診療放射線技師国家試験の合格率・難易度

診療放射線技師になるには、国家試験を受験する必要があります。

例年、診療放射線技師の国家試験受験者数は年間3000名前後で推移しており、合格率は約70%~85%です。

合格率が目立って低かった翌年は難易度が優しくなるという傾向もあります。

しかし、全体的に合格率は70%〜85%程度と考えておくとよいでしょう。

この記事では、診療放射線技師国家試験の合格率・難易度について解説します。

診療放射線検査技師の国家資格とは

診療放射線技師として働くには、国家資格である「診療放射線技師」の資格取得が必要で、そのためには国家試験を受けなくてはなりません。

国家試験の出題形式は5つの選択肢から正解を1つ選ぶマークシート方式になっています。

試験科目はまず基礎医学大要で基本的な医学知識が問われます。

そして、専門となる放射線の科目については

などが挙げられます。

その他にも、

  • 医用工学
  • 診療画像機器学
  • X線撮影技術学
  • 診療画像検査学
  • 画像工学
  • 医用画像情報学

といった診療放射線技師の業務の要である画像についての専門科目から、

  • 放射線計測学
  • 核医学検査技術学
  • 放射線治療技術学
  • 放射線安全管理学

といったさらに高度な分野についても出題されます。

試験は毎年2月下旬のうちの一日で、

  • 午前の部(2時間30分)
  • 午後の部(2時間35分)

の構成で実施されています。

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診療放射線検査技師の受験資格

高校卒業後、文部科学省または厚生労働省が指定した診療放射線技師養成課程のある

  • 4年制大学
  • 短期大学(3年)
  • 専門学校(3年)

を卒業すると、国家試験の受験資格が得られます。

また、その年の卒業見込者も受験できます。

診療放射線技師国家試験の難易度

応募者数は3000人前後で推移

診療放射線技師の国家試験では、診療放射線技師の養成課程がある

  • 大学
  • 短大
  • 専門学校

で所定の課程を修了することにより、受験資格が得れます。

試験の合格率は約70〜85%となっています。

診療放射線検査技師になるには? 資格は必要?

例年、診療放射線技師の国家試験受験者数は年間3000名前後で推移しています。

この10年で一番多かったのは令和5年度で3,565名、反対に少なかったのは平成26年度で2,839名となっています。

合格率は70%〜85%程度

しかし、合格率となると受験者数に関係なく行われた年ごとに差が見られます。

診療放射線技師の国家試験は合格させる人数が決まっているわけではなく、あくまで受験者が合格基準に達しているかどうかで判断されるからです。

一般に問題の6割程度を正答すれば合格ラインとされています。

実施年度によって合格率は異なり、令和4年度では87.0%の高い合格率だった反面、平成26年度では73.8%という低い水準になっています。

合格率が目立って低かった翌年は難易度が優しくなるという傾向があり、全体的に合格率は70%〜85%程度と考えておくとよいでしょう。

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診療放射線技師国家試験の受験者数・合格率

診療放射線技師国家試験受験者数の推移

診療放射線技師国家試験の受験者数は、2,500人~3,500人くらいの間を推移しています。

令和5年度の受験者数は3,565人となりました。

診療放射線技師国家試験受験者数_令5

診療放射線技師国家試験合格率の推移

近年の診療放射線技師国家試験の合格率は、実施年によってばらつきがあります。

令和5年度の合格率は79.5%となっています。

診療放射線技師国家試験合格率_令5

令和5年度 診療放射線技師国家試験新卒・既卒の受験者・合格率

令和5年度の診療放射線技師国家試験の受験者数は、新卒が3,208人、既卒は357人で比率にすると、新卒90.0%、既卒10.0%です。

合格率は新卒の方が高く、新卒86.3%、既卒18.8%となっています。

診療放射線技師国家試験新卒・既卒合格率_令5

診療放射線技師国家試験の概要

国家試験の形式

国家試験の出題形式は5つの選択肢から正解を1つ選ぶマークシート方式になっています。

試験科目はまず基礎医学大要で基本的な医学知識が問われます。

そして、専門となる放射線の科目については

  • 放射線生物学(放射線衛生学を含む)
  • 放射線物理学
  • 放射化学

などが挙げられます。

その他にも、

  • 医用工学
  • 診療画像機器学
  • エックス線撮影技術学
  • 診療画像検査学
  • 画像工学
  • 医用画像情報学

といった診療放射線技師の業務の要である画像についての専門科目から、

  • 放射線計測学
  • 核医学検査技術学
  • 放射線治療技術学
  • 放射線安全管理学

といったさらに高度な分野についても出題されます。

試験は毎年2月下旬のうちの一日で、

  • 午前の部(2時間30分)
  • 午後の部(2時間35分)

の構成で実施されています。

令和6年度 診療放射線技師国家試験の概要

試験日 令和7年2月20日(木曜日)
試験地 北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、広島県、香川県及び福岡県
受験資格 文部科学大臣が指定した学校又は都道府県知事が指定した診療放射線技師養成所において、3年以上診療放射線技師として必要な知識及び技能の修習を終えたもの(令和7年3月13日(木曜日)までに修業し、又は卒業する見込みの者を含む。)など
受験手続き 受験に関する書類は、令和6年12月16日(月曜日)から令和7年1月6日(月曜日)までに診療放射線技師国家試験運営本部事務所及び各地の診療放射線技師国家試験運営臨時事務所に提出すること。
試験科目 基礎医学大要、理工学・放射線科学、エックス線撮影機器学、エックス線撮影技術学、診療画像検査学、画像工学、医療画像情報学、核医学診療技術学、放射線治療技術学、放射線安全管理学及び医療安全管理学
ただし、2のただし書に該当する者については、次の科目を免除する。
基礎医学大要、理工学・放射線科学、エックス線撮影機器学、エックス線撮影技術学、画像工学及び放射線安全管理学
合格率 79.5%(令和5年度)
合格発表 令和7年3月21日(金曜日)午後2時に厚生労働省ホームページの資格・試験情報のページにその受験地及び受験番号を掲載して発表
受験料 11,400円
詳細情報 厚生労働省 診療放射線技師国家試験

「診療放射線技師国家試験の合格率・難易度」のまとめ

近年の診療放射線技師国家試験の合格率は、実施年によってばらつきがあります。

合格率が目立って低かった翌年は難易度が優しくなるという傾向があり、全体的に合格率は70%〜85%程度と考えておくとよいでしょう。

令和5年度の合格率は79.5%となっています。