【2022年版】管理栄養士国家試験は難しい? 難易度や合格率を詳しく解説

管理栄養士の国家資格を取得するためには、管理栄養士国家試験を受験することが必要です。

ルートとしては、大学などの管理栄養士養成施設へ進学するか、または現場を経験してから栄養士養成施設に進むという道が考えられます。

ここでは管理栄養士国家試験の難易度や合格率について詳しく解説します。

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管理栄養士国家試験に合格するまでの流れ

管理栄養士の国家資格を取得するためには、管理栄養士国家試験に合格することが必要です。

管理栄養士の国家試験は年に1回、毎年3月中旬ごろに実施され、合格発表は3月下旬となっています。

この試験に合格し、各都道府県に合格証書などを含めた書類を添付し申請を行うことで、管理栄養士免許が取得でき、ようやく管理栄養士として働くことができるようになります。

管理栄養士になるには

管理栄養士国家試験の受験資格

管理栄養士国家試験の受験資格は、以下の通りです。

(1)2年制の栄養士養成施設を卒業して栄養士の免許を受けた後、以下の掲げる施設において3年以上、栄養の指導に従事した者
 a.寄宿舎、学校、病院等の施設であって、特定多数人に対して継続的に食事を供給する者
 b.食品の製造、加工、調理又は販売を業とする営業の施設
 c.学校教育法に規定する学校、専修学校、各種学校
 d.栄養に関する研究施設及び保健所、その他の栄養に関する事務を所掌する行政機関
 e.上記のほか、栄養に関する知識の普及向上その他の栄養指導の業務が行われる施設

(2)3年制の栄養士養成施設を卒業して栄養士の免許を受けた後、(1)に掲げる施設において2年以上、栄養の指導に従事した者

(3)4年制の栄養士養成施設を卒業して栄養士の免許を受けた後、(1)に掲げる施設において1年以上、栄養の指導に従事した者

(4)4年制の管理栄養士養成施設を卒業して栄養士の免許を受けた者 ほか

早い段階から管理栄養士を目指している場合、その大半の人が上記の(4)にあたるルート(4年制の管理栄養士養成課程のある大学・専門学校)に進学しており、所定のカリキュラムを修了して国家試験を受けています。

栄養士養成過程に進んだ場合も、のちに管理栄養士の国家試験を受けることは可能ですが、その場合には定められた期間、学校や病院等施設・食品の製造・栄養に関する行政機関等で実務経験を積んでからでなければ国家試験の受験資格が得られません。

少しでも早く管理栄養士免許を得たい人は管理栄養士養成施設へ、現場を経験してからという人は栄養士養成施設に進むケースが多くなっています。

管理栄養士国家試験の合格難易度

高校を出たばかりの人が大学や専門学校の管理栄養士養成施設に進学し、在学中に国家試験を受ける場合には、学校の授業をしっかり受けていればほぼ確実に合格できる難易度だといえるでしょう。

ただし、既卒で受験をする場合には合格率が低くなっているため、独学での合格はややハードルが高いといえそうです。

栄養学に関連する専門的なほとんど勉強しない状態での合格は難しいと考えられ、試験科目を全体的にきちんと勉強しておく必要性があるといえます。

なお、合格基準はだいたい200点満点中、合計得点120点以上となっています。

管理栄養士国家試験の受験者数

管理栄養士国家試験の受験者数は、ここ数年2万人前後を推移しています。令和2年度の受験者数は前年度より若干増加し16,019人となっています。

管理栄養士国家試験受験者数_令2

管理栄養士国家試験の合格率

管理栄養士国家試験の合格率は29年度より大幅に上昇し、令和2年度の合格率は64.2%となりました。

厚生労働省が発表する情報によると、令和2年度に行われた第35回管理栄養士国家試験の合格率(学校区分別)は以下の通りです。

  • 管理栄養士養成課程(新卒):91.3%
  • 管理栄養士養成課程(既卒):19.0%
  • 栄養士養成課程(既卒):24.3%
  • 全体:64.2%

例年、新卒の合格率が90%以上であるのに対して、既卒の合格率はそれよりもずっと低い状況にあります。

なぜ、新卒者と既卒者の間で、これほど合格率に差がある理由は、新卒者は学校で国家試験対策講座を受けて受験するからです。

一方、既卒の場合は仕事をしながら勉強をして受験に臨む人が多いため、思うように試験勉強が進まず、合格率がさほど上がらない状況にあるようです。

管理栄養士国家試験合格率_令2

令和2年度試験の学校区分別の合格率

令和2年度試験の学校区分別の合格率は、管理栄養士養成課程(新卒)が91.3%、管理栄養士養成課程(既卒)が19.0%、栄養士養成課程(既卒)が24.3%となっています。

例年、新卒の合格率は80%〜90%台、既卒は5%〜30%と大きな開きがあります。

管理栄養士の資格を取得するためには、管理栄養士国家試験の受験資格を得られる4年制の学校に通い、学校でしっかりと勉強をして、現役で合格するルートが有利といえそうです。

管理栄養士国家試験学校区分別合格率_令2

令和4年度 管理栄養士国家試験の概要

試験日 令和4年2月27日(日曜日)
願書受付期間 令和3年11月15日(月曜日)から同年12月3日(金曜日)まで
試験地 北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、岡山県、福岡県及び沖縄県
受験資格 (1) 修業年限が2年である栄養士養成施設を卒業して栄養士の免許を受けた後、次のアからオまでに掲げる施設において令和3年12月3日(金曜日)までに3年以上栄養の指導に従事した者
ア 寄宿舎、学校、病院等の施設であって、特定多数人に対して継続的に食事を供給するもの
イ 食品の製造、加工、調理又は販売を業とする営業の施設
ウ 学校教育法(昭和22年法律第26号)第1条に規定する学校、同法第124条に規定する専修学校及び同法第134条第1項に規定する各種学校並びに就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律(平成18年法律第77号)第2条第7項に規定する幼保連携型認定こども園
エ 栄養に関する研究施設及び保健所その他の栄養に関する事務を所掌する行政機関
オ アからエまでに掲げる施設のほか、栄養に関する知識の普及向上その他の栄養の指導の業務が行われる施設
(2) 修業年限が3年である栄養士養成施設((5)に該当する養成施設を除く。)を卒業して栄養士の免許を受けた後、(1)のアからオまでに掲げる施設において令和3年12月3日(金曜日)までに2年以上栄養の指導に従事した者
(3) 修業年限が4年である栄養士養成施設を卒業して栄養士の免許を受けた後、(1)のアからオまでに掲げる施設において令和3年12月3日(金曜日)までに1年以上栄養の指導に従事した者
(4) 修業年限が4年である管理栄養士養成施設を卒業して令和4年3月24日(木曜日)までに栄養士の免許を受けた者(令和4年3月10日(木曜日)までに卒業する見込みの者を含む。)
(5) 修業年限が3年である栄養士養成施設であって、栄養士法及び栄養改善法の一部を改正する法律 (昭和60年法律第73号)による改正前の栄養士法第5条の4第3号の指定を受けたものを卒業して栄養士の免許を受けた者
試験科目 ア社会・環境と健康
イ人体の構造と機能及び疾病の成り立ち
ウ食べ物と健康
エ基礎栄養学
オ応用栄養学
カ栄養教育論
キ臨床栄養学
ク公衆栄養学
ケ給食経営管理論
合格率 61.9%(令和2年度)
合格発表 合格者は、令和4年3月25日(金曜日)午後2時に厚生労働省ウェブサイトの資格・試験情報のページにその試験地及び受験番号を掲載して発表する。
受験料 6,800円
詳細情報 厚生労働省 管理栄養士国家試験

管理栄養士国家試験のまとめ

管理栄養士国家試験の合格率は高く、しっかりと対策をしていれば決して難しい試験ではありません。

しかし既卒の場合は仕事をしながら勉強をする人が多いため、合格率が低めになっているのが現状です。

早いうちから管理栄養士国家試験を目指す場合は、学校で国家試験対策講座を受けて受験するのがよいでしょう。