生産管理の年収はいくら? 給料についてくわしく解説

生産管理の平均年収・給料の統計データ

生産管理の平均年収・月収・ボーナス

各求人サイトの統計データ

職業・出典 平均年収 年収詳細
生産管理・品質管理
(転職会議)
436万円 20代前半:338万円
20代後半:405万円
30代:460万円
40代以上:565万円
生産管理・品質管理・品質保証
(マイナビエージェント)
422万円 20代:406万円
30代:456万円
生産管理
(doda)
466万円 男性:478万円
女性:353万円
生産管理
(indeed)
435万円 月給36万円

求人サイト各社のデータをみると、生産管理の年収はおよそ400万円~500万円前後であることがわかります。

生産管理は、営業や経理と同じように、サラリーマンとしての給与体系が適用されますので、基本的に給与は勤め先企業の事業規模に比例します。

CMなどで有名な、誰もが名前を知っているような大企業では、平均よりもかなり高い水準となるでしょう。

しかし、経済産業省の統計によると、日本における製造企業は、中小企業がその99.5%を占めています。

このため、上記のデータも、ほぼ中小企業の給与水準が反映されたものとなり、統計としては400万円台に集中することになります。

一方、たとえば上場クラスのメーカーの場合は、600万円台や700万円台、あるいはそれ以上になることも十分にあり得ます。

生産管理の手取りの平均月収・年収・ボーナス

日本における一般企業のボーナス支給額は、およそ月給の2か月分が相場とされています。

生産管理の平均年収を450万円とすると、額面の支給金額は、月給が約32万円、ボーナスが約64万円です。

そこから厚生年金や健康保険などの社会保険料や所得税、住民税などを差し引いた手取り金額は、独身者の場合で月々約25万円、ボーナスが約51万円です。

ただし、メーカーは自社の商品売上によってボーナス支給額が上下しやすいため、業績好調な年はもう少し期待できるでしょう。

生産管理の初任給はどれくらい?

生産管理の初任給は、4年制大学卒でおよそ20万円前後、院卒で22万円前後が相場とされています。

一般企業に総合職として入社した場合の平均的な水準であり、高くも低くもありません。

大手の場合は、そこから2万円~3万円ほどプラスした初任給となりますが、上述したとおり大企業は数自体が相対的に少ないため、競争はかなり厳しくなります。

採用されるためには、有名大学を卒業するなど、ある程度高学歴であると有利です。

生産管理の福利厚生の特徴は?

生産管理の福利厚生は、企業規模によってかなり差があります。

ただし、生産管理がいるということは、自社工場を保有しているレベルの企業ということですので、規模的にもある程度は福利厚生が充実しているところがほとんどです。

社会保険や雇用保険、有給休暇や長期休暇などの基本的な福利厚生はもちろん、独自の労災保険や年金制度なども利用できるケースが目立ちます。

大手企業ともなれば、独身寮や社宅が完備されていたり、産休や育休、介護休暇制度があったり、有給消化が奨励されるなど、働きやすい環境が整っています。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す(PR)

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

生産管理の給料・年収の特徴

年功序列で着実に昇給していく

冒頭部分の統計データを見てもわかるように、生産管理は給料に個人差が出にくい職種です。

職場にもよりますが、実力によって給料に差がつけられるケースはまれであり、営業職などのように歩合給が取り入れられることもありません。

基本的に勤続年数に応じて、毎年少しずつ、着実に給料が上がっていきます。

若いうちから大金を稼ぎたい、がんばればがんばったぶんだけ評価されたいという人にとっては、不満を感じやすく、あまり望ましい給与システムではないかもしれません。

しかし、安定しているということは大きなメリットでもあり、結婚したり、住宅を購入したりといったライフプランは立てやすいでしょう。

残業代の抑制によって給料は微減傾向

昨今の製造業は、人口減少に伴う国内マーケットの縮小や、海外メーカーの低価格攻勢などの影響もあって、苦しい状況が続いています。

かつてのようにモノが売れなくなっている時代において、企業が利益を確保するためには経費を減らすしかなく、人件費を抑制しようとする動きが強まっています。

生産管理についても例外ではなく、月の残業時間が厳しく管理された結果、残業代が減って収入が少なくなるというケースが増えています。

元々の残業時間が多かった職場では、年収にして100万円近く下がったという人もいるようです。

製造業界の置かれた状況を考えると、今後も残業時間が抑制されていく流れは変わらないでしょう。

これから生産管理を目指す人については、就職先の残業代支払い状況にも気を配るべきかもしれません。

非正規雇用で給与水準が低くなることもある

生産管理で注意したいのは、契約社員などの非正規採用も一部あるということです。

生産管理は、食品や機械、自動車、医薬、繊維など、さまざまな業界で活躍できる職種ですが、とくにアパレル業界では非正規の求人が多くなっています。

非正規の場合の給料は額面で月給20万円前後であり、正社員よりも低く抑えられているケースが大半です。

ただし、ほかの業界とはやや事情が違って、アパレルメーカーやアパレル商社の場合、未経験者でも採用されるチャンスがあります。

社会人の中途採用で、これから生産管理としてのキャリアをスタートさせたいという人については、非正規で経験を積むという道も、選択肢のひとつかもしれません。

生産管理が収入を上げるためには?

生産管理が収入を上げる方法は、大きく分けてふたつあります。

ひとつは、ずっと同じ企業に勤め続けて、キャリアを積む方法です。

時間はかかりますが、毎年昇給していきますので、非常に確実性の高い道といえます。

管理職に到達すれば、そのタイミングで大きな収入アップも期待できます。

もうひとつは、実力をつけて別の企業に転職する方法です。

とくに中小クラスから大企業に転職できれば、大きな収入アップが見込めます。

近年、大企業の多くは生産拠点を海外に移していますので、語学を磨いておくと、転職が成功する確率が高まるでしょう。