女性のMRのキャリアパス・結婚後の生活

女性のMRの現状

かつてはMRというと男性が多かったのですが、2000年以降には女性のMRが増え続けています。

公益財団法人であるMR認定センターによると、2016年時点ではMRの総数が6万4135人であることに対して、女性のMRは9200人。

およそ7人に1人が女性という状況で、全体としては女性MRは調査開始以来増加し続けている傾向にあるようです。

MRの場合、力仕事があるわけではなく幅広い知識や営業能力で勝負ができるため、女性でも男性と同じフィールドで活躍しやすいというメリットがあります。

また、一般企業の営業に比べて専門性が高い仕事となるため、一生仕事を続けたいと考えている女性にもMRは人気です。

また、医師も同様に女性医師が増えている昨今で、同性の女性MRがより話をしやすくコミュニケーションを取りやすいといったメリットもあるようです。

最近ではMRとして現場で働いたのちに製薬会社の管理職としてステップアップするケースも増えてきており、女性の活躍はますます広がっています。

女性のMRの強み・弱み

女性のMRの強みとしては、実力主義の医療業界において、仕事がしっかりと出来れば待遇や業務の内容に対しての男女格差がないことが挙げられます。

男性と同じように活躍したいと願う女性にとって、対等に仕事ができる働きやすい職場環境があります。

また、出張や会議、学会などでのイレギュラーな勤務などの多い職種ではありますが、十分に対応できる場合、男性MRと同等にバリバリと仕事をししっかりと昇進・出世している女性MRも少なくありません。

また、訪問先の医療機関などで医師や薬剤師と直接接し、信頼関係を築いていくことが最も大事な仕事のひとつであるMRでは、力仕事や長時間拘束される業種とは異なり、女性ならではの細やかさや気遣い、配慮などが十分に生かされる職業であるといえます。

丁寧に仕事をし、きっちりと信頼関係を築いていくことができる女性の特性は医療現場で働くMRにとって強みになることでしょう。

一方で、強いてあげるとするならば、やはり家庭や育児との両立という面では、男性と同等のパフォーマンスがいつでも出せるかというと、そのような場合ばかりではありません。

特に家庭を持つ女性MRの場合、仕事を最優先にできないタイミングや、出張や長時間拘束される時期、タイミングなどに対応しきれないこともあるでしょう。

男性MRと対等に仕事をしていきたい女性MRの弱みとしてこれらをあげることができるかもしれません。

MRの結婚後の働き方・雇用形態

結婚を機に、退職や引っ越しの選択をする女性も少なからずいる中、医薬品業界に勤務した経験を持つMRは、いったん退職してしまっても就業先には困ることは少ないと考えてよいでしょう。

スキルの蓄積や経験がアピールしにくい事務職などと異なり、医薬品業界という特殊な業界において、従事した経験があることは再就職の際、大きく有利に働きます。

状況が変わっても、自らの経験や蓄積したスキルで働き続けたいという人にとっては魅力ある職種でしょう。

状況によっては、退職前と同等の待遇で就職先が決まるケースもあるようです。

また、時短勤務やパート・契約社員など、働き方もさまざまです。

そのため、転勤などで生活拠点を変えなければならない場合でも、MRとして勤務した経験を持つ場合、他の職種でいちから就業先を探すケースよりも圧倒的に有利であるといえるでしょう。

MRは子育てしながら働ける?

子育てをしながらMRとして働く場合、育児への理解、サポートがあるかどうかは就業先の職場次第といえます。

女性にとって出産、育児中は、多くの場合、独身時代のような仕事中心の生活はできなくなることが想定され、たとえば子どもの突然の発熱や学校行事への参加等、育児と仕事の両立に悩む女性は非常に多いでしょう。

特に、ただでさえMRは激務と言われ、業務内容や勉強へのプレッシャー、出張や転勤の多い働き方からも、子どもが小さなうちは独身の頃と全く同等にばりばりと第一線で仕事をこなすということは容易でないかもしれません。

しかしながら、産休や育休を取りながら、仕事を続ける環境が整いつつある業界のひとつであることはまちがいなく、子どもが小さなうちは内勤業務に切り替え、家庭との両立ができそうだと見こせた段階でMRとして本格復帰する、といった働き方なども選択できるようです。

製薬会社も経験豊富なMRを結婚や育児のタイミングで失うことは損失であると考えています。

それぞれの勤務先である製薬会社とよく相談をして、子育てと両立できるよう、協力を仰いだり働き方を検討したりといった工夫をしながら働く子育てママは少なくありません。

MRは女性が一生働ける仕事?

ライフイベントとの両立

女性のMRの多くが、MRとして仕事を続けていく中で持つ悩みは、結婚・出産・子育・介護などのライフイベントとどのように両立するか、ということではないでしょうか。

女性のMRは、実力主義、また経験やスキルを重要視する医薬品業界であることも加味すると、転職や再就職がしやすい職種であるといえます。

医薬品のスペシャリストであるMRは専門性が高いので、一度退職をしても何らかの形で同じような仕事に就ける可能性が高く、またさまざまな働き方や就職先の選択肢があります。

派遣やパートのMRとして働く

とくに女性に人気なのが「派遣のMR」として働くという選択です。

派遣の場合、2年ほどのスパンでひとつの職場を担当することになります。

また、最近ではパート勤務でMRとして働くケースもあります。

パートの場合は、「週に何日か限定で働く」「一日何時間だけ働く」など、ライフスタイルに合わせて無理のない範囲で勤務することが可能になります。

復帰する人も多い

このように多様な働き方ができることから、「結婚や育児で一度は退職しても、子どもの手が離れたらまた仕事をしたい」「家事と両立させながらパートで短時間だけ働きたい」という希望を持つ女性にとっては、MRは人生の選択を増やしてくれる仕事になっています。

子どもを保育園に預けたタイミングや、小学生・中学生や高校生になってから復帰した人もいます。

専門性の高さと、経験者が有利である医薬品業界、また雇用形態や産休・復職などの選択肢が多いことなどの特徴をもつMRという職種は、自身の人生の中で優先順位が変わるライフイベントをこえながら、長く続けていくことができる仕事だといえます。

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