作業療法士の転職事情

活躍する領域によって患者さんは異なる

作業療法士が活躍する現場は、専門とする領域によって特徴が変わってきます。

もっともわかりやすいのが「身体領域」と「精神領域」といえるでしょう。

同じ作業療法士として仕事をするにしても、この2つの領域では作業療法士の果たす役割が大きく変わっていきます。

身体領域は、総合病院やリハビリテーション施設、整形外科などの病院や、保健所・保健センターなどの施設において、おもに身体の障害やそれに付随する認知面の障害を持つ人の支援を行います。

一方、精神領域の場合、精神病院や精神保健福祉センター、精神障碍者支援センターなどに勤務し、精神疾患を持つ患者さんの支援を行います。

こちらでは、認知症、神経症、うつ病などの疾患から薬物依存症やアルコール依存症などの患者さんまでをも対象とし、一般の人が抱く「リハビリ」のイメージとは若干異なるかもしれません。

当然、これらの疾患を持つ患者さんに対処するだけの専門性も求められます。

ひとくちに作業療法士といっても、働く場によって患者さんの状態も異なれば、実施すべき作業療法も異なります。

そのため、まず作業療法士が職場選びの際に決めておいたほうが良いポイントとしては、新しい領域で多くの現場を経験したいのか、それとも、同じ領域でスキルアップをしていきたいのかということになります。

転職のポイント

作業療法士は、何らかの理由で別の職場へと転職する人も少なくありません。

転職の理由は、「もっと幅広いスキルを身につけたい」という前向きなものから、「現状の給料や待遇面に不満がある」「人間関係の問題」といったネガティブと思えるようなものまで、人によってさまざまです。

作業療法士は専門職であるため、スキルアップについては高い意欲を持っている人が多いようです。

多くの現場を見て作業療法士として多様性を身につけたいと思う場合には、転職をする際に違う領域を選んでいくとよいでしょう。

逆に、専門性を高めたいということから、同じ領域でより多くの経験が積める場へ移り、スキルアップを目指していく人もいます。

もちろん、病院や施設によって給料や福利厚生、休日・休暇制度といった内容も異なるため、これらについても転職を検討する際にはよく確認しておく必要があります。

作業療法士の転職で失敗しやすいこと

違う領域への転職をするのは、決して簡単なことではありません。領域が変われば、どうしてもそれまでの自分のやり方が通用しないこともあるからです。

同じ領域への転職であれば、それまでのスキルがそのまま利用できる可能性が高いですが、違う領域では多くのことを最初から学び直さなければいけない場合もあります。

転職で失敗しがちなのは、他の職場の良い部分だけに目がいってしまい、いざ転職を果たした後に理想と現実が大きく離れてしまうケースです。

必要以上にネガティブになることもありませんが、落ち着いて現実を見ておくことも大切です。

転職をする際には、本当に自分にとってやりたいことが見つかっているのかどうかをしっかりと確認しておくことをオススメします。

そのほうが、転職先をよりピンポイントで選びやすくなりますし、何となく移って失敗だったという可能性も低くなるでしょう。

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