「カフェオーナー」の仕事とは

カフェオーナーの仕事内容

カフェの経営者として店を運営する

カフェオーナーは、カフェの経営者として働く人のことをいいます。

新しくカフェを出す際には、「どのような店にしたいのか」というコンセプトを決定し、予算計画に基づいて出店場所や物件を決め、コンセプトに合う外装やインテリアを検討し、メニュー展開を決めて店舗を運営します。

個人店のオーナーの多くは「兼店長」として自らドリンクやフードを作ったりサービスをしていますが、自分以外の店長やスタッフを雇い、その人たちに店舗での実務を任せていくケースもあります。

たくさんのお客さまに満足していただける店づくりをし、確実に利益を生み出していくことがカフェオーナーに求められる大きな役割です。

カフェオーナーの就職先・活躍の場

日本全国どこでも活躍できるチャンスがある

カフェオーナーは、どこかの会社に就職して働くのではなく、自ら経営者として店を出して運営していくことになります。

どのような立地の店を手掛けるかは人それぞれ異なります。

日本全国、ありとあらゆる場所で活躍できるチャンスがあるといえますが、きちんと利益を出して店を継続させていくためにはしっかりとした準備が欠かせません。

成功したカフェオーナーのなかには、引き続き何店舗も新しいカフェを出していくような人もいます。

カフェオーナー1日

自ら店に立つカフェオーナーは忙しくなりがち

個人店としてカフェを経営するオーナーの多くは、自ら店に立ってお客さまへのサービスをすることになります。

店舗の営業時間などによって生活スタイルはだいぶ違いますが、ここではランチタイムからディナータイムまで営業するカフェオーナーのおもな1日の過ごし方の流れを紹介します。

9:00 出勤
店内や店頭の掃除を念入りに行い、仕込み作業に入ります。

11:00 開店
ピークがくるまえに、食材の確認や発注作業をします。

12:00 ランチタイム
お客さまが次々と訪れるため、手際よくオーダーを受けながらも、気分よく過ごしていただけるように笑顔で接客します。

16:00 仕込み
夜メニューの仕込みを進めます。

17:00 ディナータイム
お酒を飲む方もいるので、昼間とは違う雰囲気作りをします。

21:00 閉店
厨房を整え、売上計算や翌日の準備をして業務終了です。

カフェオーナーになるには

成功のためには綿密な準備が不可欠

カフェオーナーになるために、必須となる資格や学歴などはありません。

誰でもカフェオーナーを目指すことはできますが、実際に自分でカフェを出して店を続けていくのは極めて困難です。

カフェは飲食店のなかでも、最も単価が低いうえに回転率が悪い部類の業態となっており、安定的に稼ぐことは難しいといわれます。

そのため、きちんと時間をかけて収支シミュレーションをして開業に至らなければ、まずうまくいかないと考えておいたほうがよいでしょう。

最近では、カフェサービスの技術や開業に関する知識を学べるスクールに通ってから開業を目指す人も増えているようです。

カフェオーナーの学校・学費

開業ノウハウやドリンク、サービスなどを学べる学校がある

カフェオーナーになるうえで、特別な学校を出ていなければならないということはありません。

学歴が問われるわけでもなく、誰でもカフェオーナーを目指すことはできますが、経営者として必要な経営の知識や、飲食業のノウハウ、サービスなどを総合的に学んでおくことはプラスになるでしょう。

カフェの学校としては、専門学校や民間のスクール、講座がいくつかあります。

カリキュラムは、バリスタ資格を得ることを目的としたものから、ドリンクやフード、開業のためのプランニングまで総合的に学べるものなど、ものによってまちまちです。

学費も数万円程度から100万円以上と幅があるので、自分が何を学びたいのかを明確にしておくことが大事です。

カフェオーナーの資格・試験の難易度

難しい資格は取らなくてもカフェオーナーにはなれる

カフェオーナーになるために必要な資格としては、飲食店や食品販売店では必ず1名以上置くことが定められている「食品衛生責任者」が挙げられます。

ただし、この資格を取るための講習は1日で修了しますし、内容も決して難しいものではありません。

その他、自ら店舗に立つ場合にはコーヒー関連の資格を取得している人もいます。

この仕事では、資格以上に経営に関する知識や経験、そしてお客さまに満足していただけるメニュや、ホスピタリティあふれるサービスを提供することが重要だといえます。

カフェオーナーの給料・年収

店の繁盛具合によって収入は大きく変わる

カフェオーナーとなってどれだけの収入が得られるかどうかは、ひとえに自分の手腕や努力にかかってくるといえるでしょう。

自宅兼カフェのような形をとり、少しでも経費を抑えて経営するのであれば多少のプラスが出るかもしれませんが、個人経営ではまず赤字になる人がほとんどのようです。

一方、フランチャイズ経営に成功していたり、事業が軌道にのって多店舗展開をすることで、年収1000万円以上を得ているような人もいます。

収入をいう点で考えると、人によって明暗がはっきりとわかれやすい職業だといえるでしょう。

カフェオーナーのやりがい、楽しさ

自分の理想とする店づくりができる

カフェオーナーの一番のやりがいは、「自分の店を持てる」まさにそのことだといえるでしょう。

ゼロの状態から店舗のコンセプトや内装などの雰囲気、メニューにいたるまで、すべて自分で決めることができるのは、大きなやりがいにつながります。

まさに一国一城の主として、理想とする店づくりができることは、カフェオーナーにとっての最大の魅力といえます。

そして、その店でたくさんのお客さまが笑顔になってくれたら、それほどうれしいことはありません。

カフェオーナーのつらいこと、大変なこと

成功を目指すための強い意志と努力が必要

カフェオーナーになりたいと夢を持つ人は多くいますが、カフェは客単価が低く、業界内でも最も経営が難しいといわれている業態の一つです。

開業というのは、そこにいたるだけでも大変な労力を要しますが、そのうえお金と時間をかけてようやく出した店がうまくいかないとなれば身も心も擦り減らすことになるでしょう。

成功させるためには、ぬかりない準備、そして相当な覚悟を持つことが不可欠ですが、少なからずリスクがあるということも受け止めていかなくてはなりません。

カフェオーナーに向いている人・適性

ゴールに向かって一つひとつ課題を乗り越えていく姿勢

カフェオーナーになるにあたって大事なのは、きちんと現実を見て、自分の夢を叶えるためにはどうすればいいのか、具体的な目標に落とし込むことです。

ただ憧れのようなふんわりとしたイメージだけでは、厳しい競争の中で店を経営していくのは不可能に近いです。

日々の資金繰りや収支シミュレーションなど、お金について考えなくてはならないこともたくさんあります。

好きな店を作りたいという情熱はもちろん必要ですが、ゴールを見据え、目の前のやるべきことを一つひとつこなしていく努力ができる人が、カフェオーナーには向いているといえます。

カフェオーナー志望動機・目指すきっかけ

自分が理想とするカフェを作りたい

カフェオーナーになる人の志望動機は人それぞれ違いますが、多くの人が抱く思いとしては「カフェが好きで、自分の理想の店を作りたい」というものです。

もともと起業家志向がある人もいますし、最初はバリスタや飲食業界のサービススタッフなどとして働いているなかで、カフェ経営に興味を持っていくような人もいます。

いずれにしても、すでにある店で働くのではなく、自分で一からカフェを作り上げていきたいという思いが、多くのカフェオーナーの志望動機となっています。

カフェオーナーの雇用形態・働き方

個人店のオーナーとフランチャイズのオーナーがいる

カフェオーナーは経営者であるため、簡単にいえば「社長」のような役割となります。

会社に雇われて働くのではなく、自ら経営に携わっていきます。

個人店を立ち上げるオーナーもいれば、フランチャイズに加盟し、本部のサポートを受けながらオーナーとして店を動かしていく方法を選択する人もいます。

最近は女性のカフェオーナーも増えており、「カフェオーナーになりたい」「自分が理想とする店を作りたい」という熱い想いがあれば、どのような人でもカフェオーナーとして活躍できる可能性はあります。

カフェオーナーの勤務時間・休日・生活

店で働く場合の勤務時間は長くなりがち

カフェオーナーの勤務時間や休日は、自身も店で働く場合、基本的には店舗の営業時間や定休日に準ずるものとなります。

たとえば、10時に開店をして20時に店を閉めるのであれば、その営業時間内と、前後1時間ずつほど開店準備や閉店作業をすることになるでしょう。

接客は別の店長やスタッフに任せるのであれば、営業時間に捉われずに事務所で作業するケースもありますが、個人店のオーナーは自分で店を回すことも多く、勤務時間は長くなりがちです。

休みの日にも仕入れ先との商談や他店舗の調査などを行い、仕事の延長のような1日を過ごす人もいます。

カフェオーナーの求人・就職状況・需要

就職ではなく、一人の経営者として働く

カフェオーナーは、自分自身の力でカフェを立ち上げて経営していく人であるため、基本的には「就職」といった考え方はされません。

会社の経営者、起業家と同じような立場の存在であるといえるでしょう。

カフェブームは根強く、どのような地域でも愛されるカフェが存在するという意味では、新たなカフェを作り出すオーナーの需要は十分にあるといえます。

しかし、カフェオーナーになることはできても、その仕事で成功できるかどうかはまた別問題であることは確かです。

カフェオーナーの転職状況・未経験採用

参入はしやすいが、成功するのは極めて難しい

日本でも欧米風の「カフェ」がすっかり身近なものとなり、どの街にも個性あふれる個人店のカフェがたくさん見られるようになりました。

カフェ開業を目指す人も年々増えているようですが、カフェオーナーへの転職は、一般的な会社員が同業界あるいは別の業界の企業へ転職するというのとは異なる苦労や大変さがあり、簡単に成功できるとも限りません。

異業種からの参入、あるいは個人がカフェオーナーになる場合には、フランチャイズに加盟する方法がとられることも多く、これによって成功している人もいます。

カフェオーナーの現状と将来性・今後の見通し

経営者としての高いスキルが求められる

昨今のカフェブームによって参入者が増え、競争はますます厳しくなっています。

また、コンビニなどでも安価に質の良いコーヒーが飲めるようになり、カフェはさらに厳しい状況の中で勝負していかなくてはなりません。

しかし、魅力的な場には大勢のお客さまが集っているのも確かです。

オーナーとして成功を目指すのであれば、ドリンクや食事を作る技術面だけではなく、お客さまが何を望んでいるのかをいち早く掴み取る力、数字を見る力など、経営者としての視野を広げ、多角的にスキルアップしていく努力が必要になるといえるでしょう。