社会福祉士の働き方の種類・雇用形態

社会福祉士の雇用形態

社会福祉士の就職先は、社会福祉法人や医療法人、民間企業、地方自治体など、非常に多岐にわたっています。

その雇用形態もバラエティに富んでいますが、おおまかには、正規職員や常勤職員、正社員などの正規雇用と、非常勤職員や嘱託職員、派遣社員、パートといった非正規雇用の2種類に分けられます。

両者の最も大きな違いは、正規職員は雇用期間の定めがない「無期雇用」である一方、非正規雇用は、1年単位の更新制だったり、あるいは最初から任期が決まっている「有期雇用」であるという点です。

社会福祉士の求人は、公共施設・民間施設を問わず、非正規雇用も非常に多いことが大きな特徴であり、「スクールソーシャルワーカー」のように、ほぼ非正規の求人しかない仕事もあります。

以下では、正規雇用と非正規雇用、それぞれの特徴や待遇面の違いなどをご紹介します。

正規雇用の社会福祉士

正規雇用の特徴

正規雇用の社会福祉士は、1日8時間前後のフルタイムで働きます。

多くの職場は、労働時間は日中の時間帯に固定されていますが、早番や遅番といったシフト制で働く施設もあり、また介護施設では、ほかの介護職員と同じように、夜勤が発生するケースも珍しくありません。

正規雇用は、非正規雇用と比べるとより責任ある立場となりますし、職場によっては、体力的・精神的な負担が重くなることもあります。

しかし、そのぶん雇用形態としては安定しており、自分から辞めたり、問題を起こしたりしない限り、基本的にずっと同じ職場で勤め続けることができます。

キャリアを積めば、やがて施設長などの役職者に昇進することもできるでしょう。

正規雇用の待遇

正規雇用の社会福祉士は、職場によって多少の差がありますが、年収380万円~550万円前後が相場とされています。

介護施設に勤める場合、夜勤手当などが付くぶん、ほかの施設と比べると収入は高くなりやすいようです。

キャリアを重ねて管理職などに昇進すれば、年収600万円ほどを得ることも可能です。

また、公共施設や行政機関などで働く公務員は、月々の給料は民間施設とそこまで大差ないものの、福利厚生面の待遇が手厚いため、実質的な収入はより多くなりやすいようです。

非正規雇用の社会福祉士

非正規雇用の特徴

非正規雇用の場合、正規雇用とは違って、勤務日数や勤務時間は、就職先によってばらばらです。

フルタイムで働くケースもあれば、1週間の上限が決まっているケースもあり、各自の生活事情などに合わせて、働く曜日や時間帯などをある程度調整することも可能です。

仕事だけでなく、家事や育児などもこなさなければならない人の場合、非正規雇用のほうが何かと都合がよいかもしれません。

その代わり、非正規雇用の社会福祉士は、上述したように基本的に任期が決まっていますので、ずっと働き続けられるわけではなく、雇用形態としてはどうしても不安定になりがちです。

更新制の職場でも、契約更新回数に上限があるケースが一般的ですので、数年単位で職場を転々とすることが必要になるでしょう。

ただし、なかには勤務態度や成績次第で、正規雇用に切り替わるチャンスが与えられる職場もあります。

非正規雇用の待遇

非正規雇用の社会福祉士の給料は、時給で支払われることもあれば、日給や月給で支払われることもあります。

給料水準は職場によってかなり差がありますが、時給にして1000円~1700円前後が相場であるようです。

ただし、非正規雇用の職場のなかには、より即戦力となれる人材が求められるケースも少なくなく、ある程度のキャリアとスキルがあれば、正規雇用を上回る単価で働くことも可能です。

自分の腕に自信があれば、より少ない労働時間で、効率的に稼ぐこともできるでしょう。

フリーランスの社会福祉士

社会福祉士の国家資格があれば、ある程度の経験を積んだ後に、独立開業して自分の事務所を経営することもできます。

独立型社会福祉士の給料は、個人の実力によって差が生じやすいといえますが、年収400万円~500万円が相場とされています。

ただし、社会福祉士としての相談業務だけで十分な収入を得ることは困難ですので、独立型社会福祉士の多くは、ケアマネジャーや社労士など、別の資格と兼務して生計を立てています。

独立して働くことは、仕事の自由度が上がるといったメリットがある一方、経済面など、リスクもかなりありますので、しっかりと入念な準備をしてから開業することが望ましいでしょう。