管理栄養士の1日のスケジュール・勤務時間や休日についても解説

生活スタイルは人それぞれ

管理栄養士の勤務先は多岐にわたり、雇用形態もさまざまです。

そのため、どのような場所で働くのかや、どのような働き方をするのかによって、生活スタイルもだいぶ違いが出てくるといえるでしょう。

管理栄養士の生活スタイルを大きく分けると、企業や病院などの施設に勤務する人と、フリーランスとして活動する人の2パターンがあります。

前者の場合、勤務先の規定に沿った働き方をすることになるため、勤務時間や休日などにはある程度のパターンが出てきます。

一方、後者の場合は個人で多様な案件を請け負っていくスタイルが一般的であり、案件によって仕事をする時間が変わることや、決まった生活パターンにはなりにくい場合もあります。

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管理栄養士の1日の流れ

ここからは、管理栄養士の1日の流れについて、代表的な働き方のパターンを例にとって紹介します。

病院で調理業務を担当する場合

管理栄養士が働く病院の特徴は、入院患者さんに合わせて365日、3食の提供があることです。

食事時間は「入院時食事療養制度」によって決まっており、朝食は8時、昼食は12時、夕食は18時ごろとなっています。

食事提供のために大量調理を行う管理栄養士は、2交代制勤務か3交代制勤務をとっていることが多く、1日の実働は7~8時間程度です。

5:00 出勤
この日は朝食の準備担当です。作業着に着替え、身なりを整えて連絡事項を確認します。
6:00 朝食の調理開始
調理開始は食事時間の2時間前と大量調理マニュアルで決まっているため、逆算して作業を行っていきます。
8:00 片付け
朝食の提供が開始になると、厨房の片付けや清掃を行います。
9:00 発注
食材のストックを確認し、不足しているものを発注します。
10:00 昼食の調理開始
朝と同じように、段取りよく調理を進めていきます。
12:00 片付け
使用した道具をきれいに片付け、仕事を終える準備を行います。
13:00 勤務終了
次のシフトで働く管理栄養士が出勤したら、引き継ぎなどを行って勤務終了となります。

夕食を担当する日の場合はお昼ごろに出勤し、配膳後の後片付けを終えて20時ごろの退勤となります。

病院で栄養指導を中心に行う場合

病院で働く管理栄養士は、おもに病院から直接雇用されて働く「直営」の管理栄養士と、委託会社に登録し、そこから必要に応じて病院へ派遣されて働く「委託」の管理栄養士の2通りに分けることができます。

このうち、栄養指導にあたれるのは直営の管理栄養士となっており、そうした業務を中心に担当する場合、基本的に交代制勤務はとられておらず、勤務時間は8時半~17時半くらいで固定されるケースが多くなっています。

こうした仕事を担当する管理栄養士は、他部署スタッフと「NST(栄養サポートチーム)」を結成し、カンファレンスと回診を週1回行っています。

なお、栄養指導の内容としては、入院栄養指導が入院中2回、外来栄養指導が月1回、集団栄養指導、訪問栄養指導があります。

入院患者さんの人数によって、一人の管理栄養士が月に担当する栄養指導の件数は異なります。

高齢者施設に勤務する場合

高齢者施設は、具体的には「特別養護老人ホーム」「有料老人ホーム」「軽費老人ホーム(ケアハウス)」「介護老人保健施設」などいくつかの種類に分けることができます。

こちらでは病院と同様、365日、3食を提供するところが多く、施設の種類によっては、国の法律によって栄養士・管理栄養士の配置が義務付けられています。

5:30 出勤
2交代制勤務をとっているケースが多く、早番の日は5時半ごろに出勤します。
6:00 朝食準備
事前に作成した献立に基づき、調理を進めます。
8:00 食事の提供
配膳の手伝いをし、終了後はすみやかに厨房を片付けます。
10:30 昼食準備
施設では、利用者の方に食事を楽しんでもらえるよう、四季の行事に合わせた行事食も用意しています。
13:30 引継ぎ・業務終了
交代のスタッフに連絡事項を伝えて仕事を終えます。

保育園に勤務する場合

保育園では、昼食とおやつの提供がメインとなります。

7:30 出勤
園児の人数によっては8時半以降の出勤となることもあります。
8:00 おやつの準備
おやつの時間は午前と午後の2回組まれていることが多いです。
10:00 昼食の調理
食物アレルギーの子どもが増えているため、一人ひとりに適した食事を提供する必要があります。

昼食時間は園児の年齢によっても異なりますが、だいたい10時半から11時半ごろです。

12:00 献立作り・発注作業等
おやつを提供したのち、食品の在庫チェックをし、足りない食材を発注します。

また、季節や栄養面を考えながら翌月の献立を作成します。

17:30 退勤
大きなトラブルがなければ基本的に定時で上がれます。

管理栄養士の勤務時間・休日

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勤務体系の種類

管理栄養士の勤務体系は、大きく分けると「定時」と「シフト制」の2種類があります。

定時では毎日決まった同じ時間に働き、シフト制では日や週ごとに異なる時間帯で働くスタイルとなります。

管理栄養士が活躍する職場のなかには、病院や高齢者施設など、朝昼夕と入院患者さんや入所者の方の食事提供をするようなところもあり、そこではシフト制で働くことも多くなります。

管理栄養士の勤務時間

管理栄養士の代表的な職場の勤務時間帯例は以下の通りです。

保育園

7:30~19:00

病院や高齢者施設

5:30~20:00

企業

8:30~18:00

スポーツジムやエステ関係

10:00~22:00

なかでも、病院や高齢者施設では食事を提供する時間が細かく決められており、朝食の準備を担当するとなると、朝は早い時間に出勤するのが特徴です。

朝から午後、あるいは昼から夜までといったように、複数のスタッフが2交代制もしくは3交代制で働くことが多いです。

保育園も、子どもに対する食事の提供時間に合わせての勤務となります。

調理業務を担当せず、献立作成や栄養指導などの事務のみを行う場合は、早朝勤務になることはめったにありません。

1日の労働時間は、フルタイムであればどの職場も実働で7~8時間程度です。

スポーツジムやエステでは、会社員のお客さまを対象とするケースが多いため、朝はゆっくりめにスタートし、夜遅くまで働くこともあります。

管理栄養士の休日

病院や施設など、365日の食事提供がある職場ではシフト制勤務となることが多く、その場合は、休日も必ず土日祝日にとれるとは限りません。

ゴールデンウィークやお盆といった世間が連休の際にも出勤となる場合があります。

ただし、食品メーカーなどの企業で働く場合など、なかには土日祝日が確実に休みという職場もあります。

全体として年間休日は95~125日、平均して115日程度となっています。

管理栄養士の残業

管理栄養士の残業状況は、勤務先や雇用形態などによっても大きく変わってくるようです。

正社員の場合、最も責任ある仕事を任されることが多く、とくに人手不足の職場では残業時間が増えるかもしれません。

栄養指導に加えて、献立作成や調理まで一人の管理栄養士が担当するような職場では、毎日3~4時間程度の残業が当たり前となっているところもあるといわれます。

一方、複数の管理栄養士が勤務しており、交代制で働く職場では、トラブルがない限りは定時で上がれるところもあるようです。

どうしても残業時間を最小限にしたいという場合は、アルバイトやパートなど、決められた時間内だけで勤務できる働き方を考えてみるのもよいかもしれません。

管理栄養士の夜勤

管理栄養士が夜勤をするケースはほとんどありません。

朝食の調理に携わる場合など、早朝出勤をしなくてはならない職場はありますが、夜間の時間帯にずっと仕事をする職場はめったにないといえるでしょう。

早朝から働く日は午後早い時間に帰れる日もあります。

ただし一部の大きな病院で、NSTという栄養管理のサポートチームにおける活動をする場合に、夜勤が入ることがあるようです。

管理栄養士は忙しい? 激務?

管理栄養士の仕事は、全体としては忙しいと感じている人が多いようです。

管理栄養士は栄養指導や栄養管理・献立作成・調理・衛生管理など担当業務も幅広いわりに、その職場に管理栄養士は自分一人だけということもありえます。

また、高齢者施設で介護スタッフや調理専門のスタッフが不足している場合など、管理栄養士が事務や介護などの業務も兼務するケースも見られ、どうしても負担が大きくなる傾向にあるようです。

なかには激務を理由に仕事を辞めてしまう人もいるため、勤務先を探す際には、勤務時間や待遇などもよく確認し、安心して働き続けられる職場かどうかを考えておいたほうがよいでしょう。

管理栄養士の休日の過ごし方

管理栄養士で平日休みの職場で働く場合は、土日休みの友人などと予定が合わない可能性があります。

ただし、街へ出かけても週末ほど人が多くないのはメリットであり、のんびりと買い物をしたり、趣味やレジャーを楽しんだりする人が多いようです。

やはり食が好きで、休みの日も食べ歩きや新しいレストランめぐりをするような人もいるようです。

土日が休みの人、あるいは有給をくっつけて数日間の旅行へ出かける人もいますが、職場によっては人手不足でなかなか有給がとりにくいこともあるようです。