イラストレーターとアナログ画材

仕事はほとんどデジタルで行われる

イラストのお仕事は、基本的にデジタルで行われるので、デジタルはほぼ必須ですが、アナログはどちらでもいいといってよいでしょう。

ですが、デジタルの画材(タブレットなど)で上手く描ける人は、アナログの画材もよく使いこなすので、仕事で直接使うことはなくても、画力を磨くために、アナログ画材もしっかり使いこなせるようにしておくと幅が広がります。

アナログ画材の存在意義は?

今の絵画ソフトは、色鉛筆でも水彩画でも水墨画でも、何でも表現できてしまいます。

そう考えると、理屈から言えばアナログの画材は一切必要ありません。しかし、アナログだからこそ込められる「オーラ」のようなものはあります。

「オーラ」などというと非科学的な感じがするかも知れません。が、これは極めて物理的な話です。

人間は「ミラーニューロン」という細胞が発達していて、この細胞は、相手の感情や動きを、自分の中にコピーします。

そのため、アナログ画材で絵を描いているときの、イラストレーターの楽しさとか、指の感触とかが、絵を通して、見る人のミラーニューロンに働きかけ、デジタルでは伝えられない直感的な感動を、伝えることができるのです。

デジタルが主流であっても、決して、アナログ画材の価値がない、ということではないのです。

なぜアナログが主流から外れたのか?

アナログ画材は、スキャナーでパソコンに取り込みます。

スキャナーは「光」を使って画像を読み込みます。そのため、絵の色合いが「光の三原色」で表現されます。

一方、書籍やパンフレットなどのフルカラーイラストは「CMYK」という「四色」で表現されるのが普通で、「光の三原色(RGB)」で読み取られたデータは、「CMYK」にすると、どうしてもイメージ通りにならないのです。

他にも「色鉛筆の微妙なタッチがすべて無視される」など、スキャンの段階での問題が色々あり、アナログの画材より、デジタルが有利になっています。

仕事体験談