人材派遣会社社員の仕事内容・企業の種類

人材派遣会社社員の仕事とは

人材派遣会社とは、働き手(人材)を求める「企業」と、働く場や仕事を求めている「人(登録スタッフ)」の間に立ち、両者のマッチングをする会社です。

クライアント企業に対しては、どのようなスキルや経験をもつ人材を欲しているのかをヒアリングし、自社の登録スタッフのなかから、最適な人材を派遣します。

一方、派遣先を探している登録スタッフに対しては、その人の希望条件(業務内容、勤務日数、給料など)を聞き出し、希望に合う派遣先を紹介します。

企業と派遣スタッフの双方にとって最適なマッチングを行うことが人材派遣会社の役割ですが、ただそれだけではありません。

派遣スタッフのキャリアに対する希望を聞いたり、働くうえで必要な教育や研修をしたり、キャリア相談などにものったりしたうえで、その人がイキイキと働ける派遣先を紹介します。

人材派遣会社の種類・分類

ひとくちに人材派遣会社といっても、日本全国に大手企業から中小企業までたくさんの会社があります。

その種類については、考え方によってさまざまな分け方ができますが、基本的なビジネスモデルは「派遣法」という法律によって定められているため、各社で大きく異なることはありません。

全体的には、大手企業が総合的な人材ビジネスを手がけるのに対し、中小企業の場合は業種や職種に特化するなど、得意分野を持って事業を展開する傾向があります。

人材ビジネスは需要があり、市場が拡大していることから、ベンチャー企業の参入も活発です。

人材派遣会社社員の業務内容

クライアント企業に対する業務

人材派遣会社には、営業担当者の働きかけなどを通じて、日々さまざまなクライアント企業から「このようなスキルや経験のある人材を派遣してほしい」という話が入ります。

人材派遣会社は、そのニーズを深掘りし、就業条件などを話し合ったうえでクライアントにとって最適な派遣スタッフを提案。

クライアントのニーズに合うスタッフを派遣するために、ときには就業条件(時給など)の交渉などをしたり、万が一、派遣先でのスタッフの勤務態度に問題があったりした場合にはクレーム対応なども行います。

なお、クライアント企業とは「派遣契約」を結び、人材派遣にかかるサービスの料金を受け取ります。

派遣(登録)スタッフに対する業務

派遣社員として働きたいと考える人は、まず人材派遣会社へのスタッフ登録を行います。

その際、アドバイザーなど専任担当者が登録希望者と面談をし、希望の就業条件や経験、スキルなどをしっかりと把握することが重要です。

そして本人のキャリアに関する意向なども踏まえ、クライアント企業から依頼を受けている案件のなかから、適切な案件をスタッフに紹介します。

クライアント企業とスタッフの双方が合意して派遣先企業が決定すれば、スタッフとは「労働契約」を結び、労働契約で定められている給料を支払います。

派遣先での仕事が始まってからも、派遣先での働き方の相談に応じたり、契約期間終了後には新しい仕事の紹介などをしたりします。

人材派遣会社の役割

かつての人材派遣というと、一般企業でデータ入力やファイリング、資料作成などを行うデスクワークの仕事が中心とされていました。

しかし、最近ではこうした事務職ばかりではなく、研究・開発といった専門職や、ITエンジニアといった技術職など、多岐にわたる職種で人材派遣が活用されています。

現在、派遣スタッフが活躍できる業界は、IT、不動産、金融、医療、教育、貿易など、ありとあらゆる業界に広がっています。

派遣先企業は自社のニーズに合う質の高い人材を、派遣スタッフは自らの希望に見合う職場を、それぞれ求めています。

この両者の意向をどう上手に結び付けられるかが、人材派遣会社の腕の見せどころです。

派遣社員の待遇改善や雇用期間制限の見直しなども進み、最近ではあえて派遣として働くことを選ぶ人も増えています。

日本の産業や労働力を下支えする人材派遣会社に期待される役割は、非常に大きなものといえます。

人材派遣会社に特有の職種

営業(法人営業)

法人企業に対して、人材派遣の活用を含めた企画提案やコンサルティング営業を行います。

営業相手は企業の人事担当者が中心です。

すでにある「モノ」を売る営業ではなく、相手の抱える課題やニーズを拾い上げながら、その課題を解決するための提案をするのが、人材派遣会社営業の特徴です。

ここで企業と深い話をすることが、その後、就業希望者と企業のよいマッチングにもつながっていきます。

新規開拓営業のほか、既存のお客さまのフォローを専門に担当する営業もいます。

アドバイザー(キャリアアドバイザー)

派遣会社に登録している派遣スタッフのフォローを行います。

派遣先での仕事状況や人間関係、仕事上で何か問題や困ったことがないか、といったカウンセリングをし、もし仕事内容や職場環境に問題がある場合には、派遣先企業と相談しながら改善を図ります。

派遣スタッフが安心して働けるように努めると同時に、派遣スタッフにイキイキと働いてもらうことで派遣先企業の満足度アップにも貢献します。

コーディネーター

コーディネーターは、派遣先企業が求める人物像に見合う派遣スタッフをマッチングさせます。

営業が持ってきた求人情報を基に、登録者のなかから職歴や業務スキル、勤務に関する希望等を踏まえてふさわしい人材を選び、仕事を紹介します。

まさに希望する仕事を求める派遣スタッフと企業との橋渡し的な存在です。

派遣会社によっては、この仕事まで営業担当者もしくはアドバイザーが兼任するケースもあります。

人材コーディネーターの仕事

スタッフ支援(スタッフサポート)

登録している派遣スタッフに対して、ビジネスマナーやパソコンスキルなどの教育・研修、キャリアコンサルティング、そのほか各種サポート業務を担当します。

アドバイザーが兼任することもあります。

人材派遣会社の有名な企業

ここでは、人材派遣会社を便宜上いくつかの種類に分け、それぞれについて詳しく紹介します。

総合人材サービス会社

総合人材サービス会社といわれるのは、「人材」に関するビジネスを多角的に展開している大手企業が中心です。

人材派遣事業だけでなく、人材紹介、アウトソーシング、求人広告、教育研修など、総合的なサービスを自社で展開しています。

本社のほか全国各地に拠点を置き、各エリアで多くの顧客を抱えています。

社員にとっては、活躍できるフィールドが広いことが魅力でといえるでしょう。

「スタッフサービス・ホールディンス」「リクルートスタッフィング」「パソナグループ」などの会社があります。

特化型人材派遣会社

あらゆる職種に対してカバーしている総合人材サービス業界に対して、「医療系専門職」や「ITエンジニア」など、特定の職種に特化した人材派遣事業を展開している会社です。

専門領域を生かして働きたい人と、スキルの高い人材を求める企業のニーズにしっかりと応えていくマッチングを行います。

医療系に特化した「メディカル・プラネット」や、ITに特化した「スタッフサービス・エンジニアリング」などの会社があります。

資本系人材派遣会社

メーカーや流通など、大手企業が出資して立ち上げられている人材派遣会社です。

出資元のグループ企業を中心に人材派遣を行っています。

パナソニックグループの「パナソニックエクセルスタッフ株式会社」、パソナグループの「キャプラン株式会社」などの会社があります。

ベンチャー系人材派遣会社

近年は、ベンチャー企業が人材派遣ビジネスを手掛ける例も増えています。

特定の業界に特化した人材派遣をすることもあれば、研修やアウトソーシングといった他の人材ビジネス、あるいはまったく異なるビジネスと組み合わせた新しい事業を創造している企業などもあります。

規模は小さくても、独自の事業戦略で成長している企業もあります。

人材派遣会社の仕事の流れ

人材派遣会社の仕事は、おもに以下のように進みます。

1.人材を求める企業への営業活動・ニーズをヒアリング
 ↓
2.派遣登録を希望する人との面談・キャリアカウンセリング
(1と2は随時行います)
 ↓
3.企業と登録スタッフのマッチング
 ↓
4.契約(派遣契約、労働契約)
 ↓
5.引き続きスタッフサポート(キャリア相談、新規の仕事紹介など)

上記のような流れを繰り返しながら、人材を扱うプロフェッショナルとして、多くの企業や派遣スタッフを結びつける役割を担います。

人材派遣会社社員の「仕事内容」の口コミ投稿

  • 仕事内容
    4.00
    仕事内容
    4.00

    IT人材派遣の営業職 hito:reさん

    37歳 男性 経験9ヶ月 北海道

    現職(正社員)


    勤務先規模は150名ほどで、内営業職が5名となります。

    仕事内容は、自社IT技術者の派遣取引先への営業活動となります。

    新規でお付き合いが始まると、7割ほどはリピートにつながるため、初期の新規開拓が重要となります。