生産管理の現状と将来性
ものづくりに不可欠な職種
生産管理は、形のある「もの」をつくる企業において不可欠な職種です。
生産管理職には、生産計画の立案にはじまり、工程管理、品質管理、出荷管理など、製品づくりの頭のほうから終わりまで全体を見て、スムーズな生産体制を整えていくことが求められます。
質の高い製品・サービスを、より低いコストで、納期通りに安定的に生産し続けるためには、生産管理による工場のコントロールが欠かせません。
また、ニーズに対して余剰在庫が出ないよう、また在庫不足とならないよう、在庫を管理していくこともこの仕事の重要な役割です。
適切な生産ができれば利益確保にもつながっていき、生産管理の活躍ぶりは、企業の業績にも大きく影響します。
日々、大きな責任を実感しながら働くことができるでしょう。
ITの進歩による変化
どのような企業においても、生産管理の仕事の現場では「生産管理システム」の導入といったIT化が進んでいます。
つまり、生産管理職も他の多くの職種と同様、ITを適切に扱うスキルが求められてきているということです。
うまくシステムを活用することができれば、企業の生産活動はこれまで以上に効率的なものとなります。
一方、社内の製造、営業、設計といった他部門との調整や交渉事も多い職種であり、人間ならではの高いコミュニケーション能力が求められる場面も多々あります。
生産管理は、生産に関する幅広い知識の勉強をはじめ、日々新しいことを身につけようとする意欲が必要な仕事といえるでしょう。
海外でも活躍の場が広がる
また、近年は人件費を抑える目的から、アジアや発展途上国など、海外に生産拠点を置く企業も増えています。
生産管理職の志望者にとっては、活躍のフィールドが広がっているといえるでしょう。
英語を中心に外国語のスキルが高い人は、日本以外にもさまざまな場所で働くチャンスを多く得られるかもしれません。