MRの現状と将来性

採用数は頭打ちの状態

医薬品情報の担当者である「MR」は、1990年以降にこの職業名称が固定され、MR認定試験の制度などが導入されるようになりました。

その頃からMRとして働く人はぞくぞくと増え続けており、2000年に入った頃には49,212人だったMR数は、2010年には61,246人。10年間で10,000人以上も増えるという激しい増加傾向を示しています。

一方で、2010年以降を見てみると、2011年には63,875人だったMR数は、2012年には63,846人。働く人の数が増えず、初めて頭打ち状態になりました。

MRの人数がある程度の数に達したことや、ジェネリックと呼ばれる後発医薬品が増えて大型の新薬の開発に携わる製薬会社が減ってきたことなど、さまざまな要因があると考えられています。

このように、MRの採用数がぐんぐん伸びているという時代ではないので、MRをめざす人は求人募集の現状によく注意することが大切です。

薬学部出身者が押し寄せる可能性も

MRになるためには特別な学歴や国家資格は必要ありません。製薬会社に採用された後に研修を受けてMR認定試験に合格することで、未経験者からMRになることが可能です。

このため、MRは文系学部の出身者が多く、薬学部を卒業した学生は薬剤師をめざすことが多いというのが今までの流れでした。

しかし、2004年頃から私立大学の薬学部開設が相次いだことで薬剤師志望者が増加しつつあります。

将来的には、「薬学部で勉強したけど国家試験に合格できない」「国家資格を取ったのに正社員の薬剤師として就職ができない」という薬学部出身者が増える可能性があります。

こうした学生たちが、「習得した薬学の知識を活かしたい!」という思いからMRをめざすことが増えていくケースも見込まれるため、学生からMRをめざすのであれば、内定争いが厳しくなる可能性を考慮に入れておいたほうが良いでしょう。