診療放射線検査技師になるには

診療放射線技師の養成校で学ぶ

診療放射線技師になるには、診療放射線技師国家試験に合格する必要があります。

この試験にパスすると、厚生労働大臣から免許が与えられ、診療放射線技師として働けるようになります。

ただし、国家試験は誰でも受けることができるわけではありません。試験の受験資格を得るために、放射線技師の養成課程がある大学や短大、専門学校で3年以上学び、修了する必要があります。

文部学大臣指定の診療放射線技師養成校は、大学であれば国立(11校)・公立(3校)・私立(17校)があり、短大は私立1校のみとなっています(平成27年5月現在)。

そのほか、全国の都市圏を中心とする専門学校で学ぶこともできます。

大学では4年間、短大では3年間、そして専門学校では全日制が3年間、定時制が4年間かけて卒業を目指し、国家試験を受験します。

診療放射線技師の資格・診療放射線技師国家試験

なお、養成校の数や定員数は年によって変動する可能性があります。入学を検討する前に、最新の情報を確認してください。

学校で学ぶことは?

医学分野の基礎科目(解剖学や生理学、病理学など)と理工学分野の基礎科目(電気工学、遠視工学、放射線物理学など)を学んで、診療放射線技師の専門の土台となる知識を蓄えます。

大学においては、一般教養としての自然科学や人文科学、外国語などを基礎分野と呼び、医療に携わる者が身に着けておくべき知識も学びます。

以上を踏まえて、診療放射線技師として実際の現場で求められる知識や技術を専門科目を通して習得していきます。

基本的には診療画像技術学や核医学検査技術学、放射線治療技術学といった科目がメインとなります。

診療放射線技師は実際の技術が重要になるため実習が多いことが特徴です。学校で座学や実験を通して学んだことを現場でつなげるために、協力してくれる病院や施設で実習をします。

学校によっても変わりますが、実習は合計3ヶ月間ほど実施され、医療の現場で働く医師や看護師、診療放射線技師や生身の患者さんのなかで、業務の実際を理解します。

おもな就職先・活躍の場

放射線検査は診療放射線技師にしかできないということもあり、地域によりますが、就職先はある程度安定してあります。

結婚や出産で退職する女性技師が多いということもあり、女性の求人がわずかながら多いようです。

診療放射線技師の就職先として多いのは、中〜大規模の病院となります。大学卒の方が若干優遇される傾向にあります。

診療放射線技師に求められる能力

機械が好き

診療放射線技師は、多くの機器を用いるため、機械やコンピューターに抵抗がない人が向いていると言えます。

好奇心が強い

機器や技術の進歩が著しい領域であるため、新しいことを学ぶことが好きで、勉強熱心なタイプが求められます。

今後の見通し

放射線検査の説明が重要に

現在、放射線に対する意識が非常に高まっています。医療の分野では放射線は欠かせないもので、より安全に放射線を用いるために、診療放射線技師は非常に重要となっています。

患者さんからの不安を取り除くためにも、放射線のスペシャリストとして、専門的な知識をわかりやすく患者に伝えるということが今後ますます重要になっていくと考えられます。

女性技師の増加

近年は乳がん検診やマンモグラフィ検査(乳房X線検査)など、女性に対する検査が増えており、女性技師への需要が高まってきています。女性の診療放射線技師の割合も3割ほどになっているようです。