作業療法士養成学校で勉強すること

まずは一般医学の基礎から

作業療法士の養成学校では、「解剖学」「生理学」「運動学」など、一般的な医学についても学びます。

とくに生理学などについては、一見、作業療法とのつながりが見えにくいかもしれません。

しかし、このような医学知識の基礎をしっかりと身につけておくと、その後、作業療法の理論を理解しやすくなったり、緊急的な対処法に対しても強くなったりするといわれます。

病院などの現場に出ると、さまざまな患者さんに出会います。

そこで医学の知識があれば、リハビリをしている最中にも、顔色が悪い、汗の量が多い、心拍数が高いなどの異常に気付きやすくなり、また、それがどのような身体の状態を示しているのか判断しやすくなります。

そのため、基礎的な医学知識については、1年次に学ぶことが多いようです。

専門科目へとステップアップ

年次が上がると、科目も次第に専門的な内容が増えていきます。

たとえば、「リハビリテーション医学」「発達障害治療学」「作業療法評価学」「身体障害治療学」といった科目があり、それまでに勉強した基礎を土台に、作業療法そのものに関する知識も身につけていきます。

より効率的に学ぶために、学校によっては小グループ制でのゼミ形式の授業が行われることもあります。

現場で実技を学ぶ臨床実習

作業療法士養成課程では、講義に加えて「臨床実習」が含まれています。

具体的な実習期間などは学校によって異なりますが、2ヵ月くらいの長期的な実習も行われる場合が多いです。

実習期間が長くなればなるほど、現場で働くプロの作業療法士との関わりが増えていき、より深いところまで仕事を見ることができます。

実習だからといって、気を抜くことはできません。

実習期間中は、「スーパーバイザー」と呼ばれる先生役の先輩の指導の下に働きますが、何か間違いを起こしたり、適切な動きがとれなかったりした場合には、叱られることもあるかもしれません。

それでも実習は、実際に作業療法士の活躍の場となる病院や施設などにおいて患者さんや利用者の方と触れ合うことで、学校にいる時間よりもずっと多くのことを学ぶことができると話す人が大勢います。

作業療法士としてスムーズに現場に出るために、実習には真剣に取り組むことが大切です。

テストよりもレポートが多くなる可能性も

作業療法士の学校では、一般的な学校と同様にテストが行われることもあります。

しかし、テストよりもレポートのほうが多くなる傾向にあり、なかにはレポート提出がテスト代わりになっている学校もあります。

実習を終えた後も必ずレポート提出が求められ、自分が何を学んだのか、どう感じたのかなどを表現します。

レポート作成は基本的に自宅で行う必要があり、きちんとこなそうとすればするほど時間がかかり、どうしても忙しい日々を過ごすことにもなるかもしれません。

仕事体験談