管理栄養士の仕事で大切にしていること(体験談)

執筆者:あめ 34歳 女性 経験年数:8年

家族だったらとの思い

管理栄養士として働く上で、常に「家族の立場で」ということを念頭においています。特定の業務にだけ言えることではなく、どの業務についても共通している意識です。

たとえば、調理業務では、大量の食材を扱うことに慣れてしまうとついつい雑になってしまうものです。

それが、家庭で大切な家族や恋人に食べてもらう食材だったらどうでしょうか。乱雑に投げてしまうこと、不衛生な扱いは決してしないはずです。

丁寧に味をみて、優しい気持ちで盛り付け、食べてくれるか喜んでくれるかと心で調理を行うことができます。

栄養相談業務についても同じことがいえます。

頑固な中年男性を相手に肥満改善のための食事相談をする場合にも、自身の夫や父、恋人だったらどんな声を掛けるかどう寄り添った会話をするかと考えることができます。

精神論ではありますが、このような意識は不思議と相手や周囲スタッフには伝わるものです。

それが喫食率の向上や栄養改善、食中毒予防などに繋がっていきます。そして、なによりも自分自身のやりがいや経験に影響してきます。

日々の経験は、何物にも代えがたいものです。

管理栄養士代表の意識

私たちの職種は、1つの職場にたった1人の管理栄養士しかいない場合もあり、孤独であると同時に責任重大ともいえます。

万が一、誤解を生む行動・言動をとった場合には、個人の印象だけではなく、管理栄養士といった職種の印象を大きく揺るがす可能性も大いにあります。

また、その病院・施設の栄養管理・衛生管理など栄養士が携わる業務に関して、良くも悪くもできる立場ということにもなります。

常に新しい情報を得るなど自身に前進がなければ、任された職場は世間の進度から遅れた状況にもなってしまい怖いことです。

そして、患者さんなど対象者と接する時にも、「管理栄養士が言っていた」と影響力は大きいものです。

個人の意識で接するのではなく、専門職代表の意識で接していくことは基本中の基本だといえます。

成長し続けること

管理栄養士国家試験に合格してしまえば、管理栄養士には更新制度といったものはありません。ずっと管理栄養士と名乗ることができます。

しかし、日々、医療や福祉、生活環境などは変化・発展しています。それによって、私たちも新しいことを学び、何が正しいのか間違っているのか、どう発信していくべきかなど、考え行動していかなくてはなりません。

それらを怠ることは、関わる対象者への栄養士としての責任を放置することにもなります。

各種講習会やセミナーなどに足を運ぶことや、周辺施設の管理栄養士達との横の繋がりも大切です。

さらには、栄養剤を扱う業者の営業マンからの情報や他職種関連の勉強会情報からも、さまざまな知識を得ることも可能です。

そういった日々の努力を欠かさず、成長し続けることは専門職としての責任でもあると思います。