競輪選手になるには

日本競輪学校で学び、資格試験を受ける

競輪選手になるには、国家試験の「競輪選手資格検定」に合格しなければなりません。この資格試験は、誰でも受験することができますが、「日本競輪学校」で学んだ者でなければ、合格はかなり難しいようです。

そのため、競輪選手になりたい人は、まず、静岡県の伊豆にある日本競輪学校に入学して、1年間勉強することが、実質的に前提条件となっています。

日本競輪学校の入学試験

一般入試は、技能試験と適性試験のどちらかを受けます。技能試験は、自転車競技で一定の実績がある受験生が対象で、適性試験は、他のスポーツ経験者が対象です。

技能試験は、1次試験が1000メートルと200メートルのタイムトライアルです。

合格基準は1000メートルのコースを1分10秒程度で走行する能力が求められます。自転車競技経験者が対象となる試験で、かなり鍛えないと、このタイムを出すのは難しいようです。

2次試験は身体検査と人物考査(口頭試問、適性検査、作文など)です。

適性試験は、1次試験が垂直跳びと背筋力の測定で、2次試験が台上走行試験装置を使った回転回数や走行速度の測定です。2次試験には身体検査と人物考査(口頭試問、適性検査、作文など)もあります。

日本競輪学校

日本競輪学校での生活

技能試験か適性試験に合格したら、静岡県の日本競輪学校へ入校することになります。

在学期間は通常1年弱ですが、成績優秀者は半年でも卒業できます。既婚者も含めて全寮制です。帰宅できるのは、夏と年末年始の休暇中に限られます。

学費は無料です。ただし、寮での食費やウェア代などで、約100万円かかります。その費用はJKAから借りることができ、返済は、競輪選手になった後、獲得した賞金から引かれます。

寮への携帯電話やパソコンなどの持ち込みは禁止されています。電話は公衆電話のみで、利用は自由時間に限られています。また、男性は丸刈り、女性はショートカットで、化粧は禁止されています。

授業は、学科と実技に分かれます。学科では、競輪選手に必要な法律の知識や競輪のルール、自転車に関する知識の他、国語や社会といった一般科目も勉強します。

実技は、たいてい学校内の施設やバンクで行われます。筋力トレーニングや実際のトラックレーサーを使っての訓練があります。早朝や放課後、休日には、自主練習に取り組む生徒もいます。

教官の指導は、学科、実技はもちろん、日常生活についてもかなり厳しいといわれています。競輪は公営ギャンブルで、投票の対象になりますから、不正防止とともに、体調管理や生活態度については厳しくしつけられます。

それを「厳しすぎる」と感じる生徒の中には、途中で退学する者もいるようです。

競輪選手資格検定試験を受ける

卒業の直前、競輪選手資格検定を受験します。競輪学校でしっかり学べば、たいてい合格するといわれており、ほとんどの受験生が合格しているようです。資格検定に合格すると、晴れて競輪選手になれます。

競輪選手として競技生活に入る者は、全国各地にある日本競輪選手会の支部に所属します。どこに所属するかは、出身地や師匠と同じ支部を選ぶことが多いようです。これによって選手登録が行われ、デビューすることができます。

女性選手の場合

女性選手も、男性選手と同じく、日本競輪学校に入り、競輪選手資格試験に合格しなければなりません。日本競輪学校の入学試験も、男性選手とほとんど同じ内容です。

全体の1割程度の数にはなりますが、毎年女性の新人レーサーも誕生しています。男性との体力の違いから、女性と男性は別のレース(ガールズケイリン)を走ることになります。

日本競輪学校では、全員が寮生活をします。その寮は、フロアによって男女別になっています。また、日曜日の外出は、男性と女性が隔週で許可されており、男女が同じ日に外出することはできません。