臨床検査技師になるには

国家資格が必要

臨床検査技師として働くためには、臨床検査技師国家試験に合格し、臨床検査技師の国家資格を得ることが必要です。

この国家試験には受験資格があります。臨床検査の養成課程がある短大(3年制)、専門学校(3年制)、大学(4年制)で学び、所定の課程を修了することで、受験資格を得ることができます。

近年は、専門学校を卒業後に大学の3年次へ編入して「学士」の称号を得る人や、そのままさらに大学院に進んで専門的に学ぶ人も増えています。

いずれにしても、養成課程を修了して国家試験に合格した後、免許申請を行い臨床検査技師名簿に登録されて、はじめて臨床検査技師となることができます。

国家試験について

臨床検査技師の国家試験は毎年1回(2月)に実施され、合格発表は3月末です。

試験はマークシート式で午前100問(2時間30分)、午後100問(2時間30分)となっています。

試験科目は大きく分けて「医用工学概論」「公衆衛生学」「臨床検査医学総論」「臨床検査総論」「病理組織細胞学」「臨床生理学」「臨床化学」「臨床血液学」「臨床微生物学」および「臨床免疫学」となっています。

200点満点中120点以上で合格となり、合格率は70%前後を推移しています。専門的な知識は問われますが、養成学校での勉強をきちんとこなしていれば合格できるレベルです。

臨床検査技師国家試験の難易度・合格率

就職先・活躍の場

医療の専門職である臨床検査技師ですが、最近では飽和状態になりつつあるといわれており、就職時の待遇は必ずしも良いとは限りません。

スキルを磨けば求人の幅も広がってくるため、新卒時はできるだけ多くの経験を積める職場を選択したほうがいいでしょう。

就職先の幅は検査部門を持つ病院や医院のほか、検査を専門に行う検査センターや検査施設、製薬メーカーなど多岐にわたっており、まったく就職先が見つからないということはないでしょう。

臨床検査技師に求められる能力

分析力

臨床検査技師は、データ分析が仕事の中心です。さまざまなデータから病気の状況を正確に分析する力が必要となり、さらに数学や化学などに強いことも求められます。

根気の強さ

検査データの分析は細かい作業が続きます。分析にミスがあると命に関わる危険性もあるため、集中して根気よく続ける力が必要とされます。

研究熱心

医療は進歩が著しい領域で、新しい機器や検査法も次々に出てきているため、研究熱心で向上心が強いことが望まれます。

臨床検査技師の今後の見通し

専門化

現代の医療では、生活習慣病やがんなどの「予防」に重点が置かれてつつあり、検査を担当する臨床検査技師への需要は高まってきています。

今後は「細胞検査士」や「超音波検査士」など、各種検査内容のなかでも、より専門に特化した臨床検査技師のニーズが高まっていくものと考えられます。

待遇改善の期待

機械化が進み、人手が少なくても確実な検査をすることが可能になりつつあります。一方で、機器や検査法はどんどん高度なものとなり、医療現場では、その内容をしっかりと理解して対応できる臨床検査技師へのニーズは高まっています。

最近は経営難に悩む病院も多く、決して待遇がいいとはいえない状況ですが、医療現場を支えるには欠かせない職業のひとつです。