不動産営業に必要な知識・勉強すること

不動産営業に必要な知識

法律知識

不動産営業として働くにあたって覚えなければならないことは数多くありますが、なかでも優先順位が高いのは、法律に関する知識です。

土地や建物には、都市計画法や建築基準法、民法、税法など、数多くの法律がからみます。

国が定める法律だけでなく、各地方自治体が独自に制定している景観保護条例などの条例も数多くあります。

また、不動産業の仕事そのものも、「宅地建物取引業法」という法律によって、やっていいこと・いけないことなど、さまざまな規制がなされています。

こうした一連の法律知識は、非常に複雑な不動産取引を手掛けるうえで、大前提となるものです。

業界未経験者については、入社後に研修を受けたり実務を通したりしながら、基礎的な分野・重要な分野から、順番に身につけていくことになります。

金融知識

法律に次いで重要になるのが、金融に関する知識です。

不動産の高額な代金は、住宅ローンや、投資用物件であればアパートローンといったように、金融機関からの借入を行って資金調達するケースがほとんどです。

このため、不動産営業は、月々の返済可能額や適正な借入金額、期間、金利など、お金のことに関する相談を受ける機会も非常に多くなります。

万一のときに備えた生命保険や損害保険など、金融商品一般に関する知識と合わせて、学んでいくことが望ましいでしょう。

建築知識

不動産営業が自ら建設作業や工事にたずさわることはありませんが、それでも建築に関する知識が求められるケースも数多くあります。

たとえば同じ戸建住宅でも、木造と鉄骨造とでは、工法や強度、設計などの特徴が大きく異なります。

一通りの知識がないと、お客さまからの質問に答えることができませんし、また案内する際には、平面図や立面図を読み解く力も必要です。

新築時やリフォーム時、リノベーション時には、クロスや床材などの建築資材に関する知識や、シンクやキッチンといった設備に関する知識が求められます。

とくに賃貸仲介ではなく、売買仲介や自社物件の販売を手掛ける場合は、建築に関する知識は非常に重要です。

必要な知識を身につけるために勉強すること

宅地建物取引士の試験勉強

不動産営業に必要な知識を最も効率よく身につけるためには、宅地建物取引士、通称「宅建士」の試験に挑戦するのが1番です。

宅建士は、不動産の契約時に義務付けられている「重要事項説明」を行うための国家資格です。

参考:一般財団法人不動産適正取引推進機構 宅建試験

試験には、法律や建築に関する問題がまんべんなく出題されますので、テキストと問題集に取り組むうちに、自然と必要な実務知識を学ぶことができます。

試験に合格して資格を取ることができれば、資格手当が付いて収入アップにもつながりますので、まさに一石二鳥です。

合格するのに必要な勉強時間はおよそ300時間ほどが目安とされており、半年ほどかけて勉強するケースが一般的です。

宅建士の仕事

ファイナンシャルプランナーの試験勉強

宅建試験をパスした後は、ファイナンシャルプランナー(FP)試験を勉強することをおすすめします。

FPは、住宅ローンや税、貯蓄、保険など、個人の家計に関する相談に応じるための資格です。

参考:日本FP協会

宅建試験の範囲には入っていない金融知識を学ぶことで、不動産営業に必要な知識はほぼ網羅することができます。

FPは難易度の異なる1級~3級の区分に分かれており、自分の実力に合わせて段階的にステップアップしていける点も大きなメリットです。

入門編となる3級の合格に必要な勉強時間はおよそ50時間前後とされていますので、比較的気軽に取り組むことができるでしょう。

営業トークの勉強

営業マンとして結果を出すためには、ただ知識をもっているだけでは半人前です。

学んだ後は、身につけた知識を適切かつ効果的にアウトプットする技術、つまりトークの技術を勉強していかなくてはなりません。

その勉強方法は資格試験とは異なり、定まったやり方があるわけではありません。

書店などで話術に関する本を買って勉強する方法もあれば、先輩や上司の接客をよく観察して、技術を盗むという方法もあります。

有名な講師が開催しているセミナーや講演会に参加するという方法もあるでしょう。

共通しているのは、目的をもって主体的に動かなければ、いつまで経っても技術は身につかないということです。

仕事でもプライベートでも、常に意識付けして話術を磨き続ける努力が大切です。