社長の資格、スキル
社長になるために、必ず取得しておかなくてはならない資格はありませんし、特定の資格があれば社長になりやすいというわけでもありません。
しかし、会社を率いていく責任あるポストに就くうえで、身につけておいたほうがよい知識やスキルといったものはあります。
ここでは、社長が持っていると役立つといわれることが多い資格を中心に紹介します。
中小企業診断士
中小企業診断士は、中小企業経営支援における診断や助言をするための国家資格です。
難易度は高めで、経営、経済、簿記・ファイナンスなどについて勉強することになるため、経営に関する総合的な知識を身につけることができます。
コンサルティング系の仕事に就くうえで有利になるといわれていますが、企業経営者にとっても、会計などの専門知識を持っておけば経営判断の際には大きく役立つでしょう。
簿記
社長など企業経営者にとって、お金の流れを正確に掴むことは最重要課題のひとつです。
経理・会計を専任で担当する社員を雇う会社も多々ありますが、社長自ら自社の財務諸表をきちんと見ることができれば、経営状態をより正確に、深く理解することにもつながります。
社長として経営するうえでは、ビジネスを動かしていく力を身につけると同時に、お金の動きまでわかるようになって損はないといえます。
資格そのもの以外にも大切なことがある
社長にとって最も必要なのは、経営者としてビジネスを動かし、会社を存続させていくためのスキルだといえます。
具体的には、決断力、人間力、リーダーシップ、人脈、洞察力、先を読む力などきりがありませんが、多くの社長は経営ノウハウに関する書籍を読んだり、セミナーなどに積極的に参加したりして、日々スキルを高めています。
ここで挙げてきた簿記や会計などの知識はもちろん大切ですが、実際には、それらは士業などの専門家に任せることもできます。
しかし、専門家のアドバイスを受けたうえで、最終的にどのような経営判断をすべきか決断するのは社長です。
その決断力を高めるためにも、さまざまな勉強が必要になるといえるでしょう。