【2021年版】機械設計の仕事内容・なり方・年収・資格などを解説

「機械設計」とは

機械工学の専門的知識をもち、さまざまな機械製品の設計に携わる。

機械設計の仕事は、機械製品の設計や考案を行うことです。

機械設計者が携わる機会の種類は、テレビやスマホ、電子レンジのような身の回りの電化製品から、自動車などの乗り物やプラントといった巨大な機械まで多種多様です。

機械設計者は自動車メーカー、電機メーカーなどに勤務し、製品のコンセプトを考える企画担当者などとも連携して、機械の仕様や各部の基礎的な設計などを進めていきます。

最終的に試作品を作って機能・性能テストを繰り返しながら、実際に製品として生産できる状態まで仕上げるのが、機械設計のおおまかな役割です。

私たちの生活は、ありとあらゆる機械によって支えられていると言っても過言ではなく、その開発に携わる機械設計者のニーズは昔から変わらず大きなものです。

より新しく、より便利な機械が求められる社会が続く以上、一定の需要が求められる職業といえます。

また、近年は機械設計分野の技術者が不足しており、若い人材の活躍に期待が寄せられています。

「機械設計」の仕事紹介

機械設計の仕事内容

モノづくりの場で、機械の仕様決定や設計に携わる

「機械設計」とは、機械製品の設計や考案を行う仕事です。

「機械設計エンジニア」「機械設計者」「メカニカルデザイナー」などと呼ばれることもあります。

機械設計者が設計を手掛ける機械の種類は、テレビやオーディオなどの電化製品、自動車や電車、生産プラントや工場設備など、身の回りの小さなものから産業用の大型機械まで多種多様です。

機械設計者は、企画担当者が考えた作りたいモノ(完成品)のコンセプトに沿って機械の機能や仕様を決定し(概念設計)、さらに基本設計、詳細設計、生産設計などの各設計工程を経て、実際に生産できる状態にまで仕上げていきます。

メーカーなどの社内には複数の機械設計者がおり、分業しながら、チームで仕事を進めていくのが一般的です。

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機械設計になるには

大学などで機械工学を学んでメーカーへ就職するのが一般的

機械設計の仕事ができる場として代表的なのが、電機メーカーや自動車メーカーなどです。

完成品の開発・生産を手掛けるメーカーは大手企業が中心で、多くの機械設計者が働いています。

また、バッテリーや電装品など、一部の部品のみを作る部品メーカーで活躍する機械設計者も多いです。

どこで働くにしても、機械設計の仕事では機械工学に関する専門的知識・技術が必要になるため、大学や専門学校、高等専門学校などでそれを学んでおくと有利になります。

ただ、大手企業では新卒採用でも高い学歴を求める傾向があり、優秀な人材が多数応募するため、大学の理工系学部に進んでおくほうが選択肢は広がるでしょう。

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機械設計の学校・学費

大学で機械工学を学んでおくと就職に有利

機械設計の仕事に就くために、必ず通わなくてはならない学校はありません。

現役技術者も、さまざまな学校を出ている人がいますが、一般的なのは高校卒業後に大学の理工系学部へ進学し、就職するルートです。

大手メーカーでは大卒者が有利になることも多く、新卒採用では大卒入社の割合が大きめとされています。

大学の「機械工学科」をはじめ、「機械システム工学科」や「電気電子工学科」などで学んでおくと、機械設計職の就職には有利になるでしょう。

私立大学(理工系)の学費は年間で約130万円~160万円です。

このほか、あまり学歴にこだわらない場合には、中学校卒業後に高等専門学校に進学して就職、高校卒業後に専門学校で機械工学を学んで就職を目指す人もいます。

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機械設計の資格・試験の難易度

就職時点で必要な資格はとくになし

機械設計として働く、あるいは就職する上で必須の資格はありません。

ただし、業務に関連する資格取得を目指すことで、知識・技術の向上につながったり、社内での昇進や転職時に有利になったりすることがあるでしょう。

機械設計に関連する代表的な民間資格としては、「CAD利用技術者試験」や「機械設計技術者」が挙げられます。

「CAD利用技術者試験」は難易度が比較的やさしく、学生時代に取得する人もいます。

「機械設計技術者」はレベル別に分かれていますが、最も難易度が低い3級でも大学の機械工学科卒業レベルの知識が求められます。

このほか、高難度の国家資格として「技術士(機械部門)」があり、こちらは理系の資格では最高峰に位置付けられるものです。

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機械設計の給料・年収

大手メーカーの機械設計職は給与水準が高め

機械設計の年収は、一般的な会社員の平均年収の水準よりもやや高めで、450万円~500万円程度がボリュームゾーンと考えられます。

ただ、大手企業と中小企業では給料に大きな差が出るケースが珍しくありません。

大手メーカーでキャリアを重ねて管理職になると、年収1000万円を超える人もいます。

年功序列の企業も多く、基本的には長く働き続けるうちに少しずつ昇給が望めるでしょう。

また、機械設計の仕事は納期が厳しく定められているため、業務の状況によっては残業が発生します。

「残業手当」や「休日出勤手当」が給料に加算されることで、収入の底上げにつながる場合があります。

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機械設計の現状と将来性・今後の見通し

人手不足の傾向にあり、若手人材の活躍に期待が集まる

機械設計のニーズは年々拡大傾向です。

既存のメーカーはもちろん、新たに機械製品の開発に踏み出す企業も出てきており、今後も機械設計者の活躍の場は広がると考えられます。

また、高齢化社会が進む中、今後はとくに介護ロボットや医療ロボットの需要は大きく拡大するといわれています。

現状ではIoTやロボットなどの分野に精通した技術者は決して多くないため、これらを得意とするエンジニアになれば、安定したキャリアを見込める可能性が高いでしょう。

なお、機械設計エンジニアは、さまざまな技術職のなかでも、とりわけ人手不足といわれています。

ベテランエンジニアが続々と定年退職を迎えているため、これから機械設計を目指す若いエンジニアの活躍に期待が集まっています。

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機械設計の就職先・活躍の場

多種多様な機械製品を扱うメーカーを中心に活躍

機械設計者の就職先・活躍の場は多岐にわたります。

代表的なのは、モノづくりを行うメーカーです。

自動車や家電製品、産業用機械など、多種多様なメーカーで機械設計者の需要があります。

また、上記に挙げたような製品の生産に使用する「部品」づくりを専門的に手掛けているメーカーも、設計開発者の就職先のひとつです。

このほか、機械設計を専門的に手掛ける事務所や、公務員のエンジニアとして働く人も一部います。

大手企業では設計部門の規模が大きく、多数のエンジニアが在籍しているため、基本的にはチームを組んで分業しながら仕事を進めます。

一方、規模が小さな企業や事務所では、一人のエンジニアが幅広く設計業務に携わることも多いです。

機械設計の1日

納期を意識しながら業務を進めていく日々

機械設計の仕事は、長期のスケジュールを組み、納期やマイルストーン(中間目標地点)を定め、それに間に合うように日々の業務を組み立てていくことになります。

デスクで設計作業する時間が長いだけでなく、打ち合わせなども頻繁に発生するため、忙しい毎日です。

日によってはクライアント先に外出することもあります。

また、始業前には、掃除、朝礼、ラジオ体操などを社員一丸となって行う職場も少なくありません。

<メーカー勤務の機械設計者の1日>

08:30 出社
09:00 朝礼、ラジオ体操
09:30 チームミーティング
10:00 設計作業
12:00 お昼休憩
13:00 業者との打ち合わせ
14:30 社内検討会議
15:30 午後の休憩
16:00 設計図の修正
17:00 修正確認
18:30 退社

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機械設計のやりがい、楽しさ

製品の仕上がりに大きく影響する部分の設計に携われる

機械設計のやりがいは、モノづくりの最前線で活躍できることです。

とくに大手メーカーでは、機械を設計するための環境や設備が充実しているため、機械設計に没頭できます。

この仕事に就く人は、もともと機械いじりが大好きであったり、機械のことを考えるとワクワクするようなタイプが多いため、きっと日々の業務にも前向きに取り組めるはずです。

機械設計者が作成した設計図によって、完成品の仕上がりや機能は大きく変わることがあります。

非常に重要な仕事に携わる分、プロジェクトを終えたときの達成感は大きなものとなります。

また、機械設計の仕事はチームで協力して進めていくため、仲間との連帯感を味わいやすいのも楽しさのひとつです。

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機械設計のつらいこと、大変なこと

さまざまな制約がある中で完璧な設計をする難しさ

機械設計が携わる業務は専門性が高いものばかりで、技術者としてのハイレベルな知識・技術力が求められます。

設計ルールや設計に使うソフトの使用方法、あるいは業界用語や規格・設計基準などまで、習得しなくてはならないことが山積みです。

職場ごとに独自のルールもあるため、いざ就職してからも勉強の日々を送ることになるでしょう。

また、機械設計の仕事では日々機械のことを考えられる楽しさがある一方、100%自分の思い通りに設計ができるわけではありません。

コストや使いやすさ、安全性、納期、量産しやすさなど、設計にはさまざまな制約があり、時には他部門から無理難題を突き付けられることもあります。

あらゆる制約の中でベストな機械を設計する難しさに直面することもあるでしょう。

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機械設計に向いている人・適性

機械の仕組みを考えることに情熱を注げる人

機械設計者に向いているのは、何よりも「機械が大好き」ということです。

機械設計の仕事は非常に専門的で、難解な理論や業界用語、規格・設計基準、設計に必要な技術などを身につけなくてはなりません。

誰がなんと言おうと機械が好きで、ずっと機械のことを考えていても苦にしないタイプの人でないと、この仕事を続けるのは難しいでしょう。

プラモデルやDIYなど、もともと手を動かしてモノづくりをするのが好きだったり、モノの構造や原理を調べることに強い関心があったりする人なら、機械設計に向いています。

また、機械設計ではミリ単位で作業を進めていくため、細かな作業が得意な人、あまりおおざっぱな性格でない人のほうがよいでしょう。

しかし、まずはなによりも機械に対する情熱が大切です。

業務に必要な知識・技術は自分の努力次第でいくらでも学べます。

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機械設計志望動機・目指すきっかけ

幼い頃からモノづくりや機械が好きだった人が多い

機械設計を志望する人の多くが、目指すきっかけとして「もともと機械やモノづくりに強い興味関心があった」と答えます。

モノづくりの魅力に取りつかれて、子どもの頃から将来は機械に携わる仕事がしたいと考えている人もいれば、高校や大学進学など進路を考えていく際に、機械系の分野に進むことを決意する人もいます。

実際、機械設計職に就く人の多くが、工業高校の機械科や大学の機械工学科などを卒業しています。

機械設計は専門性が高く、この分野に関する知識・技術が求められる職種であることから、学生時代のうちに明確に進路を決めているケースが多いようです。

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機械設計の雇用形態・働き方

正社員としてじっくり腰を据えて働く人が多い

機械設計は、高度な専門性が求められる技術専門職のひとつです。

実務を通じて知識が深まり、スキルアップできる部分も多く、この職に就く人の多くは正社員として勤務します。

同じ職場でじっくりと腰を据えて、新人時代から定年までキャリアを積んでいく人も少なくありません。

その過程でチームリーダーや管理職に昇進し、次第に設計実務からマネジメントへと役割が変わっていくケースもあります。

正社員以外では、派遣の機械設計エンジニアとして働くことも可能です。

派遣であっても、高度な知識・技術、そして豊富な機械設計経験のあるエンジニアは高く評価され、とくに人手不足のメーカーなどからの需要が高くなっています。

機械設計の勤務時間・休日・生活

日勤の勤務体系が基本

機械設計者が働く職場の多くは、午前9時から実働8時間程度の勤務体系となっています。

日勤がほとんどで、夜勤やシフト勤務が入る職場はさほど多くありません。

なお、機械設計の業界では職場の規則が比較的カッチリとしており、全員が決まった時間に行動したり、ルールが細かく定められていたりすることが多いです。

一部の企業を除いて、柔軟な働き方はできない場合もあるでしょう。

通常時の残業はそこまで多くなく、休みも会社の規則に沿ってきちんととれます。

しかし、常に納期を意識しなくてはならない仕事のため、プロジェクトが大詰めの時期や業務が立て込んでいる時期は、夜遅くまで働いたり休日出勤を求められたりすることがあるでしょう。

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機械設計の求人・就職状況・需要

大手メーカーから小さな設計事務所まで求人は多数

機械設計の求人は、電機系や自動車系などのメーカーを中心に多く見られます。

ただし、その大半は大学の機械工学科などを卒業した人を対象とするもので、機械に関してまったく知識がないところからの就職は難しいです。

有名な大手メーカーでも求人は出ていますが、優秀な学生がこぞって応募するため、狭き門といえます。

しかし、中小規模のメーカーでも機械設計職の求人は多数出ており、そこまで視野を広げれば、就職先の選択肢は増えるでしょう。

近年の機械設計分野では、かつて大量に採用された世代の定年退職が進んでおり、若い人材が求められています。

誰もが簡単に就ける仕事ではないものの、「売り手市場」になっていることは確かです。

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機械設計の転職状況・未経験採用

機械設計の経験がある人が優先的に採用されやすい

機械設計の仕事では専門的な知識が必要になるため、転職する人の多くは機械設計関連の経験者です。

まったく同じ分野の機械設計に携わっていた人もいれば、異なる分野での機械設計の経験がある人もいます。

さほど多くありませんが、他業界の技術職として活躍していた人や、機械関連メーカーでセールスエンジニアなどの別職種に就いていた人などが、機械設計に転職する例もあります。

どのような場合でも、転職活動においては、たいてい「機械設計」あるいは「機械工学」の基礎知識が求められます。

中小企業で人手不足の場合は、機械設計の実務経験がなくても採用される可能性はありますが、それでも機械に関する知識がまったくないところからの転職は非常に難しいでしょう。

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