MRの求人状況・インターンは必要?

MRの就職先にはどんなところがある?

MRの大半は、医薬品を製造する製薬会社の社員として働いています。

ひとことで製薬会社といっても、国内の大手製薬会社から、中堅・小規模の会社、さらには外資系製薬会社など、さまざまな企業があります。

就職先によって、働き方や取り扱う医薬品の種類や担当する診療科、また給与・福利厚生などの事情は異なります。

MRが取り扱うのは、医師の処方箋を必要とし、薬剤師によって処方される「医療用医薬品」が中心です。

MRは、担当する医療機関やクリニックなどに出向き、医師や薬剤師など医療従事者と面会をして、医療情報の提供や収集を行います。

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MRの求人の状況

MRの就職先となる製薬会社には、東証1部上場の大手企業から、特定の分野の医薬品に特化した小規模な企業までたくさんあります。

やはり大手企業のほうが収入や福利厚生面の条件が整っていることが多く、MR志望の学生からは根強い人気があります。

また、最近ではグローバル化の流れのなかで、外資系製薬会社の国内進出が急増しています。

外資系製薬会社の特徴として、個人の実績に対する「インセンティブ」の制度を取り入れていることが挙げられます。

個人の成果が重視され、高い売上を上げれば高収入を期待できる一方で、実力が発揮できないときは厳しい局面に立たされることになります。

こうしたことから、外資系の製薬会社では年間を通じて求人を出しているケースも目立ちます。

MRの就職先の選び方

採用数は緩やかに減少傾向

MR認定センターの「2021年版 MR白書」によれば、2021年3月31日時点でMR業務に就いている人の数は53,586名(前年比3,572名減)となっています。

MRの数は2000年度以降、右肩上がりで増加し続けてきたものの、2013年度をピークに緩やかに減少傾向となっています。

後発医薬品の普及など市場環境の変化もあり、とくに新卒採用を控える製薬会社が増えはじめているようです。

今後はまた状況が変わることも考えられますが、新たにMRを目指す人は、業界全体の採用募集状況を注意深く見守る必要があります。

多様化する雇用のスタイル

MRの求人票を見てみると、さまざまな雇用のスタイルがあることがわかります。

国内あるいは外資系の製薬会社に「正社員」として就職する以外にも、MR専門の派遣会社に登録して製薬会社に派遣される「派遣社員」として働くスタイル、あるいは週に何日か短期間で「パート」として働くスタイルもあります。

近年では女性のMRが増えてきたことで、結婚や出産を機に働き方を見なおす人が多く、このようなニーズに合わせるかのように雇用のスタイルも多様化しています。

専門職であることに加え、個人の人生設計に合わせた働き方が選べることも、MRが人気職となっていることの大きな理由といえます。

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MRにインターンは必要?

MRのインターンとは

製薬会社では、MR職のインターンを実施することがあります。

インターンは、学生を対象とした就業体験の場です。

インターンを実施する企業や仕事内容そのものについて理解したり、将来仕事をしていくうえでのモチベーションアップにつなげることを目的とし、企業が実施しています。

学生側からすれば、業界や仕事を知ることで、自分が本当にやりたいことを見つけるきっかけの場としても活用されています。

インターンは必ず行われるわけではありませんが、大手製薬会社では一度に数十名単位という比較的多くの学生を集めて実施することが多いです。

中小規模の製薬会社でも、最近はインターンを行うケースが増えています。

インターンの研修実施内容

インターンの内容は企業によってまちまちですが、実際にMRとして活躍している社員に同行して、病院などの医療機関へ足を運ぶ内容が一般的です。

実務に触れ、訪問先で医師のニーズをくみ取る業務に立ち会うという経験は、非常に貴重な機会となるでしょう。

このほか、社内にて製薬業界や製薬会社の仕事内容を理解するための講義が行われたり、社員との懇親会や他の参加者とのディスカッション、グループワークなどが実施されたりすることもあります。

期間は、1日のみとなるものもあれば、2、3日かけてというもの、あるいはもっと長期的に行われるものもあります。

インターンで得られるもの

インターンに参加することで、仕事の内容がより明確に理解でき、やりたいことがより鮮明になったり、仕事に対する意識が高まったりするという声がよく聞かれます。

就職活動以前のインターン参加は必須ではありませんが、実際に会社で働いてみることで社内の雰囲気を肌で感じられます。

企業のWebサイトやパンフレットを見るだけではわからないことなど、新しい気づきも得られるでしょう。

自分の強みや個性をあらためて自覚する機会にもなります。

また、就職を考える同世代の仲間と触れ合うことで、刺激を与え合えることも魅力のひとつです。

社会人になってしまう前に社会をのぞき、その業界の様子を自らの目で確かめることができるのは、学生のうちにしかできない貴重な経験の場でもあります。

例年、さまざまな製薬会社がインターンの募集をしているため、少しでも興味があればぜひ参加してみるとよいでしょう。