化粧品メーカーにはどんな職種がある?

事務系の職種

マーケティング

化粧品をつくるときには、いつでも「誰に対して、どのような商品を売るのか」を考えるところからスタートします。

化粧品メーカーの仕事は「夢を売るビジネス」ともいわれ、人々の「もっと美しくなりたい」という夢を叶えるためのサポートを役割としています。

しかし20代の女性と50代の女性では、求める化粧品の種類も質も異なります。

マーケティング職は、各世代の消費者がどのような化粧品を必要としているのかを調査し、商品全体のイメージをアイデアとして出していきます。

競合他社の戦略や商品の特徴も調べ上げ、他社にはない、より魅力的な商品づくりのコンセプトを形にしていきます。

美容部員(販売職)

「美容部員」は、最も化粧品メーカーらしさのある職種といえるかもしれません。

百貨店や小売店などの店頭にて、来店されたお客さまに自社商品をおすすめし、購入につなげていく販売の仕事に従事するのが美容部員です。

ただ単に商品を売るだけではなく、お客さまの肌の悩みをヒアリングし、最適な商品を提案し、使い方や効果に関するアドバイスなども行います。

商品知識はもちろん、メーカーやブランドの顔となって笑顔で親しみやすくお客さまに声掛けができる「販売職」としての適性も必要になる職種です。

営業職

化粧品メーカーの営業職は、自社製品の販売場所を拡大していく仕事です。

営業先は大きく分けて「小売店」と「百貨店」があります。

化粧品メーカーの営業先としての小売店にはドラッグストアや雑貨店、バラエティショップ、コンビニなどがあり、営業担当は、各店舗や企業のバイヤーと交渉し、新たに自社製品を取り扱ってもらうようアプローチします。

百貨店は、化粧品メーカーにとって大きな売上が見込める店舗です。

取引がない百貨店に対しては、売り場担当者に自社製品を取り扱ってもらうためのプレゼンテーションをします。

また既存顧客に対しては新商品の特徴を紹介・説明することや、売り場面積の拡大の交渉などを行うのが、百貨店営業担当の役割です。

広告・宣伝職

広告・宣伝職は、商品のパッケージデザインやネーミング、ブランドロゴなどを制作していく職種です。

実際に売り出す各商品に対して、どのような宣伝活動をすればより多くの人に認知されるのかを検証し、具体的なPRの手段を決めていく役割も担います。

メーカーのなかでは、とくにクリエイティブな職種であり、豊かな感性や世の中のニーズをつかむ力も求められます。

技術系の職種

研究開発職

研究開発職は、マーケティング職などによって行われた市場調査を基に、消費者のニーズに合う新しい化粧品を開発していきます。

商品コンセプトを設定したら、まずはサンプル(試作品)を完成させます。

その後、中身の成分を決める処方開発や臨床試験を経て、問題がなければ生産ラインに乗せていきます。

化粧品は直接肌に触れるものだからこそ、「美容」という面のみならず、食品と同じような安全性を維持しなくてはなりません。

化学など理系知識を駆使しながら、安全かつ多くの人に受け入れられる製品を開発するのが、研究開発職の役割です。

生産管理・購買職

生産管理・購買職は、化粧品製造に必要な原料や資材などの発注や調達業務を専門的に担当します。

商品の売れ行きデータを見ながら製造計画を組み、ムダのないよう、かつ不足が出ないように原料・資材を準備します。

品質管理・薬事担当職

化粧品は「薬事法」という法律にもとづいて製造・販売しなくてはなりません。

製品を世に出す前には、製品そのものはもちろん、製品の名称や広告物や販促物といったものにいたるまで、薬事的な決まりが守られているかを厳しくチェックする必要があります。

そうした法律的な面を専門的にチェックするのが「薬事担当」です。

その他にも品質管理系の職種では、製品の品質を保つために成分分析を行ったり、万が一、販売した商品にクレームがあった場合には、その商品の成分をあらためてチェックしたりします。

一般的な職種

上記以外にも、化粧品メーカーでは他業種の企業と同様、さまざまな職種の社員が活躍しています。

たとえば総務経理・財務、人事、労務といった「バックオフィス系」の職種は、会社の経営や社員の労働環境を整えていくためのサポートをする、重要な存在です。

役員らと近いところで会社の経営戦略を考えていく経営企画や、マスコミ対応などを専門的に行う広報などの職種も欠かせません。

企業規模が大きくなると、社長や役員のスケジュール管理や来客対応などを専門的に行う秘書職を置くケースもあります。