作業療法士国家試験の難易度、合格率

作業療法士国家試験の難易度・合格率は?

合格率自体は高いが油断は禁物

作業療法士になるには、作業療法士養成校(大学、短大、専門学校など)を卒業し、作業療法士国家試験に合格することが必要です。

作業療法士になるには

作業療法士国家試験の合格率は例年80%程度を推移しており、かなり高いものになっています。この数字だけを見ると、簡単に資格を取ることができそうな気もしてきます。

しかし数字に惑わされないことが大切です。これは合格する実力がある人の中での80%ということになります。

養成校によっては、在学中に実力が足りないと判断された人は、卒業できるかどうかに関わらず国家試験の受験資格を与えないという場合もあります。

つまり、試験を受けてかなりの確率で受かるだろうといわれる人が試験を受け、その結果80%の合格率になっている可能性が高いということです。

国家試験としての難易度の変化

作業療法士の国家試験は年に一度行われており、年度によって難易度が若干異なります。内容が難しい年度もあれば、そうでもないといわれる年度もあります。

内容があまりにも難しすぎたり理不尽だと判断されたりした場合には、応急処置的なものが行われることもありますが、あまり期待することはできません。

どのような問題でも、一定以上の点数をとることができる実力を付けておく必要があります。

過去問を解いているとさまざまな問題に接することができるため、よい対策になるでしょう。

しかし、近年は作業療法士国家試験の内容が大きく変わることも多く、過去問があまり意味を成さないことも増えてきました。そのため、過去問を覚えるだけでは不十分になりつつあります。

作業療法士の専門性を見る試験は難しい

作業療法の中には一般的な医学知識を試す試験と、専門性を試す試験があります。

専門性を試す試験の問題は考え方や捉え方によって答えが大きく変わってしまうことも多く、本当に教科書に対して忠実に答えを導き出さなければいけないときもあります。

そのため、少し応用などを加えて考えてしまうと逆に間違えてしまうこともあるので注意です。

試験の傾向に慣れないと、専門性の試験で非常に多くの点数を落としてしまうこともあります。

作業療法士の養成校では、たいてい国家試験対策もカリキュラムに含まれています。

そのような学校では、過去問題の分析などが独自に行われ、出題傾向と対策について学ぶことができます。

まずは学校の勉強をきちんとして、途中でつまづかないように気を付けることが大切です。

作業療法士国家試験受験者数の推移

作業療法士国家試験の受験者数は、6,000人前後を推移しています。平成29年度は前年よりも若干増加し、6,164人となりました。
作業療法士国家試験受験者数_29

作業療法士国家試験合格率の推移

作業療法士国家試験の合格率は、実施年によってややばらつきがあります。平成29年度の合格率は前年よりも下降し、76.2%となっています。
作業療法士国家試験合格率_29

平成29年度 作業療法士国家試験新卒・既卒受験者・合格率

平成29年度の作業療法士国家試験の受験者数は、新卒が5,289人、既卒は875人で、比率にすると新卒85.8%、既卒14.2%です。

合格率は新卒の方が大幅に高く、新卒83.9%、既卒30.3%となっています。
平成29年度作業療法士国家試験新卒・既卒合格率_29

平成30年度 作業療法士国家試験の概要

試験日 1.筆記試験:平成31年2月24日(日曜日)
2.口述試験及び実技試験:平成31年2月25日(月曜日)
申込書受付 平成30年12月14日(金曜日)から平成31年1月4日(金曜日)までの間に作業療法士国家試験臨時事務所へ提出すること。
試験地 1.筆記試験:北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、香川県、福岡県及び沖縄県
2.口述試験及び実技試験:東京都
受験資格 文部科学大臣が指定した学校又は都道府県知事が指定した作業療法士養成施設において、3年以上作業療法士として必要な知識及び技能を修得したもの(平成31年3月15日(金曜日)までに修業し、又は卒業する見込みの者を含む。)など
試験科目

筆記試験

一般問題及び実地問題に区分して次の科目について行う。ただし、重度視力障害者(視力の良い方の眼の矯正視力が0.03以下若しくは視力の良い方の眼の矯正視力が0.04かつ他方の眼の矯正視力が手動弁以下又は周辺視野角度(I/4視標による。以下同じ。)の総和が左右眼それぞれ80度以下かつ両眼中心視野角度(I/2視標による。以下同じ。)が28度以下若しくは両眼開放視認点数が70点以下かつ両眼中心視野視認点数が20点以下の者をいう。)に対しては、実地問題については行わない。また、重度視力障害者に対しては、点字、試験問題の読み上げ又はその併用による受験を認める。弱視者(視力の良い方の眼の矯正視力が0.15以下又は周辺視野角度の総和が左右眼それぞれ80度以下かつ両眼中心視野角度が56度以下若しくは両眼開放視認点数が70点以下かつ両眼中心視野視認点数が40点以下の者をいう。)に対しては、弱視用試験による受験を認める。
<一般問題>
解剖学、生理学、運動学、病理学概論、臨床心理学、リハビリテーション医学(リハビリテーション概論を含む。)、臨床医学大要(人間発達学を含む。)及び作業療法
<実地問題>
運動学、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要(人間発達学を含む。)及び作業療法

口述試験及び実技試験

重度視力障害者に対して、筆記試験の実地問題に代えて次の科目について行う。運動学、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要(人間発達学を含む。)及び作業療法

合格率 76.2%(平成29年度)
合格発表 平成31年3月25日(月曜日)午後2時に厚生労働省および各地の作業療法士国家試験臨時事務所にその受験地、受験番号を掲示して発表
受験料 10,100円
詳細情報 厚生労働省 作業療法士国家試験