管理栄養士のやりがい (体験談)

患者さんや利用者の方に喜んでもらえたとき

管理栄養士の大事な仕事のひとつが献立作成です。私が病院や老人保健施設等に勤めていたときは、365日食事を提供するため、毎回頭を悩ませました。

1食に必要なカロリーや栄養素を踏まえることは大前提ですが、その食事を口にする患者さんや利用者の方が、いつでも「おいしい!」と思えるような食事を考えなくてはならないのです。

そのためには、配膳時に管理栄養士が患者さんたちの元まで様子を見に行ったり、直接食事に対する感想を聞くこともあります。

そこにいる患者さんたちの「どんな味わいが好きなのか?」「苦手なものはないか?」という思いを確認し、献立を考えることが大切です。

十分な栄養はもちろんのこと、おいしく・楽しく食べてもらえる食事が提供できたときには、「おいしかった」と言って笑顔になってもらえたり、「ありがとう」と声をかけてもらえ、とても大きなやりがいを感じられます。

栄養指導の成果が出たとき

栄養指導の際には、ただ悪いところを指摘するのではなく、何気ない会話から生活習慣や生活状況を把握し、一人ひとりに応じた指導を行うことが大切です。

近年では、特定保健指導(メタボ指導)も重視されています。定期的な指導によって体重や腹囲が減ったという成果が見られたり、食生活が変わったことがわかれば「管理栄養士の役目が果たせたかな」と、とてもうれしい気持ちになります。

食べる楽しみを伝えられたとき

ファストフードやコンビニが増え、「なんとなく」食事を済ませている人も少なくない時代。「孤食」や「個食」も問題となっています。

そんな状況だからこそ、管理栄養士が食事の素晴らしさ、きちんとした食事を取ることの重要性を人々にわかりやすく伝えていかなければなりません。

人間にとって、食事は一生を通じて必要なものです。大人だけではなく、「食育」を通じて小さな子どもに食の大切さを教えることもできます。

適切な食事は健康につながるだけでなく、心をも豊かにします。管理栄養士の頑張りによって、多くの人に食べることの楽しみを理解してもらえたときこそが、何よりのやりがいです。