競輪選手のやりがい

まずはレースに勝つこと

競輪選手のやりがいは、まず、レースに勝つことです。出走するレースで1着になること、あるいは、少しでも着順を上げることが、次のレースへのモチベーションになっていきます。

競輪では、開催ごとに3〜4日かけて予選と準決勝、決勝のレースを行います。誰もが優勝をめざして出場しますので、最終日の決勝レースを制することも大きなやりがいです。

また、選手の実力に応じて、初めて決勝に残ったとか、初優勝を飾ったといったこともやりがいになります。

さらに、日々のレースでは、なかなか勝てなかった選手に勝てたり、思い通りのレースができたことなども、選手個々のやりがいとなっています。

実力に応じてランクが上がること

約2700人の競輪選手が、S級S班を頂点に、実力に応じて6ランクに分けられています。

新人選手は、まずA級3班に入れられ、レースの着順によって増える競走得点によって、最下位のA級3班からA級2班、A級1班、そして、S級2班、S級1班、S級S班へとランクアップしていきます。

S級S班が9名で、S級1班が約250名、S級2班が約500名、A級1班、2班、3班がそれぞれ約700名です。

半年間の成績で、6月と12月にランクが再編されます。S級下位とA級上位の200人が自動的に昇降格され、S級とA級の班分けは、前年半期の成績を基に振り分けられます。

S級S班は、優勝賞金が1億円のKEIRINグランプリに出場資格を得た9人だけです。レース出場に関する優遇措置やS級レースのシード権、交通費の特別料金支給といった特典があり、競輪のPR活動やイベントなどに出演します。

競輪選手にとっては、レースに勝つことでランクアップしていくことが大きなやりがいになります。

世界の大舞台で活躍できること

1977年から1886年にかけて、中野浩一選手が、自転車競技の世界選手権で10連覇を達成しました。当時、中野選手は、獲得賞金が年間1億円を超えたこともあって、プロ野球のスター選手と並ぶ人気を誇りました。

また、自転車競技の盛んなヨーロッパでも、中野選手は大スターとして尊敬を集めました。30年近く経つ現在でも、フランスでは「ムッシュ」と呼ばれ、伝説的な存在となっています。

現役の競輪選手が、初めてオリンピックに出場したのは、1996年のアトランタ五輪でした。1000メートルのタイムトライアルで、十文字貴信選手が銅メダルを獲得(1分03秒261)し、日本でも競輪人気が高まりました。

また、2004年のアテネ五輪では、日本代表がチームスプリントで銀メダルを獲得しました。

2000年のシドニー五輪からは「ケイリン」が正式種目となり、2008年北京五輪で、永井清史選手が、そのケイリンで銅メダルを獲得しました。

実力しだいでは、競輪選手としてオリンピックに出場し、メダルを獲得することも可能です。世界の大舞台で活躍するという夢をもてることも、競輪選手の大きなやりがいになっています。