【2021年版】アロマセラピストの仕事内容・なり方・年収・資格などを解説

「アロマセラピスト」とは

天然の植物から抽出したオイルを用い、香りによるヒーリング効果で心と身体を癒やす。

アロマセラピストとは、天然の植物から抽出したエッセンシャルオイルを使い、「アロマテラピー(芳香療法)」といわれる施術をする人やアドバイザーのことです。

アロマ専門ショップや美容サロンなどに勤務し、香りによるヒーリング効果で心と身体をリラックスさせたり、ストレス解消やさまざまな身体の不調を改善に導きます。

アロマセラピストの国家資格はありませんが、民間資格はいくつかあり、それらを取得していることで就職に役立ったり、お客さまの信頼を得ることができたりします。

平均年収は300万円~400万円程度といわれますが、店舗のチーフや店長となることで給与アップを見込めますし、経験を積んだアロマセラピストは独立して成功している人もいます。

心身に不調を感じる人が増えている現代において、アロマセラピストの需要は少しずつ拡大中です。

施術の幅を広げるために「あん摩マッサージ指圧師」の国家資格を取得して、アロマ+マッサージでサービスを提供する人もいます。

「アロマセラピスト」の仕事紹介

アロマセラピストの仕事内容

香りで心身に癒しを与えるアロマテラピーの専門家

アロマセラピストとは、天然の植物から抽出したエッセンシャルオイルを使い、「アロマテラピー(芳香療法)」と呼ばれる施術をする人やアドバイザーのことです。

精油の香りをかいだり肌に塗ることで、体に精油の有効成分を取り込み、心と体の不調を改善に導きます。

日本ではリラクゼーション目的でしか使用することができませんが、海外では医療行為として認められている国もあります。

ストレスに悩む人が多い現代社会では、アロマセラピーの施術に興味を抱く人が増えています。

お客さまの悩みを理解し、最適なアロマを選ぶ

アロマセラピストは「接客業」でもあります。

心身の不調に悩むお客さまと向き合い、その人が何を求めているのか、何に困っているのかをカウンセリングによって引き出します。

原因を改善する最適なアロマを選ぶためにも、丁寧なヒアリングが欠かせません。

300種類以上あるともいわれるアロマオイルの中から使いやすいものを選ぶアドバイスをしたり、ライフスタイルに合わせた活用方法や注意点などを伝えることも、香りのプロフェッショナルの役割です。

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アロマセラピストになるには

民間の資格を取得して信頼の証とする

アロマセラピストには国家資格が設けられていませんが、アロマテラピーは人の心身に少なからず影響を与えるものであるため、確かな知識を持ちあわせておくことが大切です。

このため、多くの人は高校卒業後にアロマセラピストを養成する専門学校やスクールへ進学し、しっかりと学習してからサロンなどへ就職するのが一般的な流れとなっています。

アロマセラピストに関連する民間資格は「アロマテラピーアドバイザー」「アロマセラピスト」「アロマテラピーインストラクター」など多々あり、事前に取得しておくと就職に有利になる場合があります。

現場に入ってからも勉強を続ける

資格なし・未経験の状態で現場に入り、地道に経験を積んで一人前のアロマセラピストを目指す方法もあります。

この場合、最初は先輩の手伝いやアシスタントからのスタートになりますが、就職先によっては社内研修が充実しており、働いてお金を稼ぎながら勉強することができます。

また、アロマセラピストになってからも、さらに施術の幅を広げるために「あん摩マッサージ指圧師」などの資格取得を目指す人もいます。

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アロマセラピストの学校・学費

専門学校などでアロマセラピストとしての基礎知識を習得

日本でアロマセラピストの勉強ができる場としては、大学や専門学校、スクール、通信講座など、さまざまなものがあります。

これらの学校・スクールに通うことは必須ではありませんが、アロマテラピーでは人の心身に影響を与えるために、確かな知識・技術を身につけておくことが大切です。

アロマの種類や香り、調合についてだけでなはく、人体の生理も含めた幅広い知識が、アロマセラピストの信頼の証となります。

そのためにも、サロンなどで働く前に学校・スクールへ通っておくことは有用です。

在学中に資格を取得しておくと有利に

アロマセラピーについて学べる大学は非常に数が少ないため、基本的には美容系専門学校への進学が候補となるでしょう。

在学中にサロン実習が経験できる学校が多く、同時にエステの勉強ができるところもあります。

なお、最近では趣味でアロマを楽しむための民間スクール・講座が増えており、費用を抑えて手軽にアロマの知識を学べます。

しかし職業として本格的にアロマセラピストを極めるのであれば、認定資格を有する協会や団体のスクールに通うことをおすすめします。

スクールで資格を取得しておくと、就職時にプラスに評価されることがありますし、もし独立して仕事をする場合にもお客さまからの信頼を集めやすくなります。

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アロマセラピストの資格・試験の難易度

さまざまな民間団体が資格を認定している

海外の一部の国とは異なり、日本でアロマセラピストになるために必須とされる資格はありません。

ただ、数々の民間団体が、アロマセラピストの業務に関連する資格を認定しています。

アロマ業界で有名な資格のひとつが、環境大臣の許可を受けた、公益社団法人日本アロマ環境協会の「アロマテラピー検定」です。

この資格には段階があり、アロマテラピー1級を取得して所定の講習を受講すれば「アロマテレビーアドバイザー」と認定されます。

その上位には「アロマテラピーインストラクター」「アロマセラピスト」「アロマブレンドデザイナー」「アロマハンドセラピスト」などの資格が存在し、アロマの幅広い知識をもつことを示せます。

資格認定をするスクールとサロンが提携していることも

上記のほか、日本メディカル心理セラピー協会認定の「アロマセラピスト認定試験」や、日本インストラクター技術協会の「アロマオイル士」資格なども有名です。

アロマセラピストに関する資格の種類は数が多いため、各資格の内容をよく確認して、取得を目指すものを考えていくとよいでしょう。

ちなみに、本格的にアロマテラピーの施術を提供する企業や店舗は、各団体のスクールと提携していることが多く、スクール卒業生がそのまま提携店舗に採用されることが少なくありません。

就職サポートが手厚いスクールで資格を取得すると、スムーズに現場に入れる可能性が高まるでしょう。

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アロマセラピストの給料・年収

スキルの向上と経験を積んでいくことで収入が上がる

アロマセラピストの平均年収は、300万円~400万円前後と考えられます。

あまり高収入とはいえないですが、実際には勤務先や経験、スキルなどによって大きな差が出ます。

アロマテラピーを提供するサロンで働くアロマセラピストの場合、現場に入りたての新人や経験の浅い人は給料が低めです。

アルバイトからスタートする人もおり、規模の小さなサロンではフルタイム勤務でも月収15万円を下回ることもあります。

しかし、アロマセラピストは技術職であるため、多くのお客さまの施術を担当したり、上位の資格試験に合格したりすると、昇給するシステムをとっている職場も多いです。

また、チーフや店長などの管理職になると、年収500万円以上になる人もいます。

出来高制や歩合制で働く人も

アロマセラピストは、雇用形態や契約形態によっては「完全出来高制」もしくは「完全歩合制」で働くケースがあります。

この場合、決まった給料が支払われるのではなく「自身の売上の〇パーセント」「お客さま1人につき〇〇円」といったように、稼働に応じた金額が手元に入ります。

多くのお客さまの支持を集めるようになれば、収入を大きく上げることが可能です。

また、技術と経験を身につけると、フリーランスとして個人で出張カウンセリングやスクール講師として活躍し、収入を上げていく人もいます。

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アロマセラピストの現状と将来性・今後の見通し

工夫次第では多様な活躍の仕方がある

アロマテラピーは、香りによって心身をリラックスさせたり、ストレスを取り除いたりする「芳香療法」として、古くから親しまれてきました。

しかし、アロマテラピーに対して医療系の公的資格が設けられている海外とは異なり、日本では民間団体が認定する資格しかありません。

このため、まだまだ社会的な地位が確立しているとはいえず、技術職でありながら賃金が低かったり、不安定な働き方をしていたりする人も多いのが実情です。

一方、ストレスが多い現代社会では、香りのプロフェッショナルとして人々を癒すことができるアロマセラピストのニーズは高まっています。

考え方と工夫次第では、リラクゼーションのみならず、医療現場やスポーツ、ペットなど、さまざまな場所でアロマテラピーの知識を生かした活躍も可能です。

アロマセラピストとして飛躍を目指すなら、セラピストとしての確かな知識・技術を習得することはもちろん、「あん摩マッサージ指圧師」など国家資格をあわせて取得し、信頼性や業務の幅を広げていくのも有用でしょう。

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アロマセラピストの就職先・活躍の場

サロンのほか、医療関連の施設で働く人も

アロマセラピストの就職先や活躍の場は多岐にわたります。

アロマオイルを販売するショップで働く場合は、専門家として商品紹介や使い方のアドバイス、カウンセリングを行います。

また、エステティックに近いトリートメントなどの技術を習得すれば、美容サロンやアロマトリートメントサロンで働くことができます。

さらに「あん摩マッサージ指圧師」の国家資格を取得することで、マッサージを積極的に組み合わせていくことも可能です。

アロマのヒーリング効果は医療領域でも注目されており、マッサージや鍼などの治療院、心療内科などの医療関係施設でアドバイザーとして勤務する人も増えています。

独立・開業も目指せる職業であるため、フリーランスで活躍する人や、アロマ講師としてスクールで教える人もいます。

アロマセラピストの1日

店舗ではシフト制勤務が一般的

アロマセラピストの勤務スケジュールは、勤務先によっても異なりますが、サロンなどの店舗では「シフト制」をとるケースが多いです。

1日の実働は8時間程度で、店舗の営業時間に合わせて早番・遅番などスタッフが交代で勤務します。

土日のほうがお客さまが多くなりがちで、都市部では夜遅くまで営業している店もあります。

ここでは、アロマトリートメントサロンに勤務するアロマセラピストの1日(遅番の日)を紹介します。

14:30 出勤・着替え
15:00 ミーティング・早番スタッフから引き継ぎ
16:00 物品発注
17:30 カウンセリング・施術
18:30 1回目の休憩
19:00 カウンセリング・施術
20:00 2回目の休憩
20:30 飛び込み客の施術
22:00 閉店・片付け・清掃
23:00 退勤

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アロマセラピストのやりがい、楽しさ

お客さまが明るく、元気になっていく姿を見ること

アロマセラピストのやりがいは、自分のカウンセリングや調合したアロマによって、お客さまの疲れや落ち込みなどが癒やされ、施術効果が現れたと実感できる瞬間です。

お客さまの表情が明るく変わっていったり、イキイキとした様子が見られるようになったときには、非常にうれしい気持ちになります。

施術するセラピスト自身も疲れが飛び、癒やされた気分になることもあります。

また、経験を積んでスキルを磨くことで、よりレベルの高い資格を取得できたり、勤務先から自分の実力が認められたりすることにやりがいを感じる人も多いです。

実力次第では独立・開業も目指せますし、アロマが大好きで、この仕事を突き詰めていきたい人にとっては日々の勉強すらも苦にならないでしょう。

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アロマセラピストのつらいこと、大変なこと

不安定な労働環境や待遇に悩む人もいる

最近は、趣味でアロマを楽しむ人が増えたこともあり、「アロマセラピスト」という職業の認知度は少しずつ向上しています。

しかし、日本ではまだ資格が民間のもののみということもあって、社会的地位が確立されていないのが現状です。

これによって安定した雇用の間口が少なく、賃金の伸び悩みや、待遇面が恵まれていないケースが目立ちます。

せっかくアロマセラピストとして確かな知識・技術を習得しても、労働環境があまりよくないために不安定な生活を送る人もいます。

また、アロマセラピストはほとんどが女性であるため、職場によっては女性特有の人間関係の摩擦が起きやすいこと、またシフト制の職場が多いためにプライベートを充実させづらく、結婚や出産を機会に辞めていく人が多いのも事実です。

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アロマセラピストに向いている人・適性

思いやりや繊細さ、責任感を持ち合わせる人

アロマセラピストにとって最も大切なのは、まずアロマテラピーに対する探究心や熱意が強いことです。

アロマは専門的な分野であり、スキルアップのためには仕事を始めてからも自主的に知識を深めていく努力が欠かせません。

アロマテラピーが大好きで、豊富な知識を習得することで、はじめてお客さまから信頼を集めることが可能です。

また、日本でのアロマテラピーは医療行為ではなくリラクゼーションの一種であるため、お客さまの悩みにきちんと寄り添える思いやりのある人に向いています。

常に相手の立場を想像してやさしくアドバイスできる、繊細な感覚の持ち主だとぴったりです。

一方では、人の心体に影響する施術を行うこともあるため、真摯に責任を持って仕事ができる人でなくてはなりません。

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アロマセラピスト志望動機・目指すきっかけ

奥深いアロマの世界を突き詰めたいという思い

アロマセラピストを目指す人は、もともとアロマに強い興味があったり、趣味としてアロマを楽しんでいたりするケースが多いです。

また、リラクゼーション関連の仕事に就きたいと考えていた人、アロマセラピストの施術を受け、その効果を実感し、この世界に魅力を感じて志す人もいます。

アロマセラピストには、深いアロマの知識が求められるため、アロマが好きで興味関心があることは非常に大切です。

同時に接客業でもあることから、志望動機を考える際には、アロマセラピストとしてお客さまにどのように接していきたいかや、どのような癒やしを与えられる存在になりたいかなども、具体的にイメージしておくとよいでしょう。

アロマセラピストの雇用形態・働き方

サロンなどのスタッフとして雇われるか、独立するか

アロマセラピストは、アロマ専門ショップや美容サロン、アロマトリートメントサロン、治療院や心療内科などに勤務する人が多いです。

この場合の雇用形態は、正社員のほか、契約社員やアルバイト・パートなどが一般的です。

派遣社員として働く人もいますが、需要はあまり大きくありません。

このほか、サロンのスタッフとして雇用されるのではなく、個人のセラピストとしてサロンと業務委託契約を結んで仕事をしている人もいます。

独立したアロマセラピストは、自分で顧客を見つけて出張トリートメントをしたり、スクールの講師を務めたり、企業や施設でアロマを使った空間演出のアドバイスをしたりと、さまざまな仕事をしています。

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アロマセラピストの勤務時間・休日・生活

店舗ではシフト制勤務になることが多い

アロマセラピストの多くが、リラクゼーションサロンなどの店舗で働いています。

サロンは営業時間が長めのため、2交代制か3交代制で他のスタッフとシフトを組んで働くのが一般的です。

フルタイム勤務の場合、1日の実働は8時間程度になります。

他のサービス業と同様、平日よりも土日のほうがお客さまが多くなりやすく、自分の休日は平日に取ることが多いです。

営業時間が決まっているため大幅な残業はほとんどなく、安定したライフスタイルを実現しやすいでしょう。

しかし、勤務先によっては週に1日しか休日がないことや、同僚が病気などで急に休むことになった場合は、休日を返上して出勤しなければならないこともあります。

アロマセラピストの求人・就職状況・需要

スクールで資格を取得しておくと有利になりやすい

アロマセラピストの求人は、アロマの専門サロンやリラクゼーション、アロマグッズ販売店が大半を占めます。

このほか、最近では医療機関でアロマセラピストの知識をもつ人材が求められることも増えてきました。

求人条件は高卒以上が一般的で、雇用形態は正社員、契約社員、業務委託がほとんどです。

どの企業も即戦力を求めるため、資格よりも実績やスキルを重視する傾向があります。

このため、新卒者などの未経験者は、最低でもなんらかのアロマセラピー関連の資格を有しているほうが有利といえます。

なお、本格的なアロマテラピーを行う企業や店舗は、資格取得スクールと提携しており、スクールの卒業生を採用することが多いです。

新卒者が就職を有利に進めるには、提携企業のあるスクールで資格を取得するのもおすすめです。

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アロマセラピストの転職状況・未経験採用

店舗によっては未経験者歓迎のところも

アロマセラピストは、経験やスキルが重視される職種であるため、転職市場は比較的活発に動いています。

他店でアロマセラピストとして働いていた場合は転職もスムーズにいき、経験次第では、他の人よりも待遇面で優遇されることがあります。

一方、異業種からの転職の場合は、新卒者と同じように転職はやや厳しくなります。

基礎知識を身につけるためにも、美容系の専門学校やアロマセラピストのスクールで学び、資格を取っておくことが望ましいです。

とはいえ、アロマ理論や施術方法は店舗によって異なります。

店舗によっては、変なクセがついていない未経験者を積極的に採用することもあるため、地道に働ける場を探してみるとよいでしょう。

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アロマセラピストの働き方

理想のライフスタイルに応じた多様な働き方が可能

アロマセラピストには、大きく分けると以下の5種類の働き方があります。

・正社員
・派遣社員
・アルバイト・パート
・フリーランス
・副業・在宅

ただし、派遣としての求人はあまり多くなく、店舗に所属する場合は正社員もしくは契約社員の形態が中心です。

アルバイト・パートはサロンでの接客や受付が中心で、正社員のようにお客さまのカウンセリングやアロマオイルの調合などはできない場合があります。

企業や美容サロンなどで経験を積んだ人は、独立・開業してフリーランスになるケースも多いです。

この場合の仕事内容は、サロンやアロマ関連グッズのショップ経営、自宅の一室でのカウンセリングや施術、出張トリートメント、外部のスクール講師など、多岐にわたります。

このほか、ほかの本業の仕事をしながら、副業・在宅でアロマセラピストとして活躍することも可能です。

副業や在宅でもアロマセラピーに関する知識は必要ですが、理想のライフスタイルに応じた多様な働き方ができるのが、この職業の特徴です。

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