コピーライターの年収はいくら? 給料についてくわしく解説

コピーライターの平均年収・給料の統計データ

コピーライターの給料や年収は、個々の経験や実力によるほか、働き方によっても違いがあります。

広告代理店などの会社に勤める場合、大手広告代理店では30代でも年収が1000万円を超えることがある一方、中小企業の場合はそこまで高額な給料を得るのは難しいとされます。

フリーランスとして働くコピーライターの場合は、個人の実力が収入により大きく影響します。

実績を残し、大きな仕事をいくつも任されるようになれば会社勤めの人よりもたくさんの収入を得られる可能性がありますが、実力勝負の厳しい世界で生き残るのは大変です。

コピーライターの平均年収・月収・ボーナス

求人サービス各社の統計データ

職業・出典 平均年収 年収詳細
コピーライター
(Indeed)
560万円 時給 1,536円
月収 25.0万円
コピーライター
(求人BOX)
424万円(正社員) 派遣社員平均時給 1,586円
アルバイト・パート平均時給 1,052円
コピーライター
(転職ステーション)
434万円
コピーライター
(転職会議)
365万円 20代前半:292万円
20代後半:356万円
30代:419万円
40代以上:448万円
コピーライター
(給料バンク)
290.8万円~379.4万円 平均給料:23万円
20代給料 :25万円
30代給料 :35万円
40代給料 :45万円
初任給:10~万円

各社の統計データをまとめると、コピーライターの年収は400万円前後がボリュームゾーンと考えられます。

年齢が上がるにつれて確実に給料もアップする傾向が見られますが、求人サービスによってややバラつきがあります。

コピーライターは個人の実力のほか、所属する企業の規模によっても給料に差が出やすく、同じくらいの勤続年数の人と比較しても、人によって収入が大きく変わってくることがあります。

コピーライターの手取りの平均月収・年収・ボーナスは

各社の統計データを基に算出すると、コピーライターの平均年収は400万円前後、月額の給料は22~30万円程度になると思われます。

ただし、コピーライターのようなクリエイティブ職の給料は、年功序列ではなく、個人の能力・成果によって上下することも珍しくありません。

そのため、若くても実力が認められると一気に給料が跳ね上がり、30代のうちに年収1000万円を手に入れることも不可能ではありません。

ボーナスについては、中堅から大手の広告代理店ではたいてい支給されていますが、支給額は会社の業績や個人成績に連動するケースが多いようです。

コピーライターの初任給はどれくらい?

コピーライターの新卒正社員の初任給は月給20万円~25万円程度が一般的といわれ、他の業種・職種で働く社員の初任給と大差はありません。

国内の広告代理店最大手の電通でも、2021年度採用での初任給は月26万円程度となっています。

中小の広告代理店では、この額よりも低めとなっていることが大半です。

また、広告代理店に新卒で入社する場合は、まず総合職や営業職など別職種で経験を積み、選抜によってコピーライターになるケースが一般的です。

そのため、初任給が支給される時点では、コピーライターとしての仕事をしていない可能性もあります。

コピーライターの福利厚生の特徴は?

大手の広告代理店は歴史の古い企業も多く、福利厚生は比較的充実しているようです。

社会保険が整っており、有給休暇や特別休暇などの各種制度も揃っている企業が目立ちます。

また、自社所有の保養施設などが利用できたり、スキルアップのためのセミナー参加費や書籍購入費などの手当が支給されたりすることもあるようです。

一方、ネット広告事業を手掛ける歴史が新しめの企業でも、従業員の働きやすさを追求した、ユニークな制度を設けている場合があります。

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コピーライターの給料・年収の特徴

年俸制で給料が支払われる場合も

コピーライターが所属する企業では、基本給とは別で、残業代、休日出勤代、ボーナスが支給されるケースが多いです。

ただし、欧米からの影響か、賃金の額を年単位で決める「年俸制」をとり、その金額を12ヵ月に分けて支払う企業も増えてきています。

また、コピーライターなどのクリエイティブ職は多忙で長時間労働になりやすく、サービス残業をしている人もいるようです。

就職先を探す際には、その会社の給料の支払われ方について、よく確認しておいたほうがよいでしょう。

実力次第で年齢関係なく給料が上がる企業も

大手の広告代理店から中小の広告制作会社まで、コピーライターの勤務先はさまざまですが、規模の大きな企業ほど正社員として働く人が多いようです。

広告業界は人気があるため大手企業への就職は厳しいですが、そこで順調にキャリアを築いていけば、30代から40代前半くらいのうちに年収1000万円以上を手にすることも可能です。

コピーライターは個人の能力や成果が重視される仕事なので、頑張り次第で年齢関係なく、同期の給料を飛び越えていける場合もあります。

それは別の見方をすると、実力がないと判断されると、給料が下がる可能性もあるということです。

会社には次から次へと新人コピーライターたちが入ってくるため、常に自分を磨き続けなくてはならないプレッシャーを感じることも多いです。

経験を積むと独立する人も多い

広告代理店で経験を積んだ著名なコピーライターは、独立してフリーランスになったり、自分の広告事務所を立ち上げたりするケースも多いです。

業界内で名前が知られるほどのコピーライターになっていれば、会社に所属していなくても安定して仕事をもらい、稼ぐことができるでしょう。

ただし、コピーライターは実力勝負の仕事なので、認められなければ大きな仕事に携わることはできませんし、生き残れない厳しい一面もあります。

コピーライターが所属する代表的な企業の年収

会社名 平均年収 平均年齢
電通グループ 1160万円 40.9歳
博報堂DYホールディングス 1064万円 43.4歳
サイバーエージェント 680万円 32.6歳

出典:有価証券報告書(2020年5月)

電通グループの平均年収

国内総合広告代理店としてトップの電通グループは、平均年収が41歳ほどで1160万円となっており、広告業界でかなりの高収入が期待できる企業です。

設立は1906年と長い歴史を持つ企業ですが、近年は海外マーケットの開拓にも力を入れており、さらに事業範囲を拡大させています。

博報堂DYホールディングスの平均年収

国内総合広告代理店としての第2位が、博報堂DYホールディングスです。

博報堂や大広、読売広告社など、国内の歴史ある広告代理店を傘下に置く持株会社として2003年に設立されました。

こちらも平均年収は1000万円を超えており、高水準の給料が期待できます。

サイバーエージェントの平均年収

サイバーエージェントは、インターネット広告を主とした事業展開を行う会社です。

設立は1998年で、広告業界全体では比較的歴史の新しい企業ですが、ネット広告の分野で急速に成長を遂げ、現在は東証1部に上場しています。

ここで挙げた他の2社に比べて、平均年齢が非常に若いことが特徴的です。

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コピーライターの正社員以外の給料・年収

アルバイト

広告会社の就職試験は倍率が高く、そうそう簡単に入れるものではありません。

とくに未経験でコピーライターになりたい場合、新卒以外で大手広告代理店に入るのは非常に厳しいのが現実です。

中小の制作会社であればアルバイトの求人を出していることもあるので、挑戦してみる価値はあるでしょう。

ただし、会社によっては雑用ばかりのアシスタント業務しか任せてもらえないこともあります。

それでも、地道に熱意をアピールしていれば、いずれコピーを書かせてもらえるチャンスがやってくるかもしれません。

フリーランス

広告代理店や制作プロダクションで経験を積んだコピーライターのなかには、独立してフリーランスになる人も多く見受けられます。

フリーランスにとって、仕事の発注元はおもに広告代理店や制作プロダクションで、案件ごとに交渉のうえ報酬を決めます。

一般的なフリーランスのコピーライターの場合、A4のサイズの印刷物で、ページ単価3万円~が相場とされています。

しかし実際には文字量やその人の実力、代理店・プロダクションとの関係性、掲載媒体、納期、仕事の込み具合なども加味し、臨機応変に報酬が決定されます。

コピーライターの働き方の種類・雇用形態

コピーライターが収入を上げるためには?

有名な広告代理店へ就職し、キャリアを築く

コピーライターとして収入をアップさせたいのなら、大手広告代理店に入社するのが手っ取り早いです。

というのも、大手広告代理店では多種多様なクライアントの大きな仕事に携わるチャンスが多く、そこでコピーを担当すれば、自分の作品が世に出る可能性も高まるからです。

コピーライターとしての実力が認められると、一気に給料がアップすることもあります。

しかしながら、大手には優秀なライバルもたくさん集まりますので、確実にコピーライター職に就けるとは限りません。

日々、コピー上達のために地道に訓練する必要がありますし、数えきれないくらいのコピーを書き続ける努力が求められます。

年収数千万円ともいわれる著名なコピーライターまで上り詰めることができるのは、ごくまれなことだと考えたほうがいいでしょう。

キャリアを積んで独立する

コピーライターは仕事をするうえで大がかりな設備も必要なく、そういった意味では独立しやすい仕事だといえるでしょう。

仕事量が安定するようになれば、会社員と比べて大きく収入を伸ばすことが可能です。

最近ではインターネット上でコピーが必要とされることも多く、広告業界で働いたことのない人が、「セールスレター」を書いて大きく稼いでいる例もあるようです。

しかし、独立後しばらくは収入が安定せず、仕事を得るための営業活動に頭を悩ませる人も少なくありません。

いくらコピーライターとしての実力がある人だとしても、よほど知名度がある場合以外、独立してすぐに仕事がどんどん入ってくるなどということは望めないのが現状です。