「ショコラティエ」の仕事とは

ショコラティエの仕事内容

チョコレートのプロフェッショナル

ショコラティエは、いわゆるチョコレートのプロフェッショナルで、洋菓子職人(パティシエ)のなかでも、チョコレートを専門に扱う職人のことをいいます。

チョコレートの食文化が根付いているベルギーやフランス地方では昔からよく知られている職業ですが、日本では最近になってようやく認知度が高まってきました。

チョコレートの扱いは非常にデリケートで、細かな温度や時間管理が要求されるため、その風味を本当に引き出すのは至難の業といわれています。

経験を積んだショコラティエは専門的な知識と技術を駆使して、トリュフのような一粒タイプのチョコレートから、ケーキやバウムクーヘンのようなチョコレートを使った焼き菓子など、さまざまな商品を作ります。

ショコラティエの就職先・活躍の場

チョコレート専門店や洋菓子店

ショコラティエとして活躍できるのは、チョコレート専門店です。

しかし、チョコレート専門店はまだ少なく、洋菓子全般を取り扱っている個人経営の店舗やホテルの菓子店を探してパティシエとして就職するのが現実的な就職先となります。

洋菓子店のなかでもチョコレートの製作や販売を手掛けている店舗は数多くあり、そうしたお店でチョコレート菓子に携わることで、ショコラティエとしての経験を積むことが可能です。

経験を積み重ねながらチャンスを待ち、いずれはチョコレート専門店への再就職をすることをめざす人もいます。

ショコラティエ1日

ショコラティエのタイムスケジュール

ショコラティエは、個人経営のチョコレートショップや有名ホテルの中にある洋菓子店などで働いています。

タイムスケジュールは店舗によってもさまざまですが、一例をご紹介します。

07:30 出勤
制服に着替えて厨房へ。
チョコレートづくりの材料や道具を準備。

08:00
チョコレートの製作スタート
ちょっとした変化でチョコレートの風味が変わるので気が抜けません。

09:30
商品をショーケースに並べて開店準備をする

10:00店舗オープン
商品を作りながら接客をすることも。
ケーキなどオーダーの相談を受けることもあります。

14:00 昼食休憩

16:00 勤務終了
必要分を作り終えたら、あとは販売スタッフに任せ帰宅します。
繁忙期はもちろん残業もあります。

ショコラティエになるには

洋菓子店に就職して修業する

ショコラティエになるために特別な学歴や資格は必要ありませんが、製菓全般の基礎知識を身につけるために、製菓専門学校に進学してから就職する人も少なくありません。

店舗に勤めてからもすぐに全部の作業を任せられるわけではなく、まずは先輩の下で、作業の一部を任せてもらいながらひとつひとつ仕事を覚えていくことになります。

さまざまな洋菓子作りの技術を学びながら、ショコラティエとしてチョコレートの専門知識を蓄えることでショコラティエとして一人前になることができます。

ショコラティエの学校・学費

製菓を学べる専門学校が近道

ショコラティエとして働くためには、製菓に関する基本的な知識や衛生面を守るためのノウハウを身につける必要があります。

こうした勉強をするための近道が、製菓について学べる専門学校に進学することです。

ショコラティエをめざすのであれば、「洋菓子コース」「パティシエ科」などを選択するとよいでしょう。

製菓の専門学校の良いところは、とにかくたくさんの実習経験を積むことができるところです。

授業を通して実際に菓子を作れるうえに、道具の扱い方や食品衛生の知識まで丁寧に指導してもらえるので、さまざまな経験を積むことができます。

ショコラティエの資格・試験の難易度

特別な資格は必要なし

ショコラティエになるために、特別な資格は必要ありません。

ただし、専門学校によっては、菓子作りに関する資格を取得できることもあります。

たとえば「製菓衛生士」や「食品衛生責任者」「菓子製造技能士検定」などです。

こうした資格を取得することで就職先の幅が広がったり、採用の際に有利になったりすることがあります。

就職してから仕事と勉強を両立させるのは難しいので、専門学校への進学を目指す場合、学生のうちにこうした資格を取得しておくのもよいでしょう。

ショコラティエの給料・年収

独立開業で収入アップも

新人時代のショコラティエの給料は、月給15〜18万円程度が平均的といわれています。

店舗の人気や売り上げによって給料や賞与が大きく左右されることがあるため、よほどの人気店や有名店でなければ安定性にも欠けるのが現状です。

ただし、経験を積むと独立することもでき、自分の店を繁盛させることができれば高額な収入を得ることも可能です。

ショコラティエは自分のセンスや実力次第で、収入が大きく変わってくる職業のひとつといえるでしょう。

ショコラティエのやりがい、楽しさ

世界でひとつのチョコレートを

ショコラティエの魅力は、クリエイティブな仕事ができるというところです。

自分のアイディアを形にするために何度も何度も試作を繰り返すのは、苦労もありますがとても面白い作業です。

もちろん理想とするチョコレートを作り出すまでには長い時間がかかりますし、たくさんの挫折を経験することもあるでしょう。

それを乗り越えて、世界でひとつだけの自分の想いが凝縮されたチョコレートを生み出すことができたとき、ショコラティエにしか味わうことのできないやりがいを感じることができます。

ショコラティエのつらいこと、大変なこと

長い下積み期間を乗り越える

ショコラティエをめざす人たちの多くが、「理想のチョコレートを作り出したい!」「いつかは自分のチョコレートショップを持ちたい!」という夢を描きながらこの世界に入ります。

しかし、一人前になるまでには長い下積み期間があり、その期間はチョコレートすら触らせてもらえないこともあります。

給料も低く、生活していくのがやっとということも少なくありません。

苦しい生活が続いても夢をあきらめずに働く覚悟がなければ、この業界で長期的にやっていくのは厳しいでしょう。

ショコラティエに向いている人・適性

細かい作業が得意で美的センスのある人

チョコレートはちょっとした工程の違いで風味や食感が大きく変わってしまいます。

ショコラティエは、常にその日の温度や湿度、使用するカカオの品質を考慮しながら、最適な工程を考えて作業をしなければいけません。

高品質なチョコレートを安定して作り続けるためには、細かい調整をいとわない几帳面さが不可欠です。

また、ショコラティエは色や形、模様、ラッピングなど細部にわたって自分らしさを見せなければいけません。

「おいしい」だけではなく「見た目も美しい」チョコレートを追求することができる美的センスのある人に向いている仕事です。

ショコラティエ志望動機・目指すきっかけ

なぜチョコレートにこだわるのか

チョコレートショップに就職する場合は入社後も確実にチョコレートに携わることができますが、洋菓子店に就職する場合は必ずしもチョコレート作りの担当になれるとは限りません。

どうしてもチョコレートを担当したいという人は、面接でしっかり希望を伝えておくことが大切です。

自分がどんなチョコレートを作りたいと思っているのか、どうしてショコラティエを目指すようになったのかなど、具体的なエピソードを交えながらしっかりと想いを伝えましょう。

ショコラティエの雇用形態・働き方

一人前になるためには修業が必要

洋菓子の世界に限った事ではありませんが、ショコラティエとして一人前になるためには、修業が必要です。

その期間は下積みとして、アルバイトや契約社員からスタートという場合もあります。

技術が身につき、しっかりと洋菓子を扱って人に商品として出せる状態になったところで、正社員として登用されるというパターンが多いようです。

下積み期間は人や勤めているお店によってさまざまなので、アルバイト期間のうちは低賃金で長い時間働かなくてはならないというところもあり、それに耐えられる熱意が必要です。

ショコラティエの勤務時間・休日・生活

ショコラティエの冬は忙しい

お菓子を販売する店舗は、たいてい土日祝日も営業しているため、ショコラティエも基本的には土日祝日などにも出勤することになります。

休暇は平日のお店の定休日に取るということが多いようです。

また、チョコレートは贈り物として購入されることが多いため、一年の中でもクリスマスやバレンタインデー、ホワイトデーが繁忙期となります。

溶けやすいチョコレートは、夏場に需要は減る傾向にあるので、ショコラティエにとっては「夏よりも冬が忙しい」というのが通例となっています。

ショコラティエの求人・就職状況・需要

ショコラティエの採用は狭き門

ショコラティエはチョコレート菓子専門の職人ですが、日本ではまだまだチョコレート専門店の数はそれほど多くありません。

さらに求人状況としては、「人手が足りなくなったときに若干名の募集をする」という程度で、例年必ず採用があるとは限らないのが現状です。

どうしてもショコラティエとして働きたい場合は、求人がないかこまめに調べたり、有名店で修業ができないか直接頼み込んだり、技術を得るため海外へ出て修業をする人もいるようです。

ショコラティエの転職状況・未経験採用

やる気さえあれば転職は可能

ショコラティエに限らず、菓子作りの世界は、実力さえあれば誰もが活躍できる世界です。

ショコラティエに転職を考えるのであれば、年齢や性別にかかわらず、誰もがチャレンジすることが可能です。

ただし、基礎知識を得るための専門学校に通うにはそれなりの金額が必要となりますし、無事に洋菓子店に就職できたとしても、最初は見習いからのスタートです。

はじめはアルバイトとしてしか雇ってもらえないことも多いので、金銭的な余裕を持ってから転職に踏み切るほうがよいでしょう。

ショコラティエの現状と将来性・今後の見通し

ますます高まるチョコレート人気

日本でもチョコレート専門店が増えていることから、ショコラティエの職業としての認知度は高まっています。

以前はチョコレート専門店の多くが大都市圏にしかありませんでしたが、最近では、有名なチョコレート専門店のチョコレートをインターネットの通信販売で気軽に買えるようになりました。

地方に住んでいても実力さえあれば人気ショコラティエになることが可能になってきており、ショコラティエとしてのさらなる活躍の機会も増えることが期待されています。