営業は実力次第で高収入に
住宅メーカーの営業職の給与は基本給に加えて契約数に応じた歩合が支払われます。この歩合は他業種と比べてかなり高額であるといえます。
一例ですが戸建ての契約1件につき50万円、仲介で収入の15%といった具合です。
腕のいい営業の場合、月収で100万円にのぼることも珍しくありません。世間一般的に住宅メーカーが高収入であると考えられているのはこれが理由です。
もちろん、契約がとれなければ基本給のみとなります。歩合が高額である分、基本給は20万円程度とそれほど高くありません。
厳しい営業ノルマ
住宅メーカーの利益が家を売ることで得られるのはいうまでもありません。売り上げを左右する立場である営業担当には売上目標が課せられています。
1ヶ月から2ヶ月に1件以上の契約を結べることが望ましいとされています。
しかし、この数値をクリアするのは極めて難しく、年間で4~6棟の契約がとれるかどうかが目安になってきます。営業成績がふるわない場合、他部署に異動になることもあるようです。
生産担当には各種手当が
設計や現場監督といった生産担当の給与は初任給で月収25万円前後が相場です。勤続年数に応じて比較的順調に金額が伸びていく傾向にあります。
インセンティブがない分、営業職に比べると収入が下がりますが、扱う件数が多い時には報奨金として手当がつくこともあるようです。
また、生産担当ならではの特徴として持っている資格に応じて能力給が上乗せされるということが挙げられます。
たとえば設計担当の場合、1級建築士の資格を持っていると資格手当として年間50万円程度支払われるのが一般的です。
設計営業という働き方
住宅メーカーの中には営業兼設計という職種を設けているところもあります。
これはもともと設計担当だった人が営業活動も行うというもので、より専門的な話ができる営業マンとして期待されています。
給与も歩合や資格手当、報奨金などが上乗せされるため、設計だけを行っているときに比べ大きく収入を伸ばしている人もいます。