経理のやりがい、魅力
月次、年次決算の達成感
経理は日々、1ヶ月ごと、1年ごとにやるべき業務がルーティンで決まっており、一般的には月次、年次の決算書の作成が仕事の山場になります。
月末は遅くまで残業になることがしばしばですが、長い時間机にかじりついて作業を行うため、決算書を作成し終えた時には達成感を味わえます。
年度末の決算書はさらに複雑で、商品の在庫や実際の資産と帳簿上の残高を照らし合わせる「棚卸」の作業が発生します。
この数値が合わなかった場合、原因の究明や差額の処理に時間が費やされることが多々あります。
ほかにも、資産価値の減少を見積もる「減価償却」の計算もあり、こちらも手間のかかる作業です。
これらの数値を含めた決算書は、株主や投資家、取引先などの利害関係者に報告するための重要な資料として使われるため、苦労はあれど完成したときには非常に達成感が得られるでしょう。
経営課題を見つけ出した時のやりがい
経理は金銭の計算だけを仕事にしているわけではなく、常に金銭的な流れを把握し、管理することによって、経営状況の変化までも察知することができる立場です。
もし経営上の問題点が見つかれば、試算表などの資料を経営者へ提示し、すぐに対策を講じるきっかけを与えることができます。
直接売上に結びつくような業務ではないものの、まさに経営を支える縁の下の力持ちのような存在であり、安定経営を進めるためになくてはならない職種だといえるでしょう。
経営上の問題が改善され、危機を未然に防ぐことができたり、利益が右肩上がりに転じたりといった効果が見られれば、大きな喜びとやりがいを感じられるに違いありません。
順調なキャリアパスを踏む喜び
経理はキャリアパスが明確な職種の代表格で、業務経験を積んで仕事がうまくこなせるようになると、上位の職務に昇進できる可能性が高まります。
経営の右腕として会社に貢献し、キャリアアップしていけることは、やはり会社員として何より喜ばしいことだといえるでしょう。