競輪養成学校(日本競輪選手養成所)の入学条件・適性試験の難易度・合格率を解説

競輪選手になるためには、財団法人JKAによる検定試験に合格する必要があります。また、この試験に合格するには日本競輪選手養成所で学ぶことが条件になっています。

日本競輪選手養成所の入学条件や試験の内容は男女で違いはありませんが、入学試験の倍率と難易度は男女で異なります。

ここでは日本競輪選手養成所の入学条件や入学試験の内容、倍率と難易度などについて詳しく解説していきます。

日本競輪選手養成所の入学条件

競輪選手になるためには、財団法人JKAによる検定試験に合格しなければいけません。

検定試験に合格するには事実上、日本競輪選手養成所で学ぶことが条件となっています。

日本競輪選手養成所の入学条件や入学試験の内容は男女とも基本的には同じです。

日本競輪選手養成所の入学条件
  • 入学日に17歳以上であること
  • 高校卒業と同等以上の学力を有すること

つまり、高校卒業者(翌春の卒業見込み者も含む)か、入学日に17歳以上で大学検定合格者であれば受験できます。

その他にも細かい条件はありますので、「日本競輪選手養成所」のウェブサイトで確認しましょう。

入学試験は例年、11月から12月にかけて行われ、翌年の1月に合格者が発表されます。

入学式は5月に行われ、合格者は競輪選手になるための時間を過ごすことになります。

競輪選手になるには

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日本競輪選手養成所の入学試験の内容

日本競輪選手養成所の入学試験は、「一般入試」と「特別選抜入試」の2種類があります。

「特別選抜入試」とは世界規模の自転車レースか、オリンピックの個人種目(自転車競技をのぞく)で優秀な成績を修めた人が対象です。

ほとんどの受験生は「一般入試」を受験し、一般入試では「技能試験」と「適性試験」のどちらかを受けます。

技能試験は、自転車競技で一定の実績がある受験生が対象となる試験で、適性試験は、他のスポーツ経験者が対象です。

一般入試には1次試験と2次試験があり、技能試験と適性試験では1次試験の内容が異なります。

技能試験の1次試験は以下の通りです。

  • スタンディングスタート(発走機などを使って静止した状態からのスタート)での1000mタイムトライアル
  • 400m助走後の200mのタイムトライアル

合格基準は1000mのコースを1分10秒程度で走行する能力が求められ、自転車競技の経験があってもかなりの実力者でないと合格するのは難しい基準となっています。

男子の日本記録が「1分00秒017」、男子ジュニアの日本記録が「1分04秒938」となっており、1分10秒前後は国体の高校男子の部で上位入賞できるタイムです。

一方、適性試験の1次試験は次の通りです。

  • 垂直跳び
  • 背筋力

どちらも競輪において最も求められる運動能力と筋力の測定です。

さらに、台上走行試験装置を使って軽負荷での最高回転回数の測定、体重負荷での走行速度と仕事量の測定も行われます。

技能試験、適性試験ともに2次試験では身体検査と人物考査(口頭試問、適性検査、作文など)が実施されます。

日本競輪選手養成所入学試験の倍率と難易度

日本競輪選手養成所入学試験の倍率と難易度は、男子と女子で異なります。

男子は2020年度入学者を決める入試の結果を見ると、受験者が370名で合格者が70名となっており、合格率は20.5%です。

一方で女子は受験者39名に対して合格者が20名と、合格率は52.6%です。

女子は受験者数が男子に比べて10分の1程度しかいないため、倍率は例年2倍程度となっています。

男子の場合は狭き門で、現役の競輪選手でも入学試験では2、3回不合格になっている人も少なくありません。

男子は自転車競技の経験者でも、合格するには相当な実力が必要です。

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日本競輪選手養成所のまとめ

日本競輪選手養成所のおもな入学条件は、「入学日に17歳以上であること」「高校卒業と同等以上の学力を有すること」です。

ほとんどの受験生が受けることになる「一般入試」には技能試験と適正試験があり、対象者や試験内容が異なるため、よく確認しておきましょう。