女性の住宅メーカー社員のキャリアパス・結婚後の生活

女性の住宅メーカー社員の現状

住宅メーカーでは、男性だけでなく、女性社員も大勢働いています。

とくに住宅展示場やモデルハウスでは、最初にお客さまを接客するのはたいていが女性スタッフです。

ただし、そうした女性社員のほとんどは、一般職として入社した人や、外部から雇われている派遣社員、契約社員、またはアルバイトやパートなどです。

総合職として働く女性社員はかなり少なく、また年次が上がれば上がるほど、女性割合は下がっていきます。

住宅メーカーは、給料面などが恵まれている反面、体力的にも精神的にも非常にハードです。

体育会系の屈強な男性社員であっても、早期に離職してしまう人も珍しくありません。

近年は政府主導の働き方改革の影響もあり、徐々に労働環境は改善されつつありますが、それでも女性にはきわめて厳しい職場といわざるをえないのが現状です。

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女性の住宅メーカー社員の強み・弱み

女性の住宅メーカー社員の強みは、なんといっても「女性目線」の接客や設計ができることです。

使いやすい間取りや家事のしやすい動線、キッチンや洗面台といった設備を提案する際には、実体験に基づいた女性としての視点が非常に役に立つでしょう。

とくに、センスが求められるインテリアコーディネーターなどの内装関係の仕事では、女性社員の活躍が目立ちます。

反対に、女性社員の弱みとしては、やはり体力面で男性より無理が効かないという点が挙げられます。

時期によっては、ろくに休憩する暇もなく、朝から夜遅くまで働かなければならないこともあります。

睡眠不足や食生活の乱れとストレスで激太りしたり、逆に激やせしたりする女性社員もいるようです。

結婚後の働き方

住宅メーカーの仕事は、自分よりもお客さまの都合を優先させなければなりません。

お客さまの仕事終わりを待って、夜遅くから打ち合わせを行うことも頻繁にあり、仕事を片付けて帰宅する頃には日付が変わっているということもあります。

来客が増える土日祝日はほぼ確実に出勤しなければならず、ローテーションによる休みは不規則かつ不定期です。

そういった仕事と家庭生活を両立するのは容易なことではありません。

配偶者の同意と理解を得て、家事を負担してもらうことはもちろん、仕事に打ち込めるよう、心身ともにサポートしてもらうことが必要となるでしょう。

ただ、どうしても厳しい場合は、総合職から一般職に配置転換するという選択肢もあります。

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住宅メーカーは子育てしながら働ける?

住宅メーカーの仕事と子育てを両立するのは、かなり難しいといえます。

昨今は産休制度や育休制度の整っている企業も増えていますが、それでも育児が大変であることは変わりません。

各種制度を利用して産後1年程度は乗り切れても、乳児や幼児を育てつつ住宅メーカーのハードワークをこなすのは厳しいでしょう。

夜遅くまで預かってくれる保育所を利用したり、両親などのサポートを受けながら仕事を続ける人もいますが、退職の道を選ぶ人も目立ちます。

キャリアを継続したい場合は、一般的な制度に加えて、テレワークや時短勤務なども広く認められている、福利厚生の充実した大企業に就職することが必要になるでしょう。

住宅メーカーは女性が一生働ける仕事?

住宅メーカーの仕事は「激務」であり、ライフイベントが多く、体力的に男性より劣る女性が働き続けるのは限界があります。

女性をサポートするための各種制度も、大手企業を中心に整備されつつありますが、まだ完全とはいえません。

一方で住宅メーカー各社は女性社員の活躍を求めています。

家づくりには女性の視点からのアイディアやセンスが欠かせませんし、女性ならでの接客技術やセールストークが生きる場面も数多くあります。

たとえ出産や育児を機に離職しなければならなくなったとしても、一定のキャリアや資格さえあれば、復職することはさほど難しくありません。

子育てが落ち着いた後、数年のブランクを経て再就職する人も大勢いますし、主婦や母親としての経験を仕事に役立てて活躍している人もいます。

そういった意味では、住宅メーカーは女性が一生働ける仕事といえるでしょう。