女性の左官職人のキャリアパス・結婚後の生活

女性の左官の現状

大工や職人など建築関係の仕事は、いまでも男性優位の職場が目立ちますが、左官に関しては多くの女性がいます。

左官は力仕事よりも技術仕事がメインとなるため、筋力や体力面で女性が大きく不利になりません。

実際、性別に関係なく女性の左官を採用している企業は数多くあります。

「技能五輪」と呼ばれる左官の全国大会において、キャリア2年で日本一となったのも女性です。

左官は、性別に関係なく活躍できる職業といえますし、これからも女性の左官は増えていくでしょう。

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女性の左官の強み・弱み

左官は、内装工事においても、外構工事においても、最後の仕上げ作業を手掛けます。

左官の仕事は、スピードよりも完成度のほうが重視されるため、女性ならではの繊細さや手先の器用さ、丁寧さなどが非常に役に立ちます。

左官仕事には、手掛けた職人の個性が表れやすいため、女性の手作業によって感じられる優しさや温かみが、クライアントから喜ばれるケースも多いでしょう。

反対に、女性の左官の弱みとしては、やはり体力的にどうしても男性より劣ることが挙げられます。

いかに技術仕事がメインとはいえ、重いセメント袋を担いだり、ミキサーで撹拌(かくはん)したりといった肉体労働も数多くあります。

夏は暑さのなかで、冬は寒さのなかで、長時間の立ち仕事をこなさなければなりません。

左官の仕事を始めてから数年、身体が仕事に慣れるまでの間は、厳しさを覚悟しておく必要があるでしょう。

結婚後の働き方

ほかの多くの職業と同じように、女性の左官も、結婚を機に辞めるという人は少なくなっています。

左官は朝型の仕事であり、繁忙期を除けば残業時間もそこまで多くはありません。

夕方以降の時間をうまく活用すれば、料理や掃除など、家事と仕事を両立させることも十分に可能です。

何より、せっかく長年かけて身につけた技術を使わないのは、自分自身にとっても、また社会全体にとっても、大きな損失です。

雇う側からすれば、新人よりも即戦力の職人に働いてもらったほうが効率的です。

そのため、キャリアを重ねた女性の左官が結婚した場合、労働時間や休日など調整してくれる企業も増えています。

会社の理解に加えてパートナーの協力があれば、女性が結婚したあとも、左官の仕事を続けられるでしょう。

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左官は子育てしながら働ける?

子育てしながら左官を続けたい場合、最初から就職先についてはよく吟味する必要があります。

左官施工会社の大半は中小零細以下の企業であり、スタッフの数は数人、多くても十人程度ですので、1人でも職人が欠けると、仕事が回らなくなります。

長期の欠勤者が生じる場合は、ほかの職人を補充するケースが一般的です。

出産を控えている場合は、退職せざるをえないでしょう。

企業のなかには、出産休暇や育児休暇、時短勤務など、女性に優しい各種制度を整えているところもあります。

育児がひと段落した後に再就職することもできますが、キャリアを中断したくないという意向が強いなら、各種制度の充実している企業への就職をおすすめします。

左官は女性が一生働ける仕事?

左官は、人の目にふれるか所の施工を手掛けるため、各職人のセンスがはっきりと仕事に表れます。

男性の職人が多いからこそ、女性はほかの職人との差別化を図りやすく、女性としての感性が新たな価値を創造することもあります。

女性職人は、びっくりするような新しい技法を生み出しています。

白い漆喰(しっくい)に口紅やアイシャドウを混ぜて色むらをつくる技法も、女性職人が考案しました。

左官の仕事はハードですが、各種休暇制度の導入など、女性でも働きやすい環境づくりが業界全体で進んでいます。

また、女性向けに軽量化された道具類も多数開発されています。

育児休暇を利用したり、フリーランスになったり、働き方を工夫すれば、左官は、女性が一生続けられる仕事といえるでしょう。