経理の現状と将来性

経理職の現状

昔から経理職はクビになる心配が少なく、安定性があると認識されています。

経営状況を把握しなければ勤まらない職務内容であるため、なるべく少ない人材に長く勤めてほしいという企業側の考えからきているのでしょう。

給与面における安定が望めることも経理職の特徴です。

また、経理は専門職であり、企業によって業務内容に大きな違いがないため、キャリアがある人は転職しても業界を問わずに即戦力として活躍することができます。

「手に職がある」ということで、転職の際にも比較的有利な職種だといえるでしょう。

経理職の将来性

これまでは安定した職種として知られてきた経理職ですが、2008年から適用された「内部統制報告制度」、通称「J-SOX」が認知度を高めてきた昨今、少し状況が変わってきました。

内部統制報告制度とは、金融商品取引所に上場している企業が、事業年度ごとに内閣総理大臣へ報告書を提出することを義務付けたものです。

そのためには公認会計士または監査法人の監査を受けなければならないため、どうせアウトソーシングする必要があるならばと、社内に常駐する経理職を廃止する企業が増えてきています。

給与計算や経費清算などの日常的な経理業務は経営者や事務職のスタッフが担当し、買掛金管理や月次決算などの専門的な業務はアウトソーシングするという経営方針に転向する企業が多くなっているのです。

こうした傾向は金融商品取引所に上場している企業のみならず、一般的な中小企業にも波及してきています。

これから先は一般企業におけるの正社員としての経理職自体が少なくなり、ますます狭き門になっていく可能性があるといえるでしょう。

その一方で、監査法人や経理業務のアウトソーシングを請け負う企業の契約社員または登録スタッフとしての経理職のニーズが高まっていくことが予測できます。

経理職を目指す人は、正社員ならではの安定性は望めないものの、こうした企業への就職も視野に入れた方が就職のチャンスが広がるといえるでしょう。

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