【2021年版】営業の仕事内容・なり方・年収・資格などを解説

「営業」とは

企業において、自社の商品やサービスをお客さまに提案・販売し、利益を生み出す仕事。

営業は、メーカーや商社、金融会社、保険会社、不動産会社といったさまざまな業界の企業で、自社の商品やサービスを個人や法人のお客さまに提案し、購入してもらうことで利益を生み出す仕事です。

電話、メール、訪問などの方法でお客さまと直接コンタクトをとり、ヒアリングによって相手のニーズや抱えている課題などを把握したうえで、適切なアプローチによって受注に結びつけていく必要があります。

お客さまと直にやりとりをする営業は企業の「顔」となり、利益を直接的に生み出していく重要な役割を担っています

基本的に、なるために特別な資格が必要とされることはなく、熱意や人間性が重視されます。

営業の仕事では、日々の受注や売上目標が「ノルマ」という形で設定されることが一般的です。

給料は成果に応じた額がインセンティブとして支給されることが多いため、人によって収入には差が出やすく、努力した分だけ収入に直結する仕事です。

営業職を必要とする企業は多くあるため、就職や転職を考える人にはチャンスも大きい職業です。

「営業」の仕事紹介

営業の仕事内容

自社の商品やサービスを提案し、売上につなげる仕事

商品やサービスを購入してもらえるよう働きかける

営業は、メーカーや商社、金融会社、保険会社、不動産会社といったさまざまな業界の企業で、自社の商品やサービスを個人や法人のお客さまに提案し、購入してもらうことで利益を生み出す仕事です。

お客さまと直接コンタクトをとり、相手のニーズや抱えている課題などを把握したうえで、適切なアプローチによって受注に結びつけていく必要があります。

どのような企業においても、お客さまと直にやりとりをする営業は自社の「顔」となり、利益を直接的に生み出していく重要な役割を担っています

なお、営業は具体的な業務内容などによって「国内営業」「海外営業」「ルート営業」「新規開拓営業」「カウンターセールス」など、さまざまな種類に分けることができます。

押し売りをすることはほとんどない

営業は「勢いで売る仕事だ」というイメージを持つ人も多いかもしれませんが、実際にいわゆる「押し売り」をしている人はほとんどいません。

営業は「どうやったらお客さまに買ってもらえるか」を試行錯誤しながら働き、ヒアリングを通して相手のニーズをよく把握し、クライアントに合わせたアプローチをしていく必要があります。

また、この仕事は「人」と「人」が面と向かってやりとりをする仕事でもあるため、成約につなげるためには、ものの良さに加え、営業担当自身を信頼していただくことも重要なポイントになります。

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営業になるには

「業界」または「やりたいこと」で就職先を考える

働きたい業界や仕事内容を考える

営業は、商社、保険、金融、自動車、不動産、IT、医薬品、人材サービスなど、さまざまな業界の企業で働いています。

あらゆる業界で募集しているため、営業に就きたいと思ったときは、志望する企業の就職試験を受けます。

まずどんな業界で働きたいのかを決め、その業界の中で各社の事業内容や社風などを比較して選びます。

もうひとつ、やりたい仕事を考える必要があります。

たとえば「海外営業をしたい」という場合、海外に拠点を置く企業や、海外と取引がある会社を選ぶので、必然的に候補が絞られてきます。

営業の仕事は業界・企業ともに選択肢が広いだけに、自分でどのように働きたいのかをしっかりと考えなくてはなりません。

特別な学歴や資格は必要ない

基本的に、営業は特別な資格は必要とされる仕事ではありません。

海外との取引を行う場合には英語力が必要とされたり、入社後、各業界に関連する資格取得を目指したりするようにいわれることもありますが、入社の時点では特に必要ありません。

学歴についての考え方も企業によってまちまちで、大手企業では難関大学の学生がこぞって集まるところもあれば、実力さえあれば学歴は一切不問で採用をしている企業も少なくありません。

営業というと、体育会系出身など元気で明るく、心身ともに鍛えられている人が好まれやすい傾向にあるものの、すべての営業がこうした人材を求めているわけではありません。

ハードルは低く、誰にでもチャンスはある職業といえるでしょう。

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営業の学校・学費

学歴に対する考え方は企業によってさまざま

営業に対する学歴についての考え方は、企業によってさまざまで、大企業などでは「大卒以上」としているところもありますが、学歴は不問とする企業も少なくありません。

たとえ中卒や高卒からでもチャレンジできる企業は数多くあります

どの営業も、学力よりも必要とされるのは、「対人関係を上手に構築する力」や「聞く力」であり、本人の性格や適性の方が重視される傾向にあります。

ただし、海外とやり取りをする営業の場合は語学力が求められますし、入社後に資格取得を推奨される業界もあります。

就職したい業界や企業が絞り込まれてきたら、どのような営業が求められているのか、どのような知識が必要なのかを調べてみるとよいでしょう。

営業の資格・試験の難易度

特別な資格が求められることはない

基本的に、営業は特別な資格は必要とされる仕事ではありません。

ただし、海外との取引を行う営業職の場合には、英語などの語学力が必要とされる場合があり、TOEICなどで実力を証明できると有利になる可能性はあります。

また、入社後、不動産会社で営業をする場合は「宅地建物取引主任者」、金融業界では「ファインナンシャル・プランニング」関連の資格取得を目指すようにいわれることもあります。

いずれの場合も入社の段階で必須の資格ではないので、研修や経験を積んでキャリアアップするうちに資格にチャレンジすることが多いようです。

なお営業に関連する資格としては「営業士」「セールススキル検定」などがあります。

営業の給料・年収

成果によって差が出ることが多い

インセンティブが就くところが多い

営業の給与は、勤務先となる企業の規模や勤続年数、役職、年齢などによってだいぶ異なりますが、平均年収は460万円程度とされています。

営業職の給与に関する特徴のひとつは、成果を出した人により多くの給料が与えられる「成果給」を取り入れている企業が多いということです。

営業は日々の受注や売上目標が「ノルマ」という形で設定されることが一般的で、より高い目標を達成した人は、インセンティブという形で成果に応じた金額が支払われます。

そのため、同年代でも個人によって収入には差があり、トップ営業ともなれば若くてもかなり高額な収入を稼いでいる人もいます。

なお、ボーナスの支給状況に関しては、企業によってまちまちです。

毎年必ず支給されるところもあれば、会社としての業績が良くない場合、あるいは個人目標が達成されない場合には支給されないところもあります。

また、残業代に関してはきちんと支給される企業もあれば、営業手当を付けて、それをみなし残業代としている企業もあり、こちらに関しても企業によって事情が異なるようです。

年収アップのために転職する人も多い

営業職を目指す人は努力してインセンティブをもらい、「たくさん稼ぎたい」という気持ちを持っている人が多いようです。

営業としてのスキルや磨かれた人間性は、どの業界に行っても生かすことができます。

また「売れる営業」はどの企業においても必要とされるため、実力をつけた人はより良い収入や待遇を求めて転職することも非常に多く見られます。

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営業の現状と将来性・今後の見通し

営業プロセスにも変化が訪れている

近年、営業のスタイルにも変化が表れています。

あらゆる業界でITが活用されるようになり、ビジネスを進めるうえでは「スピード感」が以前にも増して求められるようになっています。

これまでは、とにかく顧客の元へ何度も何度も足を運んで信頼を得る、というのが基本的な営業の考え方でしたが、現代はWebマーケティングで効率的な営業活動を行う企業も増えています

グローバル社会となり、本格的に海外進出を仕掛ける企業も増えているなか、営業プロセスのIT化はさらに進み、営業のあり方も変わっていくものと考えられます。

ただし、営業の仕事は人と人とのつながりで成り立っており、今後営業の仕事が一切なくなる、あるいは大きく減るというのは考えにくいでしょう。

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営業の就職先・活躍の場

営業が活躍できる場はさまざまある

営業は、商社、保険、金融、自動車、不動産、IT、医薬品、人材サービスなど、さまざまな業界の企業で働いています。

世の中にある多くの企業が社内に「営業部」を設置しており、営業職の採用も目立ちます。

さらに営業にはさまざまな種類があり、法人向けの「法人営業」、個人や一般のお客さまを向けの「個人営業」、既存顧客向けの「ルート営業」や、新規顧客の開拓を行う「新規開拓営業」などがあります。

就職先の選択肢が多いため、自分自身で「営業としてどのような仕事がしたいのか」をあらかじめ考えておかなければいけません。

いざ仕事を始めてから「何だかイメージしていたものと違った」ということにもなりかねないため、しっかりと業界研究や企業研究を行っておくことが大切です。

営業の1日

社外で過ごすことが多い1日

営業の仕事は、1日の大部分を外で過ごします。

必要な場合は出先から電話やパソコンで社内と連絡をとって事務仕事を行います。

社内ではミーティングや電話営業、業者調整などの仕事を行ないますが、ゆっくりと時間を取れない場合も少なくありません。

日によっては直行・直帰になることも多く、とにかく営業訪問を優先に動き回ります。

8:30 出社・訪問準備
9:00 朝礼
9:30 営業訪問
10:00 スケジュール調整
11:00 営業訪問2
12:30 昼休憩
14:00 営業訪問3
15:00 移動・帰社
16:30 部内ミーティング・事務処理
18:30 退社

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営業のやりがい、楽しさ

成果が目に見えやすく努力が報われる

営業のやりがいのひとつは、自分の日々の仕事の成果が「数字」という目に見える結果として表れやすい仕事だということです。

営業の場合、「1件受注するごとに〇〇円」、「今月は〇件受注して△円の売上を達成した」と、成果が明確にわかります。

目に見える形で評価されると日々やりがいを実感できますし、いい成績を残すことができれば社内での評価はどんどん上がります。

努力して成果をあげればその分だけ昇進や昇格にもつながるので、どんどんキャリアアップしたい人にとって魅力的な仕事だといえるでしょう。

また、営業職は売上を上げるたびにインセンティブをつけるという仕組みを整えている企業が非常に多いです。

成果が上がった分だけ収入をアップさせやすいところも大きな魅力です。

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営業のつらいこと、大変なこと

ノルマや達成目標に追われる毎日

営業は、自社の商品やサービスをお客さまに売ることが仕事です。

それぞれの営業には売上目標、いわゆる「ノルマ」が課せられていることも多々あり、プレッシャーになって仕事がつらい、苦しい、と感じてしまう人も少なくないようです。

また、どれだけ魅力的な商品を提案しても、すべてのお客さまが買ってくれることはありえませんし、そもそも話をまともに聞いてもらえないこともあります。

仕事を続けているうちに少しずつ慣れてくるものですが、何度も断られたり冷たい態度を取られたりする仕事なので、メンタルの強さが求められる仕事です。

営業は人によって向き不向きがはっきりと分かれる仕事であるため、なかなか仕事に馴染めない場合は、働くのが辛いと感じてしまうことも少なくありません。

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営業に向いている人・適性

人と接することや人との出会いが好きな人

営業は、仕事の大半の時間を「人」とコミュニケーションをとることに費やします。

常に相手を理解しようとする気持ちを持ち、人と話すことで楽しい気持ちになれるような人のほうが向いているといえます。

仕事をする上では老若男女さまざまな人と出会うため、初めての人とでもすぐに打ち解けられる、人との新しい出会いを楽しめる人にも向いているでしょう。

また、営業の仕事で大切なのは、「話す力」よりも「聞く力」だといわれます。

どれだけ巧みな話術を持っていても、的が外れた提案をしていれば相手をいら立たせてしまうだけです。

相手の話をよく聞き、相手をよく知ろうという姿勢を持てる人に向いている仕事だといえるでしょう。

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営業志望動機・目指すきっかけ

志望内容よりも人間性が重視される

営業の仕事がしたいと考える人の志望動機は、営業という仕事そのものに魅力を感じた、特定の業界で営業がしたい、やればやるだけ評価される仕事がしたいなどさまざまです。

営業職は活躍する業界が幅広く、正解というものはありません

仕事内容をよく理解したうえで、自分自身が感じる営業職の魅力を言葉にしていくとよいでしょう。

志望動機の内容よりも面接の場で最も重視されるのは、自社の顔となってお客さまの前に立てるだけの人間性があるかということです。

あらかじめ用意された言葉よりも、自分自身が感じる営業職の魅力を自分の言葉でしっかりと伝えていくのがポイントです。

また、第一印象も重視される仕事であるだけに、身だしなみや清潔感に気をつけなくてはなりません。

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営業の雇用形態・働き方

正社員として雇用されるのが一般的

一口に営業職といってもさまざまな働き方があります。

企業を対象とした「法人営業」、一般消費者を対象とした「個人営業」、すでに取引のある顧客を回る「ルート営業」、飛び込みやテレアポなどで営業先を開拓する「新規開拓営業」などがあります。

また、店舗を訪れたお客さまに営業する「カウンターセールス」、自社商品を海外に向けて販売する「海外営業職」などもあります。

製薬会社などの医薬品メーカーに勤務する場合は「MR」、ITや電機・機械系メーカーなど技術に関する営業をする場合は「セールスエンジニア」などと呼ばれることもあります。

営業の勤務時間・休日・生活

事務職に比べると残業は多くなりがち

営業職は自社のサービスや商品を売り込むため、一般的には正社員として雇用されることが多いです。

営業というと、「残業が多い」というイメージがある方も多いでしょう。

実際、営業は事務職と比べると、どうしても残業が増えがちです。

日中は外回りをする時間が長いため、見積書やプレゼンテーション資料の作成、お客さまからの依頼事項の確認、日報記入などは夕方帰社してからこなさなくてはなりません。

そうなると、どうしても残業時間が増えていってしまい、繁忙期であれば終電近くまで仕事をするということも珍しくはありません。

近年は減りつつありますが、得意先との会食や接待をするというところもあり、その場合は業務時間外に動かなくてはならないこともあります。

営業の求人・就職状況・需要

求人数は多いが離職率や転職率も非常に高い仕事

営業は多くの企業で必要とされているため、求人数も多くなっています。

求人誌や求人サイトを見ても、多くの営業職の情報を見ることができるでしょう。

ただし、営業は離職したり転職したりする人の割合が非常に多い仕事です。

営業は売上目標やノルマに追われる仕事であるため、どうしてもプレッシャーが強く、ストレスを抱えて離職する人は後を絶ちません。

転職の場合、理由はさまざまですが、すでに営業として働いていた人がさらなるキャリアアップを目指して会社を移るケースが非常に多いです。

また、異職種から営業を目指す人も少なくありません。

営業は、一般的に特別な資格は必要とされず、正社員としての採用もそれなりに多いためやる気さえあれば良い条件で就職することはそこまで難しくはないでしょう。

営業の転職状況・未経験採用

未経験者でも転職しやすい職種

営業職は、未経験者であっても転職しやすい仕事です。

たいていの場合、学歴や資格が求められることはなく、最も重要視されるのは本人のやる気や熱意です。

業務上必要な知識・スキルは入社後に学ぶことが多いため、営業として働きたいという強い意志さえあれば歓迎されることが多いです。

たとえ営業未経験であっても、接客・販売などに携わっていた場合には、「お客さまと接する」ということの基本を生かすことができるでしょう。

ただし、なかには未経験者にも厳しいノルマが課せられたり、残業時間が長かったりなど、営業の離職率が著しく高い企業も存在するので注意が必要です。

また、基本的に実力主義の仕事であるため、成果を出せなければ思い通りの収入が得られないことも少なくありません。

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営業にはどんな種類がある?

営業をする相手やその手法によりさまざまにわけられる

営業というと、単純に「ものを売る仕事」と考える人は多いかもしれませんが、その仕事内容についてよく見てみると、営業はいくつもの種類に分けることができます。

法人営業は、企業を対象とした営業活動、いわゆるBtoBの仕事です。

個人営業は、一般消費者を対象とした営業活動、いわゆるBtoCの仕事で、自動車、不動産、保険商品などの営業は、この形で行われることが多いです。

ルート営業(ルートセールス)は、すでに取引のある顧客を回り、新しい商品・サービスを勧めたり、継続的な取引につなげたりします。

新規開拓営業は、飛び込みやテレアポなどにより、まだ取引のない顧客の元へ訪問し、契約に結びつけます。

カウンターセールス(内勤営業)は、旅行代理店や不動産賃貸会社などの店舗を訪れたお客さまに対して、対面で自社商品やサービスを販売します。

海外営業職は、自社商品を海外に向けて販売する仕事です。