、動きまで硬くなりがちです。

また、筋肉が硬いと、故障やケガをしやすくなります。

もちろん筋肉が柔らかければ、必ずプレーの質が高くなるわけではないでしょう。基礎技術の高さと戦術理解力も、サッカー選手にとって重要な要素です。

ですが、選手の総合的なパフォーマンス力を見る場合、基礎技術と戦術理解力と同様に、「筋肉の柔らかさ」もプレーの質にとって重要だと考える人が増えているのです。

最近は、個人トレーニングに筋肉のバランスを整えたり、筋肉を柔らかくするメソッドを取り入れる人が増えています。専門書やインターネットなどにもさまざまなトレーニング法が紹介されていますので参考にしてみてください。

サッカーボールの中心感覚を身につける

スポーツ科学者の間では、最近、「ボールの中心感覚」という考え方が話題になることがあります。

サッカーボールは中が空洞ですので「芯」はありませんが、感覚として、ボールの中心点がわかるかどうかが、サッカーのプレーに大きく影響するという話です。

ボールを蹴る瞬間に、ボールの中心点を感覚的に捉えます。そして、その中心点に向けてパシッと蹴ったり、わずかに中心点を外すことで回転をかけたりします。

キックの精度を上げようと思えば、動いているボールの中心点が一瞬のうちにわかるような感覚を身につけることが大切だといわれています。

ボールの中心感覚を身につける最適のトレーニングがリフティングです。実際にリフティングは、回数にこだわるより、いかにボールの中心を感じるかを意識しながら行う方がうまくできます。

そしてボールの中心感覚が身についている人は、「やめていいよ」と言われるまでリフティングを続けることができます。

同じようにリフティングをするのでも、ボールの中心点を意識しながらすることが、サッカーのプレーの上達にも結びつくといわれています。