水泳選手の体型、体格、手のひら

肩幅の広い逆三角形

水泳選手というと、肩幅の広い逆三角形の体型が特徴です。女性の水泳選手には、引退後、肩幅の広いことを気にする人もいるほどです。

水泳選手が逆三角形の体型になるのは、泳いでいる時、肩と腰の筋肉をよく使うからです。

水中で前へ進むため、腕でかいて脚でキックします。しかも、1日に数千メートルも泳ぎますので、肩回りが相当に鍛えられます。

その結果、肩幅が広がる一方で、腰や腹回りがシェープアップされ、あのような体型になるのです。

といって、水泳をすれば、誰でも逆三角形の体型になれるわけではありません。10代半ばの第二次成長期に、相当な量の水泳トレーニングを行うため、鍛えられた筋肉と連動して肩幅が広がります。

成人後は、いくら泳いでも、肩幅そのものが広がることはありません。

理想は魚のような流線型

水泳選手の体型といっても、長距離か、短距離か、あるいは種目によって違いがあります。

たとえば、短距離の選手は、長距離の選手に比べるとがっしりとしています。

ただし、「がっしりとしている」といっても、筋肉質でムキムキタイプではありません。筋肉が凸凹していると、むしろ、水の抵抗となってタイムロスにつながります。

水泳選手としては、少し皮下脂肪がつき、身体全体が滑らかに丸みを帯びている方が有利です。

金メダリストの水かき伝説

ソウル五輪の男子100m背泳ぎで金メダルを獲得した鈴木大地が、当時、「私の手には、水かきがついている」とコメントして話題になったことがあります。

鈴木さんによると、日頃の練習の時から、指と指の間に水かきがあるという意識で泳いでいたそうです。

すると、いつの間にか、指と指の間の皮膚がビヨーンと伸びるようになり、本当に水かきがついているような手になったということでした。

水泳のトップ選手の間では、手に水かきがあるような意識で水をかくというのは常識です。

それを強く意識しつづけ、かつ、普段からマッサージをしたり、皮膚を伸ばしたりしていると、まるで水かきがついたような手になる可能性があるということでしょう。

逆にいえば、それくらい水泳に打ち込まなければ、オリンピックで金メダルを獲得するのは難しいという話でもあります。