【2021年版】セラピストの仕事内容・なり方・年収・資格などを解説

「セラピスト」とは

アロマなどの民間療法で心身にアプローチし、多様な不安や悩みを抱える人の心身を癒やす。

セラピストとは、さまざまな不調を抱える人にセラピーの施術をすることで、癒しを与える仕事です。

セラピストの技術は体に働きかける技、心に働きかける技、精神面に働きかける技などさまざまです。

具体的な施術方法は、薬草や手技、心理療法、精神療法などを使ったもので、いわゆる民間療法といわれるものにあたります。

医師ではないため治療行為はできませんが、セラピーの過程において、顧客が抱えている諸問題が解決に導かれたり、心身の不調が軽減したりすることがあります。

各セラピストによって目的や提供する技術が異なり、そのぞれに特色があります。

ストレスの多い現代社会においてセラピストの需要は高く、自分の得意分野を生かしながら、多様な働き方をしている人がいます。

「セラピスト」の仕事紹介

セラピストの仕事内容

さまざまなセラピーによって心身の不調にアプローチする

セラピストの仕事は、心身のストレスや不調を抱える人に対してさまざまな技法で癒しを与え、症状の軽減、改善を図ることです。

エステティシャンが美肌や美容、ダイエットなど外見の美しさを追求するのに対し、セラピストは内面から心身の調子を整えることを目的としています。

セラピストが得意とする技術は、アロマセラピーのほか、カラーセラピーや森林セラピー、育児セラピー、絵本セラピー、動物セラピーなどがあり、セラピストによって得意分野が異なります。

アロマを専門とするセラピストは「アロマセラピスト」、マッサージや整体を主に施術をするセラピストは「ボディ系セラピスト」などとも呼ばれます。

お客さまとの信頼関係を築くことが重要

セラピー成功のためには、セラピストの知識や技術は大事ですが、お客さまへの接し方、信頼関係も重要な要素となります。

お客さまが本当に抱えている問題、不調を把握し、最適なセラピーを実践するために、なによりもカウンセリングに力を入れているセラピストが多いです。

心が安定し、充足することで施術効果が高まり、不調が取り除かれることも多いとされています。

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セラピストになるには

スクールに通うか、先に現場に入るか

セラピストになるための方法に、決まりきったものはありません。

また、どのようなセラピストになりたいかによっても変わってきます。

ただ、セラピストとして現場で活躍する一般的な方法を上げると、以下の2つに分けられます。

・知識や技術を学ぶためにスクールなどに通う方法
・サロンなどに勤めてから店舗独自の研修でスキルを習得する方法

どちらでもセラピストになることは可能ですが、スクールに通えば、未経験の状態から体系的に幅広い知識や技術を学べる利点があります。

一方、いきなりサロンで働き始めれば、収入を得ながら実践的なスキルをいち早く学べる魅力があります。

ただし、セラピストの未経験者やセラピー学習経験がない人の場合、雑用からスタートする可能性もあるため、その点はよく確認しておくことをおすすめします。

セラピーの種類はさまざま

セラピストといっても、10人いれば、10人とも得意分野や学んできた内容が異なることもあり得ます。

それくらいセラピーの種類は細分化されており、またセラピスト自身が強みとする技術や、深く習得している理論には違いが出やすい世界です。

したがって、セラピストを目指すのであれば、どのようなセラピストになりたいのかを事前にイメージして、それが学べるスクールや現場に入るほうがよいでしょう。

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セラピストの学校・学費

理論と実技の2本柱で学んでいく

一般的なセラピストの知識や技術を学べる学校としては、民間のセラピスト養成講座や、サロン運営のスクールなどがあります。

セラピストになるための学校の特色は各校で異なりますが、勉強することはおもに「理論」と「実技」の2種類です。

人体の骨格や筋肉、内分泌系、神経系など人の身体のしくみを学び、心身の状態を見極める力を得たうえで、実際によい施術を実践できるスキルを磨いていきます。

このほか、目指すセラピスト像によっては、より専門的な大学などに通う人もいます。

たとえば、心理セラピストとして専門的なカウンセリングに携わりたい場合は、大学で心理学を学び、さらに大学院へ進んで「臨床心理士」や「公認心理師」を目指す道が考えられます。

また整体・マッサージなどをする「ボディ系セラピスト」を目指す場合には、整体系の専門学校で「柔道整復師」の資格を取得する人もいます。

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セラピストの資格・試験の難易度

民間団体が認定する独自資格が多数

セラピストになるために、資格取得は必須ではありません。

そもそも「セラピスト」という言葉自体の定義がやや曖昧ですし、セラピストによって施術内容も異なります。

したがって、どのようなセラピストになりたいかによって、勉強すべきこと、取得したほうがよい資格の種類は異なります。

セラピストの資格は、下記のように民間団体が独自で認定するものが多いです。

・アロマテラピーアドバイザー
・整体セラピスト
・スピリチュアルセラピスト
・森林セラピスト
・アーユルヴェーダセラピスト その他多数

こうした資格は、各団体が定めるスクールに通い、講義を受講すると取得可能です。

ただ、あくまでも技術習得の証明書といった意味合いが強く、資格がなければ仕事ができないわけではありません。

難易度の高い専門的な資格が必要なケースも

セラピストとして勤務したい場所、携わりたい仕事内容によっては、特別な資格が求められることもあります。

たとえば学校や病院、企業、官公庁、福祉の現場などで心理カウンセリングや心理セラピーを行うには、社会的評価が高い「臨床心理士」もしくは「公認心理師」の資格が必要なケースが多いです。

セラピストとしてどのような仕事がしたいかを考えて、資格取得の必要性を考えていくほうがよいでしょう。

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セラピストの給料・年収

勤務先や働き方、専門分野などによって大きく異なる

セラピストの職場は、リラクゼーションサロンやエステサロンなどが中心となりますが、経験を積んでサロンを開業をしたり、フリーランスで働いたりする人も多い仕事です。

セラピスト全体の平均年収は280万円~350万円程度とされますが、実際には、勤務先や働き方、専門分野などによって給料は大きく異なります。

完全な未経験から現場に入る人もいますが、そのような新人セラピストの場合、手取り15万円ほどの低い月収となることもあるようです。

この仕事は経験や実績が評価されやすいため、新人時代は低めの収入になることが多いでしょう。

歩合制をとっている店舗もある

セラピストが働くサロンなどでは、給料を「歩合制」としているケースもよく見られます。

その場合は「最低保障額+歩合給」であったり、「完全歩合制」だったりと、店舗によって異なります。

後者の場合、基本給はまったくなく、個人の売上に応じた給料が支払われるため、施術した人数や指名の数が収入を大きく左右します。

一般的にはお客さまからいただく料金の30〜40%ほどがセラピストの収入となりますが、よほど人気のセラピストでない限り、安定して稼ぎ続けるのは大変です。

華やかに見える仕事ですが、現場は実力主義の要素が強いため、厳しさを覚悟しておく必要もあるでしょう。

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セラピストの現状と将来性・今後の見通し

どれだけ知識・技術向上の努力ができるかが重要

心身の不調にアプローチし、人を癒す仕事として、セラピストの需要は少しずつ高まっているといえます。

セラピストの活躍の場や働き方も広がっており、最近は自宅の一部屋を個人サロンとして開放する形での開業が増えてきました。

セラピストとして働きやすくなっている一方、未熟な技術のセラピストによるトラブルも後を絶ちません。

セラピーによっては身体に触れるため、正しい知識・技術を身につけていないと、お客さまにケガをさせてしまったり、不快な症状が発生させたりする可能性があります。

この仕事で飛躍するには、高い意識をもって、一流のセラピストになるための知識・技術向上の努力を続けることが不可欠です。

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セラピストの就職先・活躍の場

リラクゼーション系のサロンや治療院など

セラピストが働ける場所は数多くあります。

おもな場所としては、治療院、マッサージ店、エステサロン、リラクゼーションサロンなどです。

最近は癒しを求める女性客をターゲットとした店舗が増え、美容院などでも特設スペースを設置し、セラピーができるお店も増えてきました。

もちろん性別関係なく、男性向けにセラピーを実践する店舗もあります。

雇用形態は正社員、契約社員、アルバイト、業務委託などさまざまで、勤務先によっては自分のライフスタイルに応じて多様な働き方ができます。

セラピストのなかには、独立開業をして個人サロンを開く人、温泉施設やホテルなどの嘱託セラピストとして働く人もいます。

セラピストの1日

施術を中心に、店の運営に関わる業務を任されることも

セラピストの1日の流れは、就業する店舗や勤務形態によって異なります。

街中にあるサロンで、午前中から夜遅い時間まで営業する店舗であれば、複数のセラピストが在籍して「早番」「遅番」といった形で交代で勤務することが多くなるでしょう。

セラピストの業務内容は施術が中心にはなりますが、社員の場合、これ以外にも店でのキャンペーンの企画立案、備品の発注、宣伝、金銭管理なども担当します。

ここでは、リラクゼーションサロンで働くセラピストの早番の1日を紹介します。

8:30 出勤
制服に着替えて開店準備を行います。
9:00 開店
予約のお客さまを中心に施術します。
12:30 施術の合間をぬって昼休憩
13:00 デスクワーク、施術着やタオル類の洗濯
15:00 施術
飛び込みで来店されたお客さまにも対応します。
16:30 遅番スタッフへの引き継ぎ・勤務終了

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セラピストのやりがい、楽しさ

自分の施術によってお客さまの不調を改善できること

セラピストの最大のやりがいは、お客さまの笑顔です。

施術を受けたお客さまが、心の底からリラックスし、笑顔で帰っていくのを見るのは何にも変えがたい喜びです。

一度担当したお客さまが再来店してくれて、「前回の施術で体調が良くなった」「気持ちが落ち着いた」という報告を受けたり、少しずつ変化していくお客さまの姿を見られたりするのも、セラピストにとっては大きなやりがいになります。

セラピストの多くは、よりお客さまの多様なニーズに応えられるよう、新しい知識を習得しようとしたり、技術を磨いたりと努力を続けています。

できることが増えるようになることで、よりたくさんのお客さまを笑顔にできるなると、セラピストの仕事がさらに楽しくなるでしょう。

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セラピストのつらいこと、大変なこと

自分自身の身体が悲鳴をあげているセラピストも

セラピストの施術内容はさまざまですが、アロママッサージ、タイ古式マッサージ、リンパドレナージュのように、手を使っておこなうものも多いです。

手を酷使することで、どうしても手荒れや指のタコなどができやすくなります。

また、マッサージや整体などのボディセラピストの仕事は体力勝負です。

施術の際に力を使うことも多く、セラピストによっては腰痛や腱鞘炎など体の不調を抱えている人も多くいます。

基本的に立ち仕事ということもあり、想像される以上にハードな仕事です。

あまりに忙しいと、人を癒すセラピスト自身の疲労が溜まってしまうかもしれません。

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セラピストに向いている人・適性

人が大好きで、人の内面にも興味をもてる人

セラピストは専門的な技術を駆使して人を癒す職業ですが、同時に接客業でもあります。

お客さまは「心身の不調を緩和したい」「疲れを癒したい」という目的を持ち、施術を受けに来ます。

セラピストには、お客さまの話を聞く技術、そして親身になって心身の不調に向き合うことが必要です。

ときにはお客さまから苦労話や愚痴を聞かされたり、永遠に心身の不調を訴えられたりと、つらいこともあるかもしれません。

それでもお客さまと過ごす時間を楽しいと思える人こそ、よいセラピストになるといってもよいでしょう。

お客さまを笑顔に、元気にできるよう、精一杯努力できる人に向いている仕事です。

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セラピスト志望動機・目指すきっかけ

自分がセラピーを受けた経験がある人も多い

セラピストを目指す人の多くが、もともと「リラクゼーション」「癒し」「美容」などの分野に興味をもっています。

自身がセラピーを受けて心が楽になったり、身体の不調が軽減したりした経験がある人も少なくありません。

また、セラピーの種類は多岐にわたるため、「アロマが好き」「マッサージが好き」など特定の知識や技術を身につけたい思いから、セラピストになりたいと考える人もいます。

セラピストの志望動機に正解はありませんから、自分が目指すセラピスト像を明確にしておくことが大切です。

もちろん、基礎的なセラピーの知識・技術の習得は不可欠ですが、いざお客さまと向き合う際には、セラピストの人間性もセラピストとしての価値や魅力に影響します。

単なる憧れの気持ちではなく、本当になりたいセラピストの姿をしっかりとイメージしましょう。

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セラピストの雇用形態・働き方

業務委託として働く人が多い

セラピストは、他の職業と同様に、正社員や派遣社員、パート・アルバイトなど多様な働き方をする人がいます。

ただし、セラピストを正社員として雇用する会社はさほど多くなく、「業務委託」として働く人が非常に多いことが特徴的です。

業務委託のセラピストは、従業員としてサロン等に雇用されるのではなく、個人事業主として会社と業務委託契約を結び、自身でお客さまを集めて施術をします。

給料は固定給ではなく歩合給が一般的で、自分の指名や売上に応じて「〇〇%(契約内容によって異なる)」が手元に入るかたちです。

個人の人気や実力が試されるスタイルで働く人が多いことが、セラピストの特徴といえるでしょう。

このほか、個人で働くセラピストは、お客さまに呼ばれて出張セラピーをしたり、自宅の一部を使って施術をしたりと、多様な活躍をしています。

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セラピストの勤務時間・休日・生活

従業員であれば店舗の営業時間に合わせて働く

セラピストの勤務時間は、勤務先や雇用形態、働き方によっても異なります。

従業員としてサロンなどに雇われている人であれば、各店舗の営業時間に沿って働きます。

なかには午前中のみの出勤、日に数時間という人もいますが、完全歩合制の店舗では、出勤した時間分の給与が保証されるわけではないため、人によっては8時間以上勤務しています。

店舗内のセラピスト数が少ない場合は拘束時間も長くなりがちです。

独立して働くセラピストは、勤務時間や休日はとくに決めておらず、お客さまの予約に応じて仕事をすることが多いです。

とくに都市部のサロンでは土曜日、日曜日に予約が埋まりやすいですが、住宅地などによっては平日の昼間のほうが忙しくなることもあります。

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セラピストの求人・就職状況・需要

ボディ系セラピストの求人が多い

セラピストとして求人数が多いのは、マッサージや整体などの「ボディ系セラピスト」です。

そうしたセラピストのおもな勤務場所は、マッサージ店やエステサロン、整体院、接骨院、ホテル、温泉施設などです。

それに比較すると、精神系・メンタル系のセラピストの需要はそこまで大きくありません。

したがって、こうした領域のセラピストは、独立して働く人も多いです。

さまざまな不調を抱える人が多い現代では、セラピストが必要とされる機会も増えていますが、セラピストには民間の資格しか存在しないため、専門的な知識や技術力を証明しにくいのがデメリットです。

職場によっては過酷な労働環境になることがあるため、求人に応募する際には、できるだけ評判を確認しておくことをおすすめします。

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セラピストの転職状況・未経験採用

未経験からも挑戦できるが簡単に活躍できるわけではない

セラピストは、未経験者からでも目指せる職業です。

学歴よりも技術が重視されるため、どのような経歴の人でもチャレンジしやすい仕事といえるでしょう。

正社員以外の雇用形態であれば、未経験者を積極的に採用するサロンなどもありますが、すぐに第一線で勤務できるとは限りません。

とくにボディ系セラピストであれば、およそ1~2ヵ月間の社内研修を受け、現場に出る流れが一般的となっています。

いざ現場に出てからも、日々身につけるべき知識・技術はたくさんあり、新人時代は雑用中心であったり、給料が低めだったりする厳しさがあります。

憧れてセラピストに転職した人でも、想像以上のハードワークで待遇も恵まれていないことから、早々にセラピストを辞めてしまう人もいます。

競争も厳しいため、華やかなだけの仕事ではないことは念頭に置いておきましょう。

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「セラピスト」の意味とは? どんな種類がある?

得意な施術を実践して心身の不調を改善させる

セラピストという言葉は、英語の「セラピー(therapy)」からきており、日本語では「療法士」や「治療師」を意味します。

日本においては、人の心身の不調を改善させる療法士をひとくくりに「セラピスト」と呼びますが、個々のセラピストが得意とするセラピーの領域、施術内容はまちまちです。

セラピストの種類は、大きく分けると以下の4種類です。

<ボディ系セラピスト>
アロマテラピーやリンパマッサージなどを実践し、お客さまの身体の状態を整えることで不調を改善します。

<心理系セラピスト>
人の心の問題に焦点を当て、心理的な負担を軽減すると同時に癒やしを提供します。

「心理カウンセラー」「各種精神療法士」「心理療法士」などの名称で働く人が、このセラピストに含まれるのが一般的です。

<エネルギー系セラピスト>
現代医学では正式に認められていない、気などのエネルギーを使う療法士のことです。

<その他のセラピスト>
・スポーツセラピスト
・フードセラピスト
・ハーブセラピスト

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整体セラピストとは?

身体に直接アプローチして癒しを与える施術をする

整体セラピストとは、一般的に、身体のゆがみや自律神経、ホルモンバランスなどを整える、リラクゼーションを目的とした施術を得意とするセラピストのことを指しています。

「ボディ系セラピスト」とも呼ばれることがあります。

「整体師」とも似ていますが、整体師がおもに骨盤の歪みに対して働きかけるのに対し、整体セラピストは筋肉の緊張をとったり、足裏に働きかけて自然治癒力を高めていったりすることを得意とします。

ただし、整体セラピストの言葉に明確な定義はないため、人によって得意とする施術は異なります。

整体師と同様の施術をする人もいますし、アロマやホットストーン、ヨガなどを取り入れた施術でアプローチしていく人もいます。

整体セラピストというときには、実際にどのような施術を取り入れていくのかをよく確認したほうがよいでしょう。

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