女性の左官職人

女性が活躍できる業界

職人の世界は男性優位の場合が多く、女性が活躍するのは難しいことも少なくありません。

体力的な面やこれまでの慣例から、女性の採用に消極的な会社も多く、志願する女性にとっては厳しい状況が続いています。

しかし、左官職人の世界をのぞいてみると現場で輝く女性の多さに驚かされることでしょう。

屋内作業が中心であり、極端に重いものの運搬も少ない左官業界は女性職人にもはたらきやすく年々就業者も増加しています。

実際、左官業者の主催する体験会の申込者は女性の方が多いときもあるようです。

近年では材料の軽量化も進み、女性にも扱いやすくなってきています。

さらに職人の高齢化の影響で男女問わず若い職人の育成に意欲的な雰囲気が業界全体にあるため、左官を志す女性にとって現代は追い風が吹いている状況であるといえるでしょう。

手先の器用さが生きる

左官の手がける壁塗りはとても繊細な作業であるため、手先の器用さが生きてきます。この点に関しては性別による有利不利は存在しません。

むしろ女性ならではの感性を存分に発揮できる分野であるといえるでしょう。

女性の感性が新しい価値観を生み、壁塗りの可能性を広げることもあります。

女性職人が発案した材料に口紅を練り込んだ色付きの塗り壁がそのまま商品として採用された例もあります。

また、男性とは違う目線からの気づきが顧客の満足度を上げ、会社全体の質を上げることも多々あるようです。

このように会社のイメージアップの観点からも女性職人はなくてはならない存在であるといえるでしょう。

美術の世界から門戸を叩く人も

日本の伝統的な技術でもある左官の美しさに魅せられ、美大などで美術を学ぶ学生が左官を志願するケースが増えてきました。

左官技術を一種のアートとしてとらえる風潮が確立しつつあるのです。

これが女性志願者増加の一因であるともいえます。

もともと高い芸術的センスを持ち合わせた美大出身者は就職後の飲み込みも早く、クリエイティブな視点から左官をとらえているため、斬新な発想力も期待できます。

新しい時代の左官業界を牽引する存在になりうるかもしれません。

左官を志願する女性はまず美術系の進路に進んで自身の実力をつけるのもいいでしょう。

制度も整いつつある

左官に携わる女性職人の中には結婚して子育てをしながら働いている人もいます。

女性の活躍著しい左官業界においては産休育休制度や時短制度など、女性に優しい制度が整いつつある会社が増えてきているのです。

これは女性に対する期待が大きいことの表れだということができます。

家庭との両立が可能であるということは現代の女性にとって大きなメリットであるといえるでしょう。