役員の需要・現状と将来性
役員の現状
役員はあらゆる業界・業種の株式会社で活躍しています。
それらは歴史ある大きな上場企業もあれば、地域に根ざした同族経営のアットホームな中小企業、あるいは勢いにのる若々しいベンチャー企業など、さまざまなものがあります。
会社によって、役員に求められることや役員の置かれる環境、ビジネスの進め方はだいぶ変わりますから、一概に「こういう役員でなくてはならない」ということはいえません。
ただし、どの会社でも共通しているのは、役員は会社の経営方針を考え、決定していくことです。
常に会社全体のことを広く捉え、マーケットや市場環境の変動も考慮して先を見続けなくてはなりません。
長引く不況や先行き不透明と言われることも多い時代において、自社の競争力を維持し高めていくために、能力にすぐれた役員の活躍がますます重要なものとなっています。
20代で正社員への就職・転職
役員の需要
役員になる人のキャリアはさまざまです。
大手企業で長年働いて出世コースにのり、役員に成り上がる人もいますし、転職を繰り返しながらより上のポジションを目指していくような人もいます。
また、自分で会社を立ち上げれば、すぐにでも役員になれるチャンスはあります。
ただし、いくら名ばかりの役員になったところで、ビジネスに対する熱意やスキルが伴わなければ、長く経営の第一線で活躍するのは難しいでしょう。
会社の未来を考え、会社のリーダー層として経営判断を行っていくのは簡単なことではありません。
従業員以上にビジネスの勉強をしたり、人脈を広げたり、経済の動きなどについて情報収集をし続ける努力が求められてきますし、組織を率いるリーダーシップや人徳のようなものも必要です。
それに加えて、経営者として何を目指すのか、どう生きていきたいのか、個人的なビジョンのようなものも大切になってくるでしょう。
役員の将来性
役員に限ったことではありませんが、ビジネスで必要とされる多様なスキルやものの考え方を備えれば、どのような会社でも必要とされる存在になるでしょう。
役員のようなエグゼクティブクラスの人材は、実力や実績によっては他社からヘッドハンティングされることも多いです。
50代や60代を超えてから、複数社の社外取締役を兼任している役員もいますし、本当に高い能力が認められれば外部から代表取締役に招へいされることもあります。
長くビジネスの最前線に身を置いて、世の中に名を遺す存在を目指せる可能性は十分にあります。
実力さえあれば、どんどん新しい環境で新しいチャレンジをし、刺激をもらいながら自分を磨き続けていけるのは役員の魅力です。
もちろん、成功すればするほど、そこに多額のお金もついてくることになるでしょう。
役員が抱える責任やプレッシャーは、いち従業員とは比べものにならないほど大きなものですが、ビジネスの世界で上を目指したい人にとって、役員は非常に魅力的で将来性ある立場だと感じられるはずです。