競輪選手のつらいこと、大変なこと、苦労

落車などでケガが絶えない

競輪選手にとって、最も大変なことはケガが絶えないことでしょう。レースや練習中に接触したり、バランスを崩して落車すると、大きなケガにつながります。

また、落車した選手や自転車に衝突したり、それらを避けようとして事故に巻き込まれることもあります。

落車事故は、時速50キロ以上のスピードで疾走している時に起きやすいものです。

路面に叩きつけられたり、自転車に激突したりして、打撲や擦り傷は当たり前、肋骨や指、脚を骨折したり、頭を強打して脳しんとうを起こすこともあります。

とくに、鎖骨を骨折することが多く、競輪界では「鎖骨骨折を乗り越えてこそ一人前」ともいわれています。

現在は、ヘルメットやプロテクターが改良され、死亡事故や大ケガを負う大事故は大幅に減りました。それでも、競輪用の自転車にまたがっている限り、どこかのケガは絶えません。

とくに若手選手は金銭的に苦しい時期が続く

競輪選手の数は、1990年代に約4000名いましたが、現在は約2700名と激減しています。

団塊の世代の選手がたくさん引退したという事情もありますが、選手数が減った大きな理由は、長期の経済不況と競輪人気の衰退です。競輪場の閉鎖が相次ぎ、競輪学校の入学も、年2回から年1回に減りました。

長期の経済不況と競輪人気の衰退で、売上が減り、賞金額も減っています。その一方、競輪選手としての経験が浅く、レース展開に慣れない若手選手は、なかなか勝てません。

そのため、若手選手の収入が低くなっています。

若手選手は、たいてい移動の交通費や食費などを節約しています。そのため、トレーニングが厳しい割に食事が片寄りがちです。

また、成績が振るわなければ、20代前半でも引退に追い込まれますので、デビュー直後の時期を乗り切れるかどうかが、大きな問題になっています。

行動が制限される

若手の苦しい時期を乗り越えると、収入はそれなりに高くなります。しかし、レースに出場する機会が増えると、全国の競輪場を渡り歩かなければなりません。その結果、1ヵ月の半分近くは自宅に帰れません。

しかも、競輪開催中は、競輪場の宿舎に入り、緊急時以外、家族との連絡もできません。

とくに子どもがいる家庭では、家族と過ごす時間をつくれないことが、つらいことのようです。