作業療法士の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

作業療法士を目指すきっかけで多いものは?

作業療法士は、現状そこまで世間一般からの高い知名度があるわけではないため、ふとしたことで作業療法士という職業の存在を知ったことが、そのまま目指すきっかけとなりやすいようです。

最も多いのは、自分自身、あるいは家族や友人といった身の回りの誰かが障がいを負い、病院などのリハビリ現場で作業療法士の仕事内容を知るケースです。

同じように、両親や兄弟姉妹が医療職や介護職、福祉職などを勤めており、身内から作業療法士の仕事について聞いたという人も比較的多くみられます。

ほかにも、学校の授業の一環で老人ホームを見学した際に知った人や、進路指導の場で先生から薦められた人、適職診断テストの結果ではじめて知ったという人もいます。

知ったきっかけは人によってさまざまですが、作業療法士に惹かれる人の根底に共通してあるのは、困っている人を助けたい、人の役に立ちたいという、人としての純粋な「献身性」であるようです。

作業療法士の志望動機の考え方

作業療法士は、障がいなどを抱えて困っている人の役に立てる職業であることは間違いないものの、それは看護師などのほかの医療職であっても同じといえます。

さらに、作業療法士の場合、理学療法士という、一部業務の重複している別のリハビリ専門職の存在もあります。

従って、作業療法士の志望動機を考えるにあたっては、ほかの医療職を意識したうえで、「作業療法士でなければならない」という必然性が感じられる内容にすることが望ましいでしょう。

自身の過去の実体験を基にしたり、作業内容に多様性がある、精神領域まで手掛けられるなど、作業療法士特有の職業特性に言及すると、志望動機に説得力を持たせやすいといえます。

近年は資格保有者の急増によって、作業療法士の就職状況は徐々に厳しくなっていますので、医療施設などの倍率の高い職場に就職するためには、かなり精度の高い志望動機が必要です。

作業療法士の志望動機の例文

総合病院を志望する場合の例文

「私は、中学生のときに、「リアル」という漫画が好きだったこともあって、偶然自宅の近くの開催された車椅子バスケットボールの試合を観戦しました。

そこで、選手たちの発する躍動感や熱に圧倒され、将来は身体障がいの人をサポートする仕事に就きたいと考えるようになりました。

当初は理学療法士を目指していましたが、リハビリについて勉強していくうち、心理面のリハビリも行う作業療法士のほうに魅力を感じるようになりました。

私は、貴法人の病院で働くことで、身体的にも精神的にも患者を支えることのできる作業療法士になりたいと思います。」

介護施設を志望する場合の例文

「私の両親が共働きだったせいもあって、私は幼少の頃からおばあちゃんっ子でした。

そんな大好きだったおばあちゃんが足腰を痛めて一人で生活することが困難になり、老人ホームに入所したときは、非常にショックを感じましたし、おばあちゃん自身もひどく落ち込んでいました。

しかし、そこでほかの入所者の皆さんとともに、お裁縫やパンづくりなどの行事に参加していくなかで、次第におばあちゃんに笑顔が戻りました。

後日、そうした行事がリハビリの一環であったことと、それを行っているスタッフが作業療法士であったことを知り、私も作業療法士になることを決意しました。

御社の施設に入所する高齢者の方たちが、再び明るく楽しく生活していけるように、「生きがい」を取り戻すお手伝いができたらと思っています。」

児童福祉施設を志望する場合の例文

「私は高校生のときに演劇部に所属しており、人形劇や影絵をつくって幼稚園や保育園をまわっていました。

そうした活動のなかで、障がいをもった園児のことがふいに気になり、「本当に楽しめているのだろうか」という疑問を抱いたことが、発達障がいについて調べるきっかけになりました。

将来の進路を決めるにあたって、発達障がいの子どもたちに対するリハビリを行う作業療法士という職業を知り、子どもたちの成長を少しでもサポートできたらと思って、貴社の施設を志望しました。

貴社の施設でキャリアを積み、将来的には発達障がいのスペシャリストになりたいと思っています。」

作業療法士の面接で聞かれること・注意点

作業療法士になるには、就職する前に国家資格の取得が必須条件となっているため、知識量や技術レベルにおいて就職希望者の間にほとんど差がなく、また学歴が重視されることもあまりありません。

このため、作業療法士の採用において合否を大きく左右するのは、「この人と一緒に働きたい」と面接官に思ってもらえるかどうか、端的にいえば「人柄」です。

採用面接で聞かれるのは、自己紹介や志望動機、長所・短所、施設に対する印象、キャリアプランなどの一般的なものですが、それらを通して面接官は就職希望者の人柄を推し量ろうとします。

採用する側が一緒に働きたいと思う人がどんな人かというと、まず第一に性格が素直で、上司や先輩のいうことをきちんと聞く人です。

従って、まずそれぞれの質問にきちんと耳を傾けることが大切であり、奇をてらったような回答や独自色の強い回答は避けたほうが無難です。

そして、どこかで借りてきたような、下手に飾った言葉を使おうとするよりも、自分自身の言葉で語ることを心掛けるべきです。

多少拙くても、本心で喋っていることが伝わったほうが、面接官に好印象を持ってもらいやすいでしょう。

作業療法士の自己PRのポイント

作業療法士は、一般的に数か月~数年という長い年月をかけて、患者と二人三脚でつらいリハビリに取り組みます。

また、その患者の年齢層も、下は発達障がいをもつ子どもから、上は老年期障がいを抱える高齢者まで、非常に幅広いことが特徴です。

さらに、作業療法士は、患者だけでなく、ほかの医療スタッフと連携を取りながらリハビリを進めていくことが重要です。

このため、作業療法士に最も必要になるのは、さまざまな人と人間関係を円滑に築けるコミュニケーション能力であり、就職活動においても、コミュニケーション能力の高さをアピールするべきです。

その際、「誰とでも仲良くなれます」「友達がたくさんいます」といった言葉だけでは説得力がありませんので、コミュニケーション能力の高さがうかがえるエピソードを用意しておくとよいでしょう。

学生時代の部活動やアルバイトなどのなかで、コミュニケーション能力やチームワークを発揮した経験があれば、積極的にPRしましょう。

作業療法士の履歴書で気をつけるべきことは?

作業療法士は、各患者の年齢や性格、趣味嗜好に合わせて、作業プログラムを柔軟に変えていくことが求められます。

したがって、就職活動における履歴書については、「趣味・特技欄」を充実させることが望ましいでしょう。

囲碁・将棋などのゲームや、ピアノ・ギターなどの楽器演奏は、それほど大した腕前でなく、遊びのレベルだとしても、その知識や経験が患者へのリハビリに役立つケースは頻繁にあります。

作業療法士を目指すなら、学生生活の間にさまざまな趣味にチャレンジして、履歴書に書けることを増やしておいた方がよいかもしれません。

作業療法士の志望動機は質が大事

作業療法士は高齢化に伴って需要が増えていくことが予想されますが、資格保有者数も増えており、待遇の良い職場は競争率が高くなっています。

競争率の高い職場に就職・転職するためには、質の高い志望動機が必要です。

志望動機は自分で考えることもできますが、質の高いものを用意するならプロからの添削が必要不可欠です。

PT・OT人材バンクを利用すれば、無料で作業療法士の面接対策のプロから志望動機の添削や面接対策を受けることができます。

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