臨床検査技師にとって大切なこと(体験談)

白衣への憧れ

子どものころから病院通いをしていた私は、白衣を着た大人には、怖いイメージというよりも、親しみを感じていたように思います。

「いつか自分も白衣を着て働く仕事をしたい」と漠然と思っていました。

高校の科目では、数学が苦手で、生化学と生物が得意だったこともあり、臨床検査技師になるための専門学校へ進みました。

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就職後、初日から緊張

最初に就職した病院では新人研修の期間やオリエンテーションがなく、いきなり「実践」の場に出ることになりました。

初日から白衣を着て、患者さんの採血を行うこと。

それが私に与えられた仕事でした。

当然ながら、緊張のあまり手が震え、これから行う検査内容の説明すら、たどたどしくなってしまった記憶があります。

しかし、患者さんから見れば、新人であろうと白衣を着れば一人の医療人です。

痛くないようにスムーズに採血してほしい、という気持ちで身体をまかされました。

患者さんからのひとことで、気付かされた

それからは、毎日、子どもから高齢の方まで、何十人もの患者さんから採血をして結果を返す、という繰り返しの日々を過ごしました。

日々の業務に精一杯に向き合っていたある日、一人の女性患者さんの採血を終えたときのことです。

目の前の患者さんが「うまくなったね」と、言葉をかけてにっこりと笑ってくださりました。

その方は慢性疾患のため、数ヵ月に一度、私が採血していた患者さんでした。

この言葉は私に大きな喜びや勇気を与えてくれましたが、同時に「今までは痛い思いをさせてしまっていたのではないか」という反省の気持ちも沸き起こりました。

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相手の気持ちを考える

検査部は、普段は直接患者さんとかかわる機会が少ない部門なので、「採血」という数分だけでも患者さんと言葉を交わせる貴重な時間です。

あの女性患者さんとの出来事があって以来、不安そうにされている患者さんには、声をかけてリラックスしてもらえるように心がけました。

相手の気持ちを考えてコミュニケーションをとりながら、おごることなく日々の仕事に一つひとつ誠実に向き合い、経験を積み重ねていくことが大切だと思っています。