住宅メーカーの年収はいくら? 給料相場をくわしく解説

住宅メーカー社員の平均年収・給料の統計データ

住宅メーカー社員の平均年収・月収・ボーナス

各求人サイトの統計データ

職業・出典 平均年収 年収詳細
住宅アドバイザー(住宅営業)
(indeed)
458万円 時給1223円
月給33.9万円
設計
(転職会議)
458万円 20代前半:343万円
20代後半:445万円
30代:475万円
40代:588万円
施工管理
(転職会議)
452万円 20代前半:354万円
20代後半:446万円
30代:506万円
40代:550万円
上場ハウスメーカー
(HOWMATCH)
627万円 -

求人サイト各社の年収データをみると、住宅メーカー平均年収はおよそ450万円前後であることがわかります。

ただし、一口にハウスメーカーといっても、誰もがCMで名前を知る超有名企業から、地方の小さな工務店までさまざまです。

給料事情も、おおむね企業規模に比例するかたちで上下幅がかなり大きく、上場している企業だけでみると、平均年収は600万円弱となっています。

住宅メーカーの手取りの平均月収・年収・ボーナス

住宅メーカーのボーナスは、個人の営業成績や企業の経営状況によって大きく支給額が変動します。

このため、あくまでひとつのモデルケースとなりますが、年収を500万円、ボーナスを月給の3ヵ月分と想定すると、額面金額は月給33万円、ボーナス100万円と試算されます。

そこから厚生年金や健康保険などの社会保険料、所得税などを差し引くと、独身者の場合の手取り金額は、月々約26万円、ボーナスは約80万円です。

所得水準は平均的なサラリーマンよりもやや上であり、ある程度の余裕をもって暮らすことができるでしょう。

住宅メーカーの初任給はどれくらい?

住宅メーカーの初任給は、大卒で20万円前後、大学院卒で22万円前後が相場です。

全国転勤のない一般職や事務職の場合はもう少し低くなり、大卒で18万円くらい、専門学校卒で17万円くらいです。

上場クラスの大手企業でも中小でもほぼ同じくらいであり、世間的にみてもごく一般的な水準といえます。

ただ、営業職などの場合は、この基本給に加えて歩合給が支給されますので、成績しだいでは1年目からいきなり高収入を得ることも可能です。

住宅メーカーの福利厚生の特徴は?

住宅メーカーの福利厚生は、一部の大手ハウスメーカーを除けば、あまり恵まれているとはいえません。

社会保険など一通りは整備されているものの、各種手当も手厚いケースはまれです。

住宅メーカーは実力主義のところが多く、がんばった人とそうでない人で差をつける傾向にあります。

全社員に均等に利益を配分する福利厚生という考え方自体が、住宅メーカーにはなじまないのかもしれません。

そうした事情もあってか、住宅メーカーは労働組合を組織している企業が少ないことでも知られています。

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住宅メーカーの給料・年収の特徴

営業職は歩合給の割合が高い

住宅メーカーの営業職では、お客さまからの契約を取るごとに、「営業報奨金」などの名目で、月々の基本給にプラスして歩合給が支給されます。

その金額は企業や年次によって多少の差がありますが、契約獲得1軒につき10万円前後が相場とされています。

仮に基本給を25万円とすると、2軒の建築請負契約を取った月の給料は45万円という計算になり、歩合給の割合が非常に高いことがわかります。

さらに、営業成績はボーナスにも影響し、契約を獲得した案件の利益の数パーセントがボーナスに上乗せされるケースが一般的です。

好成績をあげれば、20代で年収1000万円以上を稼ぐことも不可能ではないでしょう。

ただし、そのためにはハードワークが必要になり、月ごとの収入のバラつきも大きくなります。

住宅メーカーの営業職は、ハイリスク・ハイリターンといえるでしょう。

技術職は安定している

営業職とは対照的に、設計や施工管理、積算、構造解析、研究開発などの技術職や、経理総務など本社の事務職の給料は安定しています。

月によって支給額が上下することはありませんし、ボーナスもそこまで大きくは変動しません。

昇給についても、学歴や保有資格によって若干の個人差があるものの、おおむね平等に、年次どおりにアップしていきます。

その代わり、大企業で管理職にでもならない限り、年収1000万円以上を得ることは難しいでしょう。

実力次第で高収入を狙える営業職とどちらがよいかは、人によって意見の分かれるところです。

企業規模に比例する

どの業界であっても、社員の給料はおおむね企業規模に比例しますが、住宅メーカーの場合はその傾向が顕著といえます。

業界大手の積水化学工業は社員の平均年収が900万円を超えている一方で、同じ上場企業でもその半分ほどの年収しかないところもあります。

地方の工務店の場合、400万円以下というところも珍しくありません。

住宅メーカーでは、事業規模が大きく、年間の着工件数が多いほど、自社工場で同じ資材を大量生産してコストを圧縮できますので、利益を上げやすくなります。

小さな工務店だと、資材を外注しなければなりませんので、どうしても建築コストは高くなり、工事1件あたりの利益も目減りしますので、社員の給料も低くなります。

お金がすべてというわけではありませんが、住宅メーカーで高い給料を得たいなら、できる限り大手に就職する必要があるでしょう。

代表的な住宅メーカーの年収

会社名 平均年収 平均年齢
積水化学工業 903万円 40.3歳
積水ハウス 808万円 42.8歳
タマホーム 655万円 38.9歳

出典:2020年現在(各社有価証券報告書より)

積水化学工業の平均年収

積水化学工業は、セキスイハイムというブランドを展開している化学メーカーです。

住宅のほかにも高機能樹脂などを製造している高利益体質の企業で、社員の平均年収は業界トップとなっています。

積水ハウスの平均年収

業界1位のシェアを誇る積水ハウスの平均年収は、およそ800万円です。

世間一般のサラリーマンの2倍近い給料となっており、有名企業にふさわしい高水準といえます。

タマホームの平均年収

タマホームは、首都圏郊外や地方を中心に事業展開するハウスメーカーで、ローコストの住宅づくりに定評があります。

平均年収は655万円と、積水ハウスには及ばないものの、世間相場よりかなり高くなっています。

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住宅メーカー社員が収入を上げるためには?

住宅メーカー社員が収入を上げるためには、一軒でも多くの契約を取って、報奨金で稼ぐのが1番の近道です。

ただし、そのための方法はさまざまであり、営業スタイルも複数考えられます。

セールストークや交渉術、プレゼン能力などをみがいて、純粋に営業技術をきわめていくという道もあります。

ファイナンシャルプランナーなどの資格を取って、住宅ローンや生活設計に関する相談にも応じられるようになると、顧客の信頼度も上がり成約につながりやすいでしょう。

仕事のかたわら、コツコツと地道に設計に関する勉強をして建築士資格を取り、設計も自分でできる「設計営業」になるという道もあります。

芸術的なセンスや感性に自信があるなら、インテリアコーディネーターなどの資格を取って、内装や家具までトータルで提案できる営業マンを目指すのもよいでしょう。

努力と試行錯誤を積み重ねて、自分に合った営業スタイルを身につけることができれば、コンスタントに結果を出し、高収入を得られるはずです。