プロ野球選手のつらいこと、大変なこと

入団選手の約半分が5年以内に引退

2000年のドラフト会議で指名され、プロ野球に入った選手は84人でした。

それから14年後、2014年のシーズンに現役選手として活躍しているのは、巨人の阿部慎之助選手や福岡ソフトバンクの内川聖一選手ら11人だけです。

また、同期入団84人のうち、約半分の41人は、入団後5年以内に引退していました。

戦力外なら若くても現役引退に

プロ野球選手としての役割は、まず、チームの戦力として勝利に貢献することです。そのため、戦力として期待できないと思われれば、契約を更新してもらえません。

入団後、だいたい3年間は様子を見てもらえるようですが、その後に戦力外と見なされれば、若くても現役引退に追い込まれます。

現役引退しても、スタッフとして球団に残れる人は限られています。改めて就職したり、一から修行したり、人生設計の見直しも必要になります。

肩やひじの故障でボールが握れないことも

プロ野球で活躍できないまま引退する人には、肩やひじを痛めるなどケガや故障で思うように野球ができなかった人が少なくありません。

野球選手は、そのほとんどが小学3、4年生までに野球を始めています。プロ野球に進んだ段階で、すでに10年以上プレーしており、長年の酷使や疲れの蓄積で故障することが多いのです。

もともと、プロ野球はレギュラー争いだけでも相当に厳しい世界ですから、ケガや故障で思うように野球ができないと、もどかしい気持ちで毎日をすごすことになります。

手術をしても、リハビリも含めて数ヵ月かかることがほとんどで、その間は、本当に再起できるのか、不安な気持ちで過ごすことになります。

ひじを痛めて投げられなかった若い投手には、ひじがボキッと折れて飛んで行く夢を見て飛び起きたり、思わず、「どこかに、新しいひじ、売ってないかな」ともらした人もいたようです。

シーズンを通したコンディションの維持

現在、日本のプロ野球は、4月から9月までの6ヵ月間にペナントレースを144試合戦います。週に5、6日は、毎日試合があります。

先発投手は、まだローテーションが決まっていますが、リリーフ投手や野手は、すべての試合でベンチに入ります。

とくに、レギュラー選手は、シーズン中、ほぼ毎日試合をしているようなもので、コンディションを維持するのが大変です。

しかも、コンディションが悪いと、成績に直結します。成績が下がれば、試合に出られなくなり、年収に響きます。

選手によっては、個人トレーナーを雇ってケアしたり、奥さんに食事を工夫してもらったり、コンディションの維持にかなり苦労しています。