役員に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介
役員に向いている性格・適性
ビジネス感覚がすぐれている
役員として活躍している人のタイプはさまざまです。
わりと物静かで冷静沈着なタイプの人もいれば、見るからにアグレッシブで元気なタイプの人もいます。
しかし、あらゆる役員に共通して求められるのは、ビジネスパーソンとしての高い能力です。
誰もがいきなり役員として活躍できるわけではないため、地道に経験と実績を積み重ね、経営陣から「この人は仕事ができる。信頼に値する人材だ」とみなされるようになることは、役員になるための必須条件といえます。
そうなるための要素はたくさん考えられますが、ビジネスに対する嗅覚が鋭く、身の回りのお金やモノの流れなどについてもビジネス的な視点を持って考えられることは、役員にとっての大事な適性のひとつです。
上昇志向が強いこと
上昇志向が強く、ある意味での「欲」があることも、役員になるうえで重要な要素のひとつといえるでしょう。
いち社員として長年働き続けていても、役員は、そのなかの限られた人しか上り詰めることのできない重要なポストです。
「もっと上にいきたい!」という欲を見せなければ、そのポストへ抜擢されないまま埋もれてしまいがちです。
欲は決して悪いだけのものではなく、自らの成長のエネルギーとなり、会社を動かしていく原動力にもなります。
ストレス耐性
役員は、会社の行く末を左右する重要な経営判断など責任のある役割を担うため、日々多大なストレスを抱えがちです。
また、多様な利害関係の板挟みになり、窮屈な思いをすることもあるかもしれません。
そういったストレスフルな環境下でも、自分というものを見失わないようにするには、やはり「心」が強い人のほうが望ましいです。
ここでいう「心」は「メンタル」とも言い換えることができます。
気持ちの切り替えが上手だったり、壁にぶつかっても何度も立ち上がって別の道を探ったりできるような人は、役員に向いています。
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役員に必要なスキル・能力
判断力や実行力
役員のような経営者にとって大事なスキルが「判断力」と「実行力」です。
役員は、一般社員のように上から指示されて動くのではなく、自らどのように会社を動かすのか考えなくてはなりません。
多くの従業員やその家族、また関係者たちに影響をおよぼす判断を下さなくてはならないことも多いですし、ときにはリスクを承知で思い切った判断が求められるタイミングもあります。
また、考えたことを実行していく力も重要です。
リーダーシップ
役員をはじめ、ビジネスのトップとして活躍するには、「人」との関わりが不可欠です。
積極的に人と関わってよい人脈を作ることも大切ですし、会社の従業員をまとめて率いるような力も欠かせません。
しかし、相手の立場を考えずに力ずくで引っ張ろうとしても、うまくはいかないでしょう。
役員に求められるリーダーシップとは、人を自然と巻き込むような勢いやオーラがあること、また、たくさんの人が「この人についていきたい」と思えるようなすぐれた人間性があることなどが挙げられます。
タイムマネジメント
役員にとっては、忙しい日常のなかでも自分を律して経営の勉強を行ったり、人と会ったり、情報収集をしたりすることは欠かせません。
役員クラスのポストに就くと、周囲から「これをやれ、あれをやれ」と細かく指図されることは極端に減ってきます。
だからこそ、自分で目標を設定し、それに向かって何をすべきか考えていく必要があります。
タイムマネジメントがうまくできることは、役員や経営者にとって不可欠なスキルのひとつです。
役員に向いていないのはどんな人?
役員は、会社の責任を負うことが求められる存在です。
万が一、従業員が不祥事を起こした場合にも、役員が最終的な責任をとらなくてはなりません。
こうした大きなプレッシャーを背負うため、ただ単に「偉くなりたい」「高い給料がもらえそう」という気持ちだけでは、非常につらい思いをするかもしれません。
また、役員は、従業員のように勤務時間や休日が明確に決められているわけでもなく、ときには会社のために長時間動き続けなくてはならないこともあります。
役員として会社を引っ張っていく気概をもち、タフで健康的な人でないと、なかなか務まらない役割だといえるでしょう。