競輪選手の足の筋肉の特徴

太ももが70cm以上の選手もいる

競輪選手の筋肉と聞けば、鍛えられた太い太ももを思い浮かべる人も多いでしょう。

実際、競輪選手を目の前にすると、多くの人が丸太のような太ももに目がいってしまうはずです。

現在、競輪界で最も太ももが太いとされるのは1969年生まれながら第一線で活躍する小嶋敬二選手です。

30代の全盛期には74cmほどあったといわれ、50歳を超えた現在も70cm以上の太さがあります。

男子であれば太ももが60cm以上ある選手はざらにおり、丸太のような太ももから力を自転車に効率よく伝えることで競輪選手たちはバンクを疾走しています。

太ももの前側の筋肉が硬いと腰痛になりやすい

太ももは単に太ければいいわけではありません。

太さに加えて筋肉の柔軟性が重要で、近年の競輪界においてはその考え方が常識です。

とくに太もも前側の筋肉(大腿四頭筋)が硬いと、腰痛の原因になるといわれています。

京大医学研究科の研究によれば、腰痛を訴える競輪選手は太ももの前側の筋肉が酷使されている傾向にあり、硬く縮んだ状態になってしまっているといいます。

太ももの前側の筋肉が硬く縮むと、骨盤が前傾して姿勢が前かがみになりがちです。

その状態で真っすぐの姿勢を保とうするとどうしても腰が反ってしまい、その結果、腰に負担がかかって腰痛を発症しやすい状況となります。

実際に競輪界の第一線で長く活躍する選手は、太ももが太いだけでなく、柔軟性のある選手ばかりです。

太ももの筋肉を柔らかく保つためには、時間を見つけてストレッチングをしたり、こまめにさすったりしたりする地道な努力が必要です。

選手によっては高周波温熱治療器のような医療機器を利用する人もいます。

筋力トレーニングをすると太ももの前側の筋肉が硬くなりやすいので、筋力トレーニングの前後にはとくにしっかりとケアをして柔らかくしておくことが大切です。

第一線で活躍する選手はハムストリングスが発達している

第一線で活躍する競輪選手は、太ももの前側の筋肉よりも裏側の筋肉の方が発達しています。

太ももの前側の筋肉は「大腿四頭筋」と呼ばれ、後ろ側の筋肉は「大腿二頭筋(ハムストリングス)」と呼ばれます。

太ももの裏側の筋肉であるハムストリングスをしっかりと使ってペダルをこぐことが、競輪においては非常に重要です。

ハムストリングスが発達している選手は、より強力な推進力を生むことができ、自転車は爆発的なスピードで前進します。

その理由は、太ももの前側の筋肉がブレーキの役割を果たすのに対して、後ろ側の筋肉であるハムストリングスはアクセルの役割を果たすからです。

かつて自転車の世界選手権で10連覇を達成した中野浩一選手をはじめ、自転車レースの世界で活躍しているトップ選手たちは例外なくハムストリングスがよく鍛えられています。

自転車の乗り込みをしたり、筋力トレーニングで脚を鍛えたりするときも、太ももの裏側の筋肉が鍛えられるように注意しながら行うのがポイントです。